目次
1. 結論
Amazon S3 ライフサイクルポリシーは、「ストレージの自動整理ロボット」です。データは時間が経つほどアクセス頻度が下がる(古くなる)ことが多いため、そのまま高い料金の「Standard」に置き続けるのはもったいないです。ポリシーを設定すれば、自動的に安いプラン(IAやGlacier)へ移動させたり、期限が来たら捨てたりして、何もしなくてもコストが下がる仕組みを作れます。
2. SAAで出やすいポイント
- 2つのアクション:
- 移行アクション (Transition): 「30日後に S3 Standard-IA へ」「90日後に S3 Glacier へ」など、より安価なストレージクラスへ移動させる。
- 削除アクション (Expiration): 指定した日数が経過したオブジェクトを自動的に削除する。
- バージョニングとの併用: 「最新ではないバージョン」のオブジェクトに対しても、個別にライフサイクル(古いバージョンを10日後に削除など)を設定できる。
- 未完了のマルチパートアップロード: 途中で止まってしまった大容量ファイルのアップロード残骸を自動削除する設定は、隠れたコスト削減の鉄板。
- プレフィックス/タグ指定: バケット全体だけでなく、特定のフォルダ(プレフィックス)や特定のタグがついたものだけに適用できる。
3. キーワードでの判断
| 問題文のキーワード | 疑うべきサービス/機能 | 判断理由 |
|---|---|---|
| 「時間の経過とともにアクセス頻度が低くなるデータの管理」 | ライフサイクルポリシー | 階層化が必要なため |
| 「特定の期間を過ぎたデータを安価なストレージへ自動移動」 | ライフサイクル (移行) | 自動化の要求 |
| 「法規制で7年間保存した後に自動で削除」 | ライフサイクル (削除) | コンプライアンスとコストの両立 |
4. ひっかけポイント
- 最小保存期間: ストレージクラス(IAは30日、Glacierは90日など)には最小保存期間があり、それより早く移動・削除すると「早期削除料金」がかかる場合がある。
- ファイルサイズ: 小さすぎるファイル(128KB未満)は、IAなどに移すと管理コストの方が高くつき、安くならない場合がある。
- Intelligent-Tieringとの違い:
- ライフサイクル: 「時間(日数)」で判断。
- Intelligent-Tiering: 「実際のアクセスパターン(頻度)」でAIが自動判断。
5. 覚え方
- 「賞味期限付きの冷蔵庫」。
- 買いたての新鮮なもの(新しいデータ)は手前(Standard)に置き、時間が経ったら奥(IA)へ、もっと経ったら冷凍庫(Glacier)へ、腐ったらゴミ箱(削除)へ、自動で整理してくれるイメージ。
6. 関連サービス
| サービス名 | 関連する理由 |
|---|---|
| S3 Glacier | ライフサイクルポリシーの最終的な行き先となる超低価格ストレージ。 |
| S3 Intelligent-Tiering | 期間ではなく、アクセスパターンで自動階層化したい場合の選択肢。 |
| AWS Storage Lens | どのバケットにライフサイクル設定が必要かを分析・提案してくれる。 |
7. Obsidian管理メモ
- 復習ポイント: 「30日ルール(IAへの移行)」や「未完了マルチパートアップロードの削除」は頻出パターン。
- 関連ノート: S3ストレージクラス徹底比較
8. HTMLファイル名
aws-s3-lifecycle-policy-cost-management.html