【Glacierの役割(耐障害性と高可用性)】
目次
🔍 1. 結論
💎 一言でいうと Amazon S3 Glacier は、「滅多にアクセスしないが、絶対に消えてはいけないデータ(バックアップやログ)」を極めて低コストで長期間アーカイブ するサービスです。S3 Standardと同じく11個の9(99.999999999%)の耐久性を持ち、データの消失に対する究極の弾力性を提供します。
- データの取り出しには数分〜数時間(クラスによる)かかるが、保存料金が格安。
- コンプライアンス対応として、データを絶対に書き換え・削除できないようにする Vault Lock(ボールトロック) 機能が頻出。
📈 2. SAAで出やすいポイント
- Vault Lock (ボールトロック): コンプライアンスや規制の要件で「一度保存したデータは5年間、管理者であっても絶対に削除・変更できないようにする」といった WORM (Write Once Read Many) モデルを実現する機能。
- 取り出しオプション:
- 迅速 (Expedited): 1〜5分
- 標準 (Standard): 3〜5時間
- 大容量 (Bulk): 5〜12時間(一番安い)
- S3ライフサイクルとの連携: バックアップデータを作成後、30日はS3 Standardに置き、それ以降は自動的にGlacierに移動させることで、耐久性を維持しつつコストを下げる。
🗝 3. キーワードでの判断
| 問題文のキーワード | 疑うサービス・機能 |
|---|---|
| 🗄️ 「法的要件」「コンプライアンス要件によりデータを長期保管」 | Amazon S3 Glacier |
| 🔒 「管理者であってもデータを上書き・削除できないようにする」 | Glacier Vault Lock (WORMモデル) |
| 🐢 「データ復元に数時間かかってもよいので最も安く保存したい」 | Amazon S3 Glacier (Flexible Retrieval / Deep Archive) |
⚠️ 4. ひっかけポイント
🚫 よくある誤答パターン – 「障害発生時にGlacierからミリ秒単位でデータを復元する」 → Glacierは「コールドストレージ」です。取り出しには最低でも数分〜数時間かかります。即座の復元(弾力性・可用性)が必要ならS3 StandardやEBSスナップショットを利用します。 – 「EBSのスナップショットをGlacierに保存する」 → EBSスナップショットは自動的に裏側のS3に保存されますが、ユーザーが直接Glacierに移動させることはできません(EBSのライフサイクルマネージャーで「Archiveティア」に送ることは最近可能になりましたが、原則を理解しておきましょう)。
💡 5. 覚え方
🧠 暗記ショートカット – Glacier(氷河) = 「タイムカプセル」。 – 中身は絶対に腐らない(イレブンナインの耐久性)が、氷を溶かして掘り出すのに時間がかかる。 – Vault Lock = 「タイムカプセルの鍵を捨てる」。指定した年数まで絶対に開けられない。
📚 6. 関連サービス
| アイコン | サービス名 | Glacierとの関連 |
|---|---|---|
| 🪣 | Amazon S3 | ライフサイクルルールを使って、S3からGlacierへデータを自動的に沈めていく |
| 📼 | AWS Storage Gateway (Tape Gateway) | オンプレミスのテープバックアップの代替として、データを直接Glacierに送る |
🗒️ 7. Obsidian管理メモ
- 見返すタイミング: コスト最適化ストレージ、法規制対応のデータ保管の学習時
- 関連ノート候補:
AWS_SAA_S3_Lifecycle,AWS_SAA_WORM
8. HTMLファイル名:
AWS_弾力性設計_Glacier.html