はじめに
このマニュアルは何か
研修で使い、研修が終わったあともそのまま手元に置いて使うマニュアルです。
覚えることは多くありません。ここで扱うのは、たった1つの考え方です。
ChatGPTは、質問に答えるだけのものではありません。 資料を読み、整理し、文章を作り、比較し、チェックして、成果物にしていく「作業相手」です。
今まで、チャットに質問して答えをもらっていたと思います。これからは、机の上に資料を広げて、一緒に作業する感覚に変わります。
3つの合言葉
研修中、何度もこの3つが出てきます。困ったらここに戻ってください。
| 合言葉 | 意味 |
|---|---|
| フォルダーイコールProject | 難しく考えない。パソコンのフォルダーと同じです |
| 調査・作成・チェックの3つに分ける | 1本の会話で全部やらない。分けると品質が上がります |
| 最後はAIにチェックさせる。ただし人間が確認する | この2つはセットです。片方だけでは意味がありません |
このマニュアルの読み方
- 左の目次から、項目を1つずつ開いてください。1項目=1ページです
- 各項目は、いつも同じ11個の見出しでできています。慣れると、探したい情報にすぐ辿り着けます
- 枠で囲まれた文章は、そのままコピーして使えるプロンプトです。右上のボタンでコピーできます
- 「演習」は、研修中にその場でやる課題です。手を動かさないと身につきません
- 「具材」のページには、演習用のサンプルデータやワークシートが入っています
各項目の11個の見出し
| 見出し | 何が書いてあるか |
|---|---|
| この項目でできること | 読み終わったときの到達点 |
| なぜこれをやるのか | この機能の意味。ここだけは読んでください |
| 今までのチャットとの違い | 何が変わるのか |
| やってみよう | 実際の操作手順 |
| 演習 | その場でやる課題 |
| あなたの現場での使い方 | 選んだコースに合わせた具体例 |
| そのまま使えるプロンプト | コピーして使う文面 |
| 仕上げに使うフレームワーク | 成果物をチェックさせる型 |
| やりがちな失敗 | 先に知っておくと避けられること |
| 出す前の確認 | 人間がやる最終確認 |
| できたかチェック | 自分で判定する到達確認 |
大事な前置き
このマニュアルには、あなたが扱ってはいけない情報の話が何度も出てきます。
社労士なら顧客の個人情報、医学部生なら患者情報。どちらも、間違えると取り返しがつきません。
便利な機能を覚える前に、項目28(入れてはいけない情報)だけは先に目を通しておいてください。 研修では最後にやりますが、読むのは今でも構いません。
全体の流れ
30項目は、バラバラの機能紹介ではありません。1本の線でつながっています。
材料を渡す → 場所を決める → 読ませる → 作らせる → 比べる → チェックさせる → 自分で確認して出す
7つのまとまり
| まとまり | 項目 | ここで何ができるようになるか |
|---|---|---|
| 第1幕 作業場を作る | 01〜06 | 資料を置いて作業する場所を用意し、会話を目的別に分けられる |
| 第2幕 材料を読ませる | 07〜10 | PDF・Excel・画像を読ませて、使える形に変換できる |
| 第3幕 比べる・組み立てる | 11〜14 | 複数の答えを比べ、チェックリストや手順書に落とせる |
| 第4幕 外とつなぐ | 15〜19 | 検索させ、公式で裏を取り、AIに質問させられる |
| 第5幕 成果物にする | 20〜24 | 文書・メール・スライド・図・画面を作れる |
| 第6幕 仕事を分解して回す | 25〜27 | 大きい仕事を割り、繰り返す作業を保存できる |
| 第7幕 安全に使う | 28〜30 | 入れてはいけないものを判断し、安全に運用できる |
研修当日の進み方
研修は、項目08(PDF・Word資料の読解)から始まります。 番号順ではありません。
最初に、あなたが「一番読みたくない資料」を1つ読ませます。説明は後です。まず体感してもらいます。
そのあと、項目01から順に戻ります。
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 開始15分 | 項目08で体感する |
| 午前 | 第1幕(作業場)→ 第2幕(材料を読ませる) |
| 昼前 | 項目16・18(検索と公式確認)を先に |
| 午後前半 | 第3幕(比べる・組み立てる) |
| 午後後半 | 第5幕(成果物にする)→ 第4幕の残り |
| 終盤 | 第6幕(分解・自動化・Skill) |
| 最後 | 第7幕(安全に使う)+ 仕上げ |
持ち物
研修当日、次のものを用意してください。
- 自分が一番読みたくない資料(PDFかWord。分量が多いほど効果が出ます)
- 手元にある表データ(Excel か CSV。なければ「具材」ページのサンプルを使います)
- レシート 5枚程度(財布に入っているもので構いません)
- 自分が今抱えている「一番大きい仕事」を1つ、頭の中に用意しておく
- 今週送る必要があるメールを1通、頭の中に用意しておく
安全のための約束
機能の話に入る前に、これだけ先に決めておきます。研修中も、研修後も、ずっと有効です。
入れる前に、一瞬止まる
資料をAIに渡す前に、3秒だけ止まって、次の3つを考えてください。
- これは、誰のものか
- 漏れたら、誰が困るか
- 入れなくても、この作業はできないか
3つ目が一番大事です。 名前を消しても作業ができるなら、消してから入れます。
あなたのルール(この欄に書いてください)
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 絶対に入れない | 氏名/生年月日/住所/基礎年金番号/マイナンバー/健康保険証番号/電話番号/家族の氏名/勤務先名/医療機関名と担当医師名の組み合わせ |
| 加工して入れる | 病名・症状・生活状況 → 個人が特定できない形に。氏名は「A様」、日付は「初診日から◯年後」のような相対表現に |
| 入れてよい | 制度の一般的な内容/様式の記入方法/文章表現の相談 |
あわせて確認すること
- 社会保険労務士法上の守秘義務と、個人情報保護法上の義務があります
- 事務所として「AIに何を入れてよいか」の規程を文書で作ってから運用してください。 「なんとなく気をつける」では、事故が起きたときに説明できません
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 絶対に入れない | 患者の氏名/ID/生年月日/入院日/検査日/住所/勤務先/家族構成/症例の詳細/実習先で見聞きしたこと |
| 加工しても入れない | 症例は、名前を消しても特定されます。珍しい疾患・特徴的な経過・日付・施設名は、組み合わせるとその人だと分かります |
| 入れてよい | 教科書的な内容/公開されているガイドライン/講義資料(大学の規定を確認したうえで)/自分のノート |
あわせて確認すること
- 実習で見た症例は、AIに入れません。 ここは例外なしで徹底してください
- 生成AIの利用について、大学が規定を定めている場合があります。 使い始める前に必ず確認してください
迷ったら
入れない。
迷った時点で、入れない理由が十分あります。
ChatGPT Workの使い方
この項目でできること
自分の案件を1つ選んで、資料を置いて作業する場所を立ち上げられるようになります。
なぜこれをやるのか
ChatGPT Workは、賢いチャットではありません。作業場です。
机があって、書類が置けて、「この案件ではこのルールで作業して」と貼り紙ができる場所。今まで使っていたチャットは、机のない立ち話でした。
覚えるのは、この3か所だけです。
| 場所 | 何をするところか |
|---|---|
| 材料置き場 | 資料(ファイル)を置く |
| 貼り紙 | この作業場で毎回守ってほしいルールを書く |
| 会話 | 実際に作業する。目的別に何本も立てられる |
今までのチャットとの違い
| 今までのチャット | ChatGPT Work | |
|---|---|---|
| 材料 | 毎回コピペで貼り直す | 置いておける |
| ルール | 毎回書き直す | 貼り紙として常設できる |
| 会話 | 全部1本に混ざる | 目的ごとに分けられる |
| 成果物 | 画面の文字 | ファイル・表・図・画面 |
| 続き | 次の日には消えている | 次の日も机の上にある |
やってみよう
- 自分が今抱えている案件を1つ選ぶ
- 作業場(Project)を1つ作る
- その案件の資料を、まず1つだけ入れる
- 「この資料は何の資料ですか」と聞いてみる
- 同じ資料を普通のチャットに貼って、同じことを聞いてみる
- 2つの違いを、自分の言葉で1行にする
演習
手元にある「読むのが面倒な資料」を1つ選び、作業場に入れて、この指示だけ出してください。
「この資料を、初めて読む人向けに3ページ分の要約にしてください。」
出てきた要約を見て、自分で読むより速かったか、遅かったかを口に出して言ってください。
あなたの現場での使い方
障害年金の1件を、作業場ごと立ち上げます。
置くもの:診断書の内容メモ、病歴就労状況等申立書の下書き、受診状況等証明書の情報、参考にする認定基準。
案件が終わるまで、机はそのまま残ります。翌週に続きをやるとき、また資料を貼り直す必要がありません。
ただし、置く前に「安全のための約束」を必ず通してください。 顧客の氏名・基礎年金番号は入れません。「A様」で運用します。
1科目・1試験を作業場にします。
置くもの:講義スライド、配布資料、過去問、自分のまとめノート。
そこで「試験対策資料」を作っていきます。試験が終わるまで机はそのまま。次の科目は別の机です。
大学が生成AIの利用について規定を定めている場合があります。 講義資料を入れる前に確認してください。
そのまま使えるプロンプト
この作業場には、私が今扱っている案件の資料を置いています。
まず、置いてある資料の中身を確認して、次の3つを出してください。
1. この資料は何の資料か(1行ずつ)
2. 私がこれから作ろうとしている成果物として考えられるもの
3. 作業を始める前に、私に確認しておきたいこと(最大3つ)
仕上げに使うフレームワーク
Make it actionable — 作業場を作っただけで終わらせないために。
Make it actionable. この作業場の資料をもとに、私が明日すぐ実行できる手順、
準備物、チェックリストにしてください。
やりがちな失敗
- 全部の会話を作業場に持ち込む。 「今日の天気」まで入れると、机がゴミだらけになります(判断は項目02)
- 資料を置いただけで指示を出さない。 作業場は勝手に働きません
- 最初から全部のボタンを覚えようとする。 覚えるのは3か所だけです
出す前の確認
- 出てきた要約と元資料を、数字か固有名詞を1つ突き合わせる
- 「作業場に置いた資料以外の知識で書いた部分はどこですか」と聞いて、線を引かせる
- そのうえで、自分で読む
できたかチェック
- 「Workは作業場である」と、人に説明できる
- 自分の案件で作業場を1つ立ち上げた
- チャットとの出力の違いを、自分の資料で1回確かめた
Work向き・普通のチャット向きの判断
この項目でできること
自分の作業を「作業場でやるもの」と「チャットで済ませるもの」に、迷わず振り分けられるようになります。
なぜこれをやるのか
全部を作業場に持ち込まないでください。
作業場は成果物を作るためのもので、思いつきの質問には重すぎます。何でも作業場を作ると、机が20個できて、どこに何があるか分からなくなり、結局チャットに戻ります。
判断基準は1つだけです。
「成果物が残るか?」
残るなら作業場。残らないならチャット。
補助の質問がもう1つ。
「同じ資料をもう一度使うか?」 使うなら作業場。1回きりならチャット。
この2つで9割さばけます。迷ったらチャットで始めて、続きそうなら作業場に引っ越す。 先に完璧に分類しようとしないでください。
今までのチャットとの違い
チャットしか使っていないと、そもそも「使い分ける」という発想がありません。全部を1本の会話に入れて、3日後に「あの話どこいった」となります。
使い分けるということは、「捨てていい会話」と「育てる会話」を分けるということです。
やってみよう
- 直近1週間にやった作業を5つ書き出す
- それぞれ「成果物が残るか?」で振り分ける
- 作業場側に振り分けたものに、作業場の名前を考える
- 迷ったものがあれば、それは今はチャットに入れておく
演習
次の10個を「チャット」「作業場」に即答で振り分けてください。考え込まないでください。
- メールの英語表現を1つ確認したい
- 担当している案件の書類一式を作る
- 今日の会議の議事録を清書して、来月も同じ形式で使う
- この漢字の読み方
- 3週間分の試験対策を作る
- この関数の書き方だけ知りたい
- この資料を読んでタスクに割る
- 昼ごはんのおすすめ
- 毎月のデータを同じ形式で集計する
- 英単語の意味
間違えたものだけ、なぜそう判断したかを口に出してください。
あなたの現場での使い方
チャット向き: 用語の確認、言い回しの相談、一般的な制度名の確認(※内容は必ず公式で裏取り)
作業場向き: 「A様の障害基礎年金の請求一式」「事務所の顧客対応テンプレート整備」「就業規則の改定作業」
判断のコツ: 顧客が関わる作業は、ほぼ作業場側です。そして作業場側に入った瞬間、個人情報の扱いルール(項目28)が必要になります。
チャット向き: 略語の正式名称、単語の意味、ちょっとした確認
作業場向き: 「循環器の定期試験対策」「実習前の準備」「レポート1本の作成」「卒業試験・国試の長期対策」
判断のコツ: 科目が変わったら机も変わります。 「医学部」という1個の作業場を作らないでください(項目04で詳しくやります)。
そのまま使えるプロンプト
これから私がやろうとしている作業を説明します。
この作業を、
A. 使い捨てのチャットでやるべきか
B. 資料を置いて継続する作業場(Project)でやるべきか
を判断して、理由を1行で答えてください。
Bの場合は、作業場の名前の案を3つ出してください。
【作業内容】
(ここに書く)
仕上げに使うフレームワーク
Sanity check — 自分の分け方が変ではないか見てもらう。
Sanity check. 私が作った「チャット向き/作業場向き」の分類に、
常識的な矛盾、前提ミス、抜け、読んだときの違和感がないか確認してください。
やりがちな失敗
- 何でも作業場を作る。 管理不能になります
- 逆に、何でもチャットで済ませる。 同じ資料を毎回貼り直すことになり、かえって手間が増えます
- 最初に完璧な分類表を作ろうとする。 使いながら直せば十分です
出す前の確認
- 作業場の数を数える。5個を超えたら一度見直す
- 1か月使っていない作業場は、閉じるか統合する
- 「これ、チャットで十分だったな」というものを1つ見つける
できたかチェック
- 「成果物が残るか」で即座に判断できる
- 自分の作業を5つ、迷わず振り分けた
- 作業場を作りすぎない意識がある
Projects
この項目でできること
具体的な名前をつけた作業場を作り、新しい会話を開いても資料が引き継がれることを確認できるようになります。
なぜこれをやるのか
Projectは、フォルダーです。 それだけです。
パソコンにフォルダーを作りますよね。中に資料を入れて、その中で作業する。同じです。
違うのは1つだけ。このフォルダーは、中身を読んでくれます。
| パソコン | ChatGPT |
|---|---|
| フォルダー | Project |
| フォルダーに入れた資料 | Projectにアップしたファイル |
| そのフォルダーの作業ルール(頭の中にある) | Project instructions(貼り紙) |
| フォルダーの中の作業中ファイル | Project内の各会話 |
合言葉:フォルダーイコールProject。
今までのチャットとの違い
チャットは、資料を貼るたびに「初めまして」から始まります。フォルダーは、開いた時点で中身を知っている状態から始まります。
具体的には、20ページのPDFを毎回貼っていた人が、貼らなくてよくなります。
やってみよう
- Projectを1つ作る
- 具体的な名前をつける(×「仕事」「勉強」/○ 案件名・科目名・年が入った名前)
- 関係する資料を3つ入れる
- 1本目の会話で「このフォルダーに何が入っているか教えて」と聞く
- 新しい会話をもう1本開いて、資料を貼らずに「1つ目の資料の要点を5行で」と聞く
- Projectの外(普通のチャット)で同じことを聞いて、答えられないことを確認する
5と6の違いが、この項目の全部です。
演習
自分の作業場を1つ作り、次の3つをやってください。
- Projectに具体的な名前をつける
- 関係する資料を3つ入れる
- 新しい会話を1本開いて、資料を貼らずに「入っている資料の一覧と、それぞれ1行の説明」を出させる
あなたの現場での使い方
顧客1人につき1フォルダー。
中に入れるもの:診断書の内容メモ、申立書の下書き、受診状況等証明書の情報、ヒアリングメモ、参考にする認定基準。
フォルダー名の付け方: 「案件番号_請求内容_年」。例:「案件0142_障害厚生年金_2026」
顧客の実名はフォルダー名に入れないでください。 匿名ID(A様、案件番号)で運用するのが安全です。フォルダー名は一覧に並ぶので、実名を入れると画面共有のときに漏れます。
科目ごとに1フォルダー。
中に入れるもの:講義スライド、配布プリント、自分のノート、過去問。
フォルダー名の付け方: 「科目名_用途_年」。例:「循環器_定期試験_2026」
試験が終わったら、そのフォルダーは「復習用」としてそのまま残しておけます。国試の時期になって、これが効いてきます。
そのまま使えるプロンプト
このフォルダー(Project)に入っている資料を全部確認して、次を出してください。
1. ファイル名 / 種類 / 1行の内容説明 の表
2. この資料群から作れそうな成果物の候補(3つまで)
3. このフォルダーに足りていないと思われる資料
仕上げに使うフレームワーク
Make it actionable — フォルダーを作って終わりにしない。
Make it actionable. このフォルダーの資料をもとに、明日すぐ実行できる
作業手順、準備物、チェックリストにしてください。
やりがちな失敗
- フォルダー名が「仕事」「勉強」。 3個作った時点で判別できなくなります
- 資料を入れずにフォルダーだけ作る。 空のフォルダーは何もしてくれません
- 古い資料を入れっぱなしにする。 差し替えたら古い版は消すか、「旧版」と分かる名前にする
- 1つのフォルダーに全案件を突っ込む。 次の項目04で潰します
出す前の確認
- フォルダー名を見て、3か月後の自分が中身を思い出せるか確かめる
- 「入っている資料の一覧」を出させて、意図しないファイルが混ざっていないか目で見る
- 個人情報が入っていないか、「安全のための約束」で確認する
できたかチェック
- 「フォルダーイコールProject」と即答できる
- 具体的な名前でProjectを1つ作った
- 新しい会話でも資料が引き継がれることを、自分の目で確認した
1仕事1Project
この項目でできること
自分の作業を、適切な粒度で複数のフォルダーに分けられるようになります。
なぜこれをやるのか
1つの仕事に、1つのフォルダー。混ぜないでください。
これは技術の話ではなく、運用の話です。混ぜると、AIが前の案件の情報を引きずってきます。
そして、これが起きたとき、それは「AIが間違えた」ではありません。「机を片付けなかった」です。
責任は、フォルダーを作った側にあります。この感覚を持っておいてください。
今までのチャットとの違い
チャットでは、1本の会話に全部を貼り込むので、混ざるのが前提でした。「さっきの話は忘れて」と書いて、忘れてくれることを祈る状態です。
1仕事1フォルダーにすると、忘れさせる必要がなくなります。 そもそも別の机なので。
やってみよう
- 今の作業場に、別の案件の資料が混ざっていないか確認する
- 混ざっていたら、削除ではなく移動する(消すと後で困ります)
- 自分の作業を3つ挙げて、それぞれフォルダーを作る
- 「両方に入りそうな資料」があるか考える
- あるなら、どちらに置くか決める。理由を言えるようにする
演習
自分の作業を3つ挙げて、それぞれにフォルダーを作ってください。 そのうえで、次を自分で答えてください。
- この3つのフォルダーに、両方に入りそうな資料はありますか?
- あるなら、それはどちらに置きますか?置く理由は?
答えが「両方に置く」でも構いません。ただしなぜそうしたかを言えることが条件です。
あなたの現場での使い方
顧客1人=1フォルダーが基本です。
さらに、同じ顧客でも、障害年金請求と就業規則作成は別フォルダーにします。参照する制度も、書類の様式も、必要な情報も全然違うからです。
一方で、「認定基準・通達の参照用フォルダー」は案件横断で1つ作っておくと便利です。
つまり2階建てにします。
| 種類 | 分け方 |
|---|---|
| 案件フォルダー | 顧客ごと・業務ごとに分ける |
| 参考資料フォルダー | 全案件で1つ共通 |
混ざると一番危ないもの: A様のフォルダーにB様の情報が入ること。申立書にB様の症状が混ざる可能性があります。
科目ごとに1フォルダー。 さらに、大きい科目は「試験対策」「レポート」「実習」で分けます。
やってはいけないのは「医学部」という1個のフォルダーです。 3年分の資料が入って、循環器を聞いたのに解剖学の話が混ざります。
一方で、「基準値・用語の参照用フォルダー」は1つ共通で持っておくと便利です。
| 種類 | 分け方 |
|---|---|
| 科目フォルダー | 科目ごと・用途ごとに分ける |
| 参照用フォルダー | 全科目で1つ共通 |
混ざると一番危ないもの: 別科目の似た用語が混ざること。似ているけれど違う概念は、混ざると気づきにくいです。
そのまま使えるプロンプト
これから3つの作業を説明します。
これらを、いくつのフォルダー(Project)に分けるべきか提案してください。
出してほしいもの:
1. 推奨するフォルダー構成(名前付き)
2. なぜその分け方か(1つにつき1行)
3. どちらに入れるか迷う資料と、その置き場所の推奨
【作業1】(ここに書く)
【作業2】(ここに書く)
【作業3】(ここに書く)
仕上げに使うフレームワーク
Sanity check — 分け方が破綻していないか。
Sanity check. このフォルダーの分け方に、常識的な矛盾、前提ミス、抜け、
読んだときの違和感がないか確認してください。
Edge cases — 分類しきれない資料を先に洗い出す。
Edge cases. このフォルダー分けのルールが当てはまらない資料や状況を挙げ、
それぞれの対処方法も出してください。
やりがちな失敗
- 「とりあえず全部入れておこう」。 一番よくある事故の元です
- フォルダーを分けたのに、会話の中で他の案件の話を持ち出す。 机を分けても、口で混ぜたら同じです
- 細かく分けすぎる。 1タスク1フォルダーにすると、今度は探せなくなります
- 参考資料まで案件ごとに複製する。 更新漏れが出ます
出す前の確認
- 各フォルダーで「入っている資料を一覧にして」と聞き、他の案件の資料が紛れていないか目で見る
- 混ざりを見つけたら、移動する
- 混ざると重大なもの(顧客情報・患者情報)を優先して確認する
できたかチェック
- 1仕事1フォルダーの原則を、理由付きで説明できる
- 自分の作業を3つ、適切な粒度で分けた
- 混ざったとき「AIのせい」ではなく「机の管理」と考えられる
Project instructions
この項目でできること
そのフォルダーで毎回守ってほしいルールを、400字以内で書けるようになります。
なぜこれをやるのか
Project instructionsは、貼り紙です。
机の前の壁に貼ってある紙で、そのフォルダーで作業するときは毎回それを読んでから始める。それだけのものです。
新しいアルバイトが来るたびに同じ説明をするのは面倒ですよね。だから壁に紙を貼る。
フォルダーの中で会話を何本開いても、全部の会話がこの紙を読んでから始まります。
貼り紙に書く4つ
長い貼り紙は守られません。この4つに絞ってください。
| # | 項目 | 例 |
|---|---|---|
| 1 | 立場 | あなたは◯◯として回答してください |
| 2 | 出力の形 | 表で/箇条書きで/です・ます調で |
| 3 | やってはいけないこと | 推測で補わない/断定しない |
| 4 | 分からない時の動き | 質問する/「要確認」と書く |
今までのチャットとの違い
チャットでは、毎回の指示の冒頭に「あなたは◯◯として……」と書いていました。書き忘れると口調が変わり、出典が消え、いつの間にか推測で書き始めます。
貼り紙にしておくと、書き忘れが起きません。 これが一番大きい違いです。
やってみよう
- 貼り紙が空の状態で「この資料を要約して」と聞く。出力を見ておく
- 貼り紙を書く。上の4項目を埋める
- 新しい会話を開いて、まったく同じ質問をする
- 2つの出力を並べる。口調・構成・出典の有無が変わっていることを確認する
演習
自分のフォルダーに、次の4行を埋めた貼り紙を書いてください。
- あなたは( )として回答してください。
- 回答は( )の形式で出してください。
- ( )は絶対にしないでください。
- 分からないことは( )してください。
書いたら、新しい会話を1本開いて、貼り紙ありとなしで同じ質問を比べてください。
あなたの現場での使い方
障害年金のフォルダーなら、貼り紙はこうなります。そのままコピーして使えます。
あなたは障害年金請求を担当する社会保険労務士の補助者です。
- 認定基準や通達に触れる場合は、必ず「出典(名称・条項)」を併記してください。
- 出典が特定できない場合は、断定せず「要確認」と明記してください。
- 顧客の症状・経過について、資料に書かれていない内容を推測で補わないでください。
- 医学的判断・等級の断定はしないでください。判断が必要な箇所は
「社労士確認事項」として一覧にしてください。
- 出力は、そのまま書類に転記できる文体(です・ます、簡潔)でお願いします。
- 氏名・生年月日・基礎年金番号を出力に含めないでください。
この中で最重要なのは、「推測で補わない」と「等級を断定しない」の2行です。
学習用のフォルダーなら、貼り紙はこうなります。そのままコピーして使えます。
あなたは医学部生の学習をサポートする教育担当です。
- 説明は、まず結論、次に理由、最後に「試験で問われる形」の順で書いてください。
- 治療方針や薬剤量については、必ず
「最新のガイドライン・添付文書で確認すること」と注記してください。
- 覚えるべき数値・基準値は、必ず表にしてください。
- 私が理解できていない可能性がある前提知識があれば、先に指摘してください。
- 資料に書かれていない内容を推測で補わず、「要確認」と明記してください。
- 患者を特定しうる情報は扱わないでください。
この中で最重要なのは、「最新のガイドライン・添付文書で確認」の注記です。 これがないと、覚えた内容が古いまま固定されます。
そのまま使えるプロンプト
貼り紙そのものをAIに作らせるプロンプトです。
このフォルダーで私が行う作業は次のとおりです。
【作業内容】(ここに書く)
【読み手】(ここに書く)
【絶対に避けたいこと】(ここに書く)
この作業のために、Project instructions(このフォルダー内で毎回守ってほしいルール)を
書いてください。条件は次のとおりです。
- 400字以内
- 「立場」「出力の形」「禁止事項」「分からない時の動き」の4つを必ず含める
- 曖昧な表現を使わず、判定できる書き方にする
仕上げに使うフレームワーク
Grill me — 貼り紙の穴を突かせる。
Grill me. このProject instructionsについて、弱い点、抜け穴、
指示が曖昧で解釈が分かれる点を厳しめに指摘してください。
最後に改善優先度を付けてください。
やりがちな失敗
- 長すぎる貼り紙。 2000字書いても守られません。400字が目安です
- 抽象的な指示。 「丁寧に」「分かりやすく」は判定できません。「1文60字以内」と書きます
- 矛盾する指示。 「簡潔に」と「詳細に」を両方書くと、どちらも守られません
- 貼り紙に個人情報を書く。 貼り紙は全会話に効くので、書いた情報も全会話に流れます
- 書いたきり見直さない。 効いていないルールは削ります
出す前の確認
- 貼り紙を書いた後、新しい会話を1本開いて、ルールが効いているか確かめる
- 「今のあなたが守っているルールを箇条書きにして」と聞いて、意図どおり読まれているか確認する
- 守られていないルールがあれば、抽象的すぎないか疑う
できたかチェック
- Project instructionsを「貼り紙」と説明できる
- 4項目を400字以内で書いた
- 貼り紙ありとなしで出力が変わることを、自分の目で確認した
セッション分け
この項目でできること
1つのフォルダーの中で、調査・作成・チェックの3本に会話を分けて作業できるようになります。
なぜこれをやるのか
フォルダーは分けました。でも、その中で1本の会話に全部やらせると、また混ざります。
調べている途中の情報、書いている途中の文章、直した指摘。これが1本に入っていると、AIは「さっき自分が書いた文章」を正しいものとして扱い始めます。
自分の答案を自分で採点している状態です。
だから分けます。調査・作成・チェックの3つに分ける。
そして、チェックの会話には、完成した成果物だけを渡します。どうやって作ったかは教えません。 そのほうが厳しく見てくれます。
3本の役割
| 会話 | 名前の付け方 | 入れるもの | 出すもの |
|---|---|---|---|
| 1. 調査 | 01_調査_◯◯ |
資料、検索結果、質問 | 事実の整理、根拠、要確認事項 |
| 2. 作成 | 02_作成_◯◯ |
調査の結論だけ | 成果物のドラフト |
| 3. チェック | 03_チェック_◯◯ |
完成したドラフトだけ | 指摘、修正案、優先度 |
今までのチャットとの違い
チャットでは、1本の会話に全部を積み上げていました。長くなるほどAIは自分の過去の発言に引っ張られ、間違いが固定されます。
分けると、チェックの会話は「初めてこの文書を読む人」の目線になります。人間のレビューと同じ理屈です。書いた人にレビューさせない。
やってみよう
- 1本の会話で、調査 → 作成 → 「この文章の問題点を指摘して」まで通しでやる
- 出てきた指摘をメモしておく(たいてい「よく書けています」から始まります)
- 新しい会話を開き、成果物のテキストだけを貼って、同じく「問題点を指摘して」と聞く
- 2つの指摘を並べる。数と厳しさが違うことを確認する
演習
自分のフォルダーの中に、次の3本の会話を作ってください。
01_調査_(テーマ)02_作成_(成果物名)03_チェック_(成果物名)01で調べたことを自分で要約して02に渡し、02で作ったものを成果物だけ03に渡してください。
03の指摘は、1本で通したときより厳しかったですか?
あなたの現場での使い方
01_調査_A様_認定基準の確認
診断書の内容と認定基準の突き合わせ、要確認事項の洗い出し
02_作成_A様_申立書ドラフト
調査の結論をもとに、病歴就労状況等申立書の下書き
03_チェック_A様_申立書
完成した申立書だけを渡して、記載漏れ・矛盾・時系列のズレを指摘させる
03には診断書の情報を渡さないでください。 渡すと「診断書に書いてあるから正しい」と判断してしまい、申立書単体としての読みやすさや矛盾を見てくれません。
01_調査_循環器_心不全の分類整理
教科書・ガイドラインの内容を整理し、要確認事項を洗い出す
02_作成_循環器_まとめノート
調査の結論をもとに、自分用のまとめノートを作る
03_チェック_循環器_まとめノート
完成したノートだけを渡して、抜け・誤解しやすい表現を指摘させる
03では「このノートだけを読んだ学生が、試験で間違える箇所はどこか」と聞きます。作成の経緯を知らない目で見てもらうから意味があります。
そのまま使えるプロンプト
02(作成)の冒頭で
これから成果物を作ります。
以下は、別の会話で調査した結果の要約です。この内容だけを前提にしてください。
書かれていない事実は推測せず、「要確認」として別枠に出してください。
【調査結果の要約】
(ここに貼る)
【作ってほしい成果物】
(ここに書く)
03(チェック)の冒頭で
以下の成果物をレビューしてください。
この成果物がどうやって作られたかは知らない前提で、初めて読む人として見てください。
観点:
1. 事実の矛盾・時系列のズレ
2. 根拠が示されていない断定
3. 読み手が誤解しそうな表現
4. 抜けている必須情報
指摘は「該当箇所 / 問題 / 修正案 / 優先度(高中低)」の表で出してください。
【成果物】
(ここに貼る)
仕上げに使うフレームワーク
What am I missing? — 01(調査)の締めで。
What am I missing? この調査結果で見落としている情報、確認事項、リスク、
準備物を挙げてください。
Make it actionable — 03の指摘を直す作業に変える。
Make it actionable. この指摘一覧を、明日すぐ実行できる修正手順、
準備物、チェックリストにしてください。
やりがちな失敗
- 1本で全部やる。 楽ですが、チェックが機能しません
- チェックの会話に作成の経緯を貼る。 甘くなります。成果物だけを渡します
- 会話に名前をつけない。 3日後にどれがどれか分からなくなります
- 調査の結論を整理せず丸ごとコピーして作成に渡す。 要約する過程で自分が理解します。ここを飛ばすと丸投げです
出す前の確認
- 03の指摘のうち、自分が納得できないものが1つ以上あるか確認する。全部納得なら、チェックが甘い可能性があります
- 指摘を反映したあと、もう一度新しい会話で最終チェックをかける
- 指摘を反映しただけで出さない。 最後は自分で読む
できたかチェック
- 「調査・作成・チェックの3つに分ける」と即答できる
- 3本の会話を立てて、成果物を1本通した
- 分けた場合とそうでない場合で、指摘の厳しさが違うことを体験した
ファイル一覧抽出
この項目でできること
手元のファイル群を、中身の説明つきの一覧表(Excel)にできるようになります。
なぜこれをやるのか
フォルダーの中にファイルが47個あって、何が入っているか分からない。よくあることです。
これを一覧表にします。ファイル名だけでなく、中身の1行説明つきで。 そしてExcelで出します。
人がやったら半日かかる作業です。
そしてこれは、「ChatGPTは文章を書くだけの機械ではない」と分かる最初の一撃でもあります。出てくるのが文章ではなく、Excelファイルです。
今までのチャットとの違い
チャットでは、ファイル名を手で打ち込んで、1つずつ説明を書いていました。あるいは諦めていました。
ここでは、ファイルを渡せば中身を読んで表にします。しかも、保存できるファイルとして出てきます。
やってみよう
- 10個程度のファイルをフォルダーに入れる(PDF・Word・Excel・画像を混ぜると効果が分かりやすい)
- 一覧表を作らせる(プロンプトは下)
- まず画面上に表が出る。ここで一度止まって、行数を数える
- 「これをExcelにして」と追加で言う
- ダウンロードして、その場で開く。 列が揃っているか、文字化けしていないか見る
- 「『対応要否』の列を足して」と言って、作り直させる。やり直しが一瞬であることを体感する
演習
自分の手元から10個前後のファイルを選んでフォルダーに入れ、次の列を持つ一覧表をExcelで作ってください。
No / ファイル名 / 種類 / 内容の1行説明 / 日付らしきもの / 自分がやるべきこと作ったあと、「自分がやるべきこと」の列だけを見て、今週やることを3つ決めてください。
あなたの現場での使い方
顧客から届いた書類の束を一覧にします。
列の作り方:
No / 書類名 / 発行元 / 日付 / 有効期限の有無 / 不足・要再取得 / 提出先
「不足・要再取得」の列があるだけで、これは受付チェックシートになります。
一覧を作ることが目的ではありません。抜けを見つけることが目的です。書類が揃っていないまま作業を進めると、後で全部やり直しになります。
注意: ファイル名に顧客の実名が入っている場合は、先にファイル名を変えてから入れてください。中身をマスキングしてもファイル名で漏れます。
講義資料の山を一覧にします。
列の作り方:
No / ファイル名 / 科目 / 講義回 / 主なテーマ / 過去問との関連 / 未読・既読
さらに、「試験範囲はここからここまで」と伝えると、範囲内のファイルだけに絞った一覧が作れます。
試験2週間前にこれをやると、何を読んでいないかが一瞬で分かります。 焦って全部読み直すより、未読のものから手をつけるほうが速いです。
そのまま使えるプロンプト
このフォルダーに入っているファイルを全部確認して、一覧表を作ってください。
列は次のとおりです。
No / ファイル名 / 種類 / 内容の1行説明(40字以内) / 日付らしき情報 / 私がやるべきこと
条件:
- 中身が読めなかったファイルは「読取不可」と明記してください
- 推測で内容を書かず、読めた範囲だけで書いてください
- 最後に、全部で何件処理したかを報告してください
- まず画面に表で出してください
そのうえで、この表をExcelファイルにして出力してください。
1行目は見出し行、列幅は内容に合わせて調整してください。
仕上げに使うフレームワーク
Sanity check — 一覧に変なところがないか。
Sanity check. この一覧表に、常識的な矛盾、前提ミス、抜け、
読んだときの違和感がないか確認してください。
特に、日付の並び、種類の分類、同じ資料の重複を見てください。
Edge cases — 分類しきれないファイルを炙り出す。
Edge cases. この分類ルールがうまく当てはまらないファイルを挙げ、
それぞれどう扱うべきかも出してください。
やりがちな失敗
- ファイル数が多くて途中で切れているのに気づかない。 「全部で何件ありましたか」と必ず聞きます
- 読めなかったファイルを黙って飛ばされる。 プロンプトに「読取不可と明記」を入れます
- 中身を推測で書かれる。 画像だけのPDFで起きます。「読めた範囲だけ」と明示します
- 出てきたExcelを開かずに信用する。 必ず開いて、行数を数えます
出す前の確認
- 行数を数える。 入れたファイル数と一致するか。ここが一番よくズレます
- 読取不可のファイルは、自分で開いて確認する
- 1行だけ選んで、実際のファイルと突き合わせる
できたかチェック
- 自分のファイル群を一覧のExcelにした
- 「読取不可」の扱いを指示できる
- 出てきた一覧の行数を、自分で検算した
PDF・Word資料の読解
この項目でできること
自分では読む気にならなかった資料を、3ページの使える要約資料にできるようになります。
なぜこれをやるのか
研修は、この項目から始まります。
説明の前に、まず体感してもらいます。あなたが「一番読みたくない資料」を、そのまま投げ込みます。設定は何もしません。
出てくるのは、3ページ分の要約資料です。1ページでは薄すぎて「まあ要約だよね」で終わります。3ページあると「資料として使える」に変わります。
そして本当に効くのは、要約そのものではありません。次の2つの質問です。
- 「この資料で、読み手が誤解しやすい箇所は?」
- 「この資料に書かれていないが、実務/学習で必要になる情報は?」
要約だけなら他でもできます。「書かれていないことを聞ける」ことが、この項目の価値です。
今までのチャットとの違い
チャットにPDFを貼っても要約はできます。違いは3つです。
- 資料が残る。 明日また別の角度で聞ける
- 貼り紙が効く。 「出典を必ず書く」「推測しない」が毎回守られる
- 複数の資料をまたげる。 「この3つの資料で言っていることが食い違う箇所は?」が聞ける
3番目は、チャットではまず無理です。
やってみよう
- 一番読みたくない資料をフォルダーに入れる
- 説明ゼロで「3ページ分の要約資料にして」と打つ
- 出力を読む
- 「この資料の中で、読み手が誤解しやすい箇所は?」と聞く
- 「この資料に書かれていないが、実務で必要になる情報は?」と聞く
- 5で出てきたものから、自分が次に調べるべきことを1つ決める
演習
自分の一番重い資料を1つ選び、次の3段階でやってください。
- 3ページ分の要約資料を作らせる
- 「読み手が誤解しやすい箇所」を挙げさせる
- 「この資料に書かれていないが、必要になる情報」を挙げさせる
最後に、3で出てきたものから、次に調べることを1つ決めてください。
あなたの現場での使い方
対象になる資料: 障害年金の認定基準、通達、疑義照会の回答集。分量が多く、条文の言い回しが硬い資料です。
要約させたうえで、必ずこう聞きます。
「この基準で、実際の請求において判断が分かれそうな箇所はどこですか」
さらに、書類の内容を読ませて「記載が不足している欄」「日付の整合が取れていない箇所」を挙げさせるのが実務直結の使い方です。
絶対にやらないこと: 等級の判断そのものをAIにさせないでください。貼り紙(項目05)で禁止しておきます。判断が必要な箇所は「社労士確認事項」として一覧にさせ、自分で判断します。
対象になる資料: 英語論文、診療ガイドライン、分厚い講義スライド。
要約に加えて、次の2つが効きます。
「この内容から、試験で問われる形式の問題を10問作って、解説も付けて」
「この論文の限界(limitations)と、それが結論にどう影響するかを説明して」
2つ目は、レポートや抄読会でそのまま使えます。
絶対にやらないこと: AIの要約を、臨床判断の根拠にしないでください。必ず一次資料(ガイドライン本体、添付文書、教科書)に当たります。 要約は「どこを読めばいいか」を教えてくれる地図であって、現地ではありません。
そのまま使えるプロンプト
添付した資料を読んで、A4で3ページ相当の要約資料を作ってください。
構成:
1. この資料は何か(3行)
2. 全体像(見出し単位の構造)
3. 重要ポイント(10個以内、それぞれ2〜3行)
4. 数値・期限・条件など、間違えると困る情報の一覧(表)
5. この資料だけでは判断できないこと・要確認事項
条件:
- 資料に書かれていないことは書かないでください
- 推測が混じる場合は「※推測」と明記してください
- 元資料のページ番号や見出しが分かる場合は併記してください
- 最後に、この資料の何ページ目まで読めたかを報告してください
続けてこの2つを聞きます。
この資料の中で、読み手が誤解しやすい箇所はどこですか。
該当箇所と、誤解される可能性を挙げてください。
この資料に書かれていないけれど、実際にこの内容を使うときに
必要になる情報を挙げてください。
仕上げに使うフレームワーク
Misread test — 要約が原文と違う意味に読めないか。
Misread test. この要約について、読み手が誤解しそうな表現を探してください。
該当箇所、誤解される可能性、修正案を出してください。
特に、原文より断定的になっている箇所を優先して指摘してください。
Fill the gaps — 資料だけでは足りない情報を炙り出す。
Fill the gaps. この要約資料を実務で使える形に完成させるために足りない情報を
1問ずつ質問してください。各質問に、なぜ必要か、推奨回答例も付けてください。
最大5問でお願いします。
やりがちな失敗
- 要約を原文の代わりにする。 これが最大の事故です。要約は地図であって、現地ではありません
- 「※推測」の指示を入れずに使う。 推測が事実の顔をして混ざります
- スキャンPDF(画像だけのPDF)を渡して、読めていないことに気づかない。 「何ページ目まで読めましたか」と必ず確認します
- 長い資料を1回で全部やらせる。 章ごとに分けたほうが精度が上がります
出す前の確認
- 数字を3つ選んで、原文と突き合わせる。 日付・金額・期限が最も間違えやすいです
- 「この要約で、原文にない表現を使った箇所はどこですか」と聞いて、自己申告させる
- 判断に関わる部分は、必ず原文と自分の目で確認する
できたかチェック
- 重い資料を3ページの要約資料にした
- 「書かれていないこと」を聞き出した
- 要約を原文の代わりにしてはいけない、と言える
Excel・CSV分析 / Data Analysis
この項目でできること
2つの条件に当てはまる行の合計を、関数を書かずに日本語の指示だけで出せるようになります。
なぜこれをやるのか
Excelで「東京都の、4月の、金額の合計」を出そうと思ったら、SUMIFSを書くか、ピボットを組むか、フィルタして手で足すか。
ここでは、こう書きます。
「都道府県が東京都で、月が4月の行の、金額の合計を出して」
これだけです。しかも、計算した後のExcelファイルが出てきます。
ただし、合計が合っているかは自分で確かめてください。 1件だけフィルタして目で足す。それだけで十分です。
AIに計算させて、人間が検算する。 この形をここで覚えます。
今までのチャットとの違い
チャットに表を貼ると、AIは文章として読んで頭の中で足そうとします。行数が増えると間違えます。
ここでは、実際にプログラムを書いて計算します。行数が多いほど差が出ます。
やってみよう
- 表データをフォルダーに入れる(なければ「具材」ページのサンプルを使う)
- まず「この表の列と行数、各列の型を教えて」と聞く。 いきなり集計しないでください
- 空欄・表記ゆれ・日付の書式違いがないか報告させる
- 「◯◯が△△で、□□が××の行の、金額の合計を出して」と聞く
- Excelを開いてフィルタし、手で検算する
- クロス集計表を作らせて、Excelで出力させる
演習
「具材」ページのサンプルデータ(または自分の表)を使って、次を出してください。
- 行数と列の一覧
- 2つの条件に当てはまる行の合計
- その集計結果を、Excelファイルで出力
そして最後に、2の答えをExcelのフィルタで自分で検算してください。
合っていましたか?合っていなかったら、何が原因でしたか?
あなたの現場での使い方
使いどころ:
- 相談受付記録から「請求種別が事後重症で、かつ傷病区分が精神」の件数を月別に集計
- 顧問先の給与データから「等級がBで、かつ入社1年未満」の人数と支給合計
- 保険料の月次データで、前月比が一定以上動いた行だけ抽出
列名は日本語のまま渡せます。 「都道府県」「請求種別」でそのまま通ります。
必ずやること: 氏名・基礎年金番号の列は、削るかID化してから入れます。集計に氏名は必要ありません。
使いどころ:
- 過去問の自己採点記録から「科目が循環器で、かつ2回以上間違えた問題」を抽出
- 分野別・出題年別のクロス集計で、弱点を可視化
- 論文の付表データを読ませて、群間の差を表にまとめる
一番効くのはこれです:
「分野 × 正答率」のクロス集計表を作って
弱点が一目で出ます。 「なんとなく苦手」が「正答率42%」になると、勉強の順番が変わります。
必ずやること: 実習や臨床のデータは扱いません。自分の学習記録だけにします。
そのまま使えるプロンプト
添付した表を分析してください。
【ステップ1】まず、次を確認して報告してください。
- 行数、列名の一覧、各列のデータ型
- 空欄・異常値がある列
- 表記ゆれ(同じものが別の書き方になっている)がある列
- 日付の書式が揃っていない箇所
【ステップ2】次の集計を行ってください。
条件1:( )が( )
条件2:( )が( )
求めるもの:( )の合計
【ステップ3】結果を次の形で出してください。
- 該当行数
- 合計値
- 計算に使った条件(私が検算できるように明記)
【ステップ4】上記をExcelファイルで出力してください。
(1シート目:集計結果、2シート目:該当した行の一覧)
ステップ1を必ず入れてください。 いきなり集計させると、空欄や表記ゆれを黙って無視されます。
仕上げに使うフレームワーク
Sanity check — 集計結果があり得るか。
Sanity check. この集計結果に、常識的な矛盾、前提ミス、抜け、
読んだときの違和感がないか確認してください。
特に、合計と内訳の一致、件数の妥当性、単位の扱いを見てください。
Edge cases — データ側の例外を洗う。
Edge cases. この集計方法がうまく当てはまらないデータの例外ケース
(空欄、表記ゆれ、重複行、単位違い、日付の書式違いなど)を挙げ、
それぞれの対処方法も出してください。
やりがちな失敗
- 検算しない。 これが一番の事故です。必ず1件は手で確かめます
- 表記ゆれを無視する。 「東京都」と「東京」が別物として集計されます
- 合計だけ見て件数を見ない。 該当行数を必ず出させます。件数がおかしければ条件が間違っています
- 単位を確認しない。 千円単位と円単位が混ざった表は普通にあります
出す前の確認
- 該当行数と合計をセットで確認する。 片方だけでは検算になりません
- Excelのフィルタで1条件だけ掛けて、件数のオーダーが合っているか見る
- 「この集計で無視したデータはありますか」と聞いて、自己申告させる
できたかチェック
- 2条件の合計を、日本語の指示だけで出した
- 集計前にデータの状態を確認した
- 出た数字を自分で検算した
画像・スクショ読解
この項目でできること
レシート・スクショ・紙の資料を写真に撮って、構造化した表にできるようになります。
なぜこれをやるのか
レシート、財布に溜まっていますよね。
写真を撮って投げるだけで、日付・店名・品目・金額の表になります。
家計簿の話をしているのではありません。紙を打ち直す作業が、全部これで置き換わるという話です。
ただし、読み間違えます。 特に手書きと、かすれた数字。だから最後は自分で確認します。金額は特に。
今までのチャットとの違い
チャットに画像を貼って「何が書いてある?」と聞いたことはあると思います。
違いは、構造化して、ファイルにするところです。「読める」で終わらせず、「表にする」「Excelにする」「次の作業に渡す」まで持っていきます。
やってみよう
- レシートを3〜5枚、その場で写真に撮る
- 「日付/店名/品目/金額/カテゴリ の表にして」と指示する
- 出てきた表と、1枚のレシートを突き合わせて金額を確認する
- 「読み取りに自信がない箇所に印を付けて」と追加で言う
- 「これをExcelにして、カテゴリ別合計も出して」と言う
- 次に、スクショや紙の資料の写真でも同じことができると確かめる
4を必ずやってください。 AIは自分の不確かさを申告できます。これを知っているかどうかで、安全性が変わります。
演習
手元のレシートを5枚、写真に撮って読ませてください。
日付 / 店名 / 品目 / 金額 / カテゴリの表にする- 読み取りに自信がない箇所に「※要確認」を付けさせる
- カテゴリ別の合計を出す
- Excelで出力する
そのうえで、「※要確認」が付いた箇所を自分の目で確かめてください。
何件、実際に間違っていましたか?
あなたの現場での使い方
使いどころ:
- 手書きのヒアリングメモを写真に撮って、テキストに起こす
- 通知書の写真から、日付・種別・期限を抽出して期限管理表にする
- 書類の写真を、受付一覧の表にする
一番効くのは期限の抽出です。 通知書が届くたびに撮って投げれば、期限管理表が育っていきます。
必ずやること: 個人情報が写った書類は、氏名部分を隠して撮る運用にしてください。付箋を貼る、指で隠す、トリミングする。どれでも構いません。撮る時点で隠すのが一番確実です。
使いどころ:
- 板書・スライドの写真から、覚えるべき数値・分類を表にする
- 紙の過去問を撮って、選択肢ごとの解説を作らせる
- 検査値の一覧表の写真から、基準値の表を作る
- 図表(グラフ、シェーマ)の写真を読ませて「この図が示していることを3行で」
試験前に効くのは、図表の説明です。 図を見て分かった気になっているものが、言語化されると理解が固まります。
必ずやること: 患者情報が写った画像は、絶対に入れません。 実習中の画面、カルテ、検査結果。撮影自体が禁止されている場合もあります。
そのまま使えるプロンプト
添付した画像を読み取って、表にしてください。
列:日付 / 店名(発行元) / 品目・内容 / 金額 / カテゴリ / 読み取り信頼度
条件:
- 読み取れなかった箇所は空欄にし、推測で埋めないでください
- 数字がかすれている、手書きで判読が難しいなど、自信がない箇所は
信頼度の列に「低(要確認)」と書いてください
- 画像1枚につき何行になったかを最後に報告してください
そのうえで、カテゴリ別の合計を出し、全体をExcelファイルにしてください。
仕上げに使うフレームワーク
Sanity check — 読み取り結果の常識的なおかしさ。
Sanity check. この読み取り結果に、常識的な矛盾、前提ミス、抜け、
読んだときの違和感がないか確認してください。
特に、日付の妥当性、金額の桁、合計と明細の一致を見てください。
Edge cases — 読めないパターンを先に知る。
Edge cases. この画像読み取りの手順がうまく当てはまらないケース
(手書き、感熱紙のかすれ、斜め撮影、複数枚の重なり、外国語など)を挙げ、
それぞれの対処方法も出してください。
やりがちな失敗
- 金額を検算しない。 桁の読み間違いは普通に起きます
- 「推測で埋めるな」を指示しない。 読めない文字を、それらしい文字で埋められます
- 斜め・暗い・影ありの写真を渡す。 撮り直したほうが速いです
- 画像1枚に情報を詰め込みすぎる。 5枚を1枚の写真にすると精度が落ちます
出す前の確認
- 合計金額を電卓で1回確認する。 これだけで大半の事故が防げます
- 「信頼度:低」が付いた行を全部、元画像で確認する
- 行数を数える。 5枚なのに3枚分しかない、はよくあります
できたかチェック
- レシート・スクショを構造化した表にした
- 「推測で埋めない」「自信のない箇所を申告させる」を指示できる
- 金額・日付を自分で検算した
複数回答の比較
この項目でできること
同じ質問を複数のAIに投げ、いいとこ取りして統合版を作れるようになります。
なぜこれをやるのか
同じ質問を、ChatGPT・Claude・Geminiに投げます。答えが違います。当たり前です。
大事なのはここからです。
どれが正しいかを選ぶのではありません。いいとこ取りをします。
Aの構成が良い。Bの具体例が良い。Cが指摘したリスクは他の2つが落としている。これを1つにまとめて、3つのどれよりも良い資料を作る。 これが人間の仕事です。
そしてもう1つ、大事な考え方があります。
答えが割れた箇所は、要注意ポイントです。 3つとも同じことを言うところは、たぶん安全。 割れたところは、人間が確認すべきところです。
今までのチャットとの違い
チャットしか使っていないと、最初に出てきた答えをそのまま使います。それが唯一の答えに見えるからです。
3つ並べると、「これは1つの案でしかない」ということが目で見て分かります。
やってみよう
- 質問を1つ決める。3つとも完全に同じ文面で投げる
- 3つの回答を1つの会話に貼り込む
- 比較表を作らせる
- 「一致点」と「相違点」を分けさせる
- 相違点について、自分で調べる(項目16・18へ)
- 調べた結果を踏まえて、統合版を作らせる
- 統合版に Grill me をかける
演習
自分の仕事・勉強に関する質問を1つ決めて、3つのAIに同じ文面で投げてください。
- 比較表を作らせる
- 「一致点」と「相違点」を分けさせる
- 相違点について、自分でどれが正しいか調べる
- 統合版を作らせる
最後に:3つのうち1つだけ使っていたら、どんな見落としがありましたか?
あなたの現場での使い方
比較が本当に効くのは、文章表現です。
病歴就労状況等申立書の書き方を3つに書かせて、「日常生活の困難さが最も具体的に伝わる表現」を選んで組み合わせる。これは強力です。
注意:制度の内容そのものは、AI3つが一致していても正しいとは限りません。 3つとも同じ古い情報を持っている可能性があります。
制度の話は、必ず日本年金機構・厚生労働省の公式ページで確認します(項目18)。AIの多数決は、根拠になりません。
使いどころ:
- 「この疾患の鑑別診断の考え方」を3つに聞き、挙がった鑑別疾患を和集合で取る
- 「この概念の説明」を3つに聞き、一番自分に分かりやすかった説明を採用する
鑑別疾患は和集合で取るのがコツです。 1つだけだと落ちます。
注意: 臨床的な内容は、必ず教科書・ガイドラインで裏取りします。3つのAIが一致していても、それは「3つとも同じ情報源を学習した」だけかもしれません。
そのまま使えるプロンプト
同じ質問を3つのAIに投げた結果を貼ります。
次の順で分析してください。
1. 比較表(観点 / A / B / C)を作る
2. 3つとも一致している内容を挙げる
3. 割れている内容を挙げ、それぞれ「なぜ割れたと考えられるか」を書く
4. 割れている内容のうち、私が自分で確認すべきものを優先度付きで挙げる
5. 3つのいいところを取って統合した決定版を作る
(どの部分をどのAIから採ったか分かるように注記してください)
【A の回答】
(貼る)
【B の回答】
(貼る)
【C の回答】
(貼る)
仕上げに使うフレームワーク
Grill me — 統合版を叩く。「いいとこ取りしたから完璧」と錯覚しがちです。
Grill me. この統合版について、弱い点、反論されそうな点、説明不足、
確認不足を厳しめに指摘してください。
特に、3つの回答をつなぎ合わせたことで生じた論理の飛躍を見てください。
最後に改善優先度を付けてください。
What am I missing? — 3つとも落としている論点を探す。
What am I missing? 3つのAIの回答すべてに共通して欠けている論点、
確認事項、リスク、準備物を挙げてください。
やりがちな失敗
- 多数決で決める。 2つが同じでも、その2つが同じ誤りを持っている可能性があります
- 一致した箇所を無条件に信じる。 制度・法令・医学情報は、一致していても古い可能性があります
- 統合版に Grill me をかけない。 つなぎ目に論理の飛躍が入ります
- 質問文を微妙に変えて投げる。 比較になりません。完全に同じ文面で投げます
- 顧客情報・患者情報を3社のAIに配る。 情報が3か所に散ります。一番危険な使い方です
出す前の確認
- 割れた箇所が何件あって、そのうち何件を自分で確認したか数える
- 統合版の中で「どのAIから採ったか分からない部分」がないか確認する
- 制度・医学に関わる部分は、AIの一致ではなく一次情報で確認する
できたかチェック
- 同じ質問を複数のAIに投げて比較表を作った
- 「割れた箇所=人間が確認すべき箇所」と言える
- 統合版に Grill me をかけた
変更前後比較
この項目でできること
改定前・改定後の資料を並べて、「意味が変わったところ」だけを取り出せるようになります。
なぜこれをやるのか
「どこが変わったか」を、今は目で追っていると思います。
ここでは、こう出させます。
| # | 分類 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 意味が変わったところ | 重要度付き。ここだけ読めばいい |
| 2 | 細かい変更 | 表現・体裁だけ。件数と傾向だけで十分 |
| 3 | 注意点 | 変更の影響が他に及ぶところ |
この3つに分けるのが肝です。
文字が10か所変わっていても、意味が変わったのは1か所ということがよくあります。逆に、1文字しか変わっていないのに意味が反転していることもあります。「できる」が「できない」になっている、とか。
差分ツールは文字の違いしか見ません。「意味が変わったか」を判定できるのが、ここの価値です。
今までのチャットとの違い
チャットで「違いを教えて」と聞くと、羅列が返ってきます。100個の差分が並んで、結局全部読むことになります。
分類させることで、読むべき箇所が3個に絞られます。指示の書き方一つで、使えるかどうかが変わるという良い例です。
やってみよう
- 変更前・変更後の2つの資料をフォルダーに入れる
- まず「違いを教えて」とだけ聞いてみる。羅列が出てくるのを見る
- 次に、3分類を指定して聞き直す(プロンプトは下)
- 出てきた「意味が変わったところ」を、元資料で全件確認する
- 「意味が変わった箇所は全部で何件ですか」と数を聞く
演習
「具材」ページの改定前・改定後のサンプル(または自分の資料ペア)を使って、次を出させてください。
- 意味が変わったところ(重要度付き)
- 細かい変更(表現・体裁のみ)
- 注意点(この変更が他に影響するところ)
そのうえで、1の全件を元資料で自分で確認してください。
AIが「意味が変わった」と判定したもののうち、実際にはそうでなかったものはありましたか?
あなたの現場での使い方
使いどころ:
- 就業規則の改定前・改定後の比較(意味が変わった条文の抽出)
- 認定基準・通達の改正前後の比較
- 顧客に送った書類の第1稿と第2稿の比較(顧客が勝手に直した箇所の検出)
3つ目が地味に効きます。「顧客が返してきた版で、どこを直したか」を出させると、見落としが防げます。
本命は「この変更が他の書類に影響する箇所」です。 就業規則を変えたら賃金規程も直さないといけない、というやつです。これを出させてください。
使いどころ:
- ガイドラインの旧版・新版の比較(推奨度が変わった項目の抽出)
- 自分のまとめノートの改訂前後(何を書き足して、何を消したか)
- 教科書の版違いの比較
ガイドライン比較では、「推奨グレードが変わった項目」だけを抽出させます。
試験でも臨床でも、変わったところが問われます。 旧版のまま覚えていると、そこだけ間違えます。
そのまま使えるプロンプト
2つの資料(変更前・変更後)を比較してください。
単なる差分の羅列ではなく、次の3つに分類してください。
【1. 意味が変わったところ】
- 該当箇所(変更前 → 変更後)
- 何がどう変わったか
- 重要度(高/中/低)
- この変更で影響を受ける人・作業
【2. 細かい変更】
表現・体裁・語順など、意味が変わらない変更をまとめて件数と傾向だけ書いてください。
【3. 注意点】
- この変更が、他の箇所や他の資料と矛盾を生む可能性がある箇所
- 変更に伴って、あわせて直すべきもの
条件:
- 「〜できる」が「〜できない」になるような、1文字でも意味が反転する変更は
必ず【1】に入れて、最優先で報告してください
- 判断に迷った変更は【1】に入れて「判断迷い」と付記してください
- 最後に、【1】が全部で何件かを報告してください
最後の3条件が重要です。 迷ったら重要側に倒す、という指示を必ず入れてください。
仕上げに使うフレームワーク
Sanity check — 変更全体の整合性。
Sanity check. 変更後の資料全体に、常識的な矛盾、前提ミス、抜け、
読んだときの違和感がないか確認してください。
特に、変更した箇所と変更していない箇所の間の矛盾を見てください。
Edge cases — 変更が当てはまらないケース。
Edge cases. 今回の変更内容がうまく当てはまらない例外ケース
(経過措置が必要なケース、既存の運用と衝突するケースなど)を挙げ、
それぞれの対処方法も出してください。
やりがちな失敗
- 「違いを教えて」とだけ聞く。 羅列が出て、結局読みません
- 長い資料を丸ごと2つ投げる。 章ごとに分けたほうが精度が上がります
- 「意味が変わった」の判定を鵜呑みにする。 見落としも誤検出もあります
- 変更前の資料が最新版だと思い込む。 どちらが新しいか、日付で確認します
出す前の確認
- 【1】に挙がった項目は全件、元資料で確認する。 ここは省略できません
- 件数を聞いて、自分の感覚と合っているか見る。少なすぎたら章ごとに分けてやり直す
- 特に注意する言葉: 「〜できる/できない」「必ず/原則」「以上/未満」「かつ/または」
できたかチェック
- 変更前後を「意味・細かい・注意点」の3分類で出させた
- 意味の反転を最優先で出させる指示が書ける
- 【1】を全件、自分で確認した
資料からチェックリスト化
この項目でできること
読んだ資料から、はい/いいえで判定できるチェックリストを作れるようになります。
なぜこれをやるのか
要約は読むもの。チェックリストは使うものです。
ただ、AIに「チェックリストにして」と言うと、こういうのが出てきます。
□ 内容が適切であること
これ、チェックできますか。できません。
だから、こう指示します。
「各項目は、はい/いいえで判定できる文にしてください」
この1行を足すだけで、使えるチェックリストになります。
今までのチャットとの違い
チャットで作ったチェックリストは、たいてい抽象的です。それは指示が抽象的だからです。
作業場では、元資料が手元にあるので、「資料のどこに書いてあるか」を各項目に付けさせられます。根拠付きのチェックリストは、他人に渡せます。
やってみよう
- 項目08で要約した資料を使う(新しい資料を出さないでください。同じものを使い回します)
- まず「チェックリストにして」とだけ聞く。抽象的なリストが出るのを見る
- 「はい/いいえで判定できる文にして、根拠の箇所も付けて」と指示し直す
- できたリストを、実際の1件に適用してみる
- 「この項目は判定できない」というものが必ず1つ出ます。それを直す
- Edge cases をかけて、「このリストが当てはまらないケース」を出させる
4を必ずやってください。作って終わりにせず、1回使って壊します。
演習
項目08で要約した資料をもとに、チェックリストを作ってください。
条件: - 各項目は「はい/いいえ」で判定できる文にする - 各項目に、元資料の根拠箇所を付ける - 「必須」「推奨」を分ける
そのうえで、実際の案件・レポート・成果物を1つ選んで、このチェックリストを最後まで通してください。
判定できなかった項目はいくつありましたか?それはなぜですか?
あなたの現場での使い方
本命は、請求書類のチェックリストです。
□ 診断書の作成日が、請求日から3か月以内である
□ 病歴就労状況等申立書の期間が、初診日から現在まで途切れなく記載されている
□ 診断書の初診日と、受診状況等証明書の初診日が一致している
□ 日常生活能力の判定欄に、すべて記入がある
□ 押印・署名欄に漏れがない
必ず入れさせるもの:突き合わせ型の項目です。
「一致している」「途切れがない」のような、2つの書類をまたいで確認する項目。ここが一番よく落ちます。
顧客対応でも使えます。過去の相談記録から「初回相談で必ず聞くことリスト」を作らせると、ヒアリング漏れが減ります。
使いどころ:
- レポート提出前チェックリスト(引用形式、図表番号、字数、参考文献の年)
- 実習前の持ち物・準備チェックリスト
- 試験範囲の理解度チェックリスト
3つ目のコツ:「〜を説明できる(はい/いいえ)」の形にしてください。
「〜を理解している」だと自己判定が甘くなります。「説明できる」なら、実際に口に出してみれば分かります。
□ 心不全の分類(NYHA)を、見ずに説明できる
□ この疾患の鑑別を3つ挙げられる
□ この薬剤の主な副作用を2つ言える
そのまま使えるプロンプト
添付の資料をもとに、実務で使えるチェックリストを作ってください。
条件:
- 各項目は「はい/いいえ」で判定できる文にしてください
(「適切であること」「十分であること」のような判定できない表現は禁止)
- 各項目に、元資料の根拠箇所(見出し・ページ)を付けてください
- 「必須」と「推奨」を分けてください
- 複数の資料をまたいで突き合わせる項目
(例:AとBの日付が一致している)を必ず含めてください
- 全体を、上から順にやれば終わる順番に並べてください
出力形式:
| No | 区分(必須/推奨) | チェック内容 | 根拠 | 判定 |
仕上げに使うフレームワーク
Make it actionable — 誰が何を見て判定するかまで決める。
Make it actionable. このチェックリストを、明日すぐ実行できる手順、
準備物、確認順序に整理してください。
各項目について「誰が」「何を見て」判定するかも明記してください。
What am I missing? — 抜けている観点。
What am I missing? このチェックリストで見落としている確認事項、リスク、
準備物を挙げてください。
特に、ミスが起きたときに影響が大きいのに項目化されていないものを優先してください。
Edge cases — 当てはまらないケース。
Edge cases. このチェックリストがうまく当てはまらない例外ケースを挙げ、
それぞれの対処方法も出してください。
やりがちな失敗
- 判定できない項目を放置する。 「適切に」「十分に」「必要に応じて」が出たら書き直させます
- 項目が多すぎる。 50項目のリストは使われません。必須と推奨を分けるのはこのためです
- 根拠を付けさせない。 後で「なぜこの項目があるのか」が分からなくなります
- 一度も使わずに完成とする。 必ず1件通してから確定します
出す前の確認
- 1件、実際に通す。 通せないリストはリストではありません
- 判定できなかった項目を数え、書き直す
- 「このリストで見逃す可能性が高いミスは何か」を聞く
- 重要な案件では、リストを通した後に自分の目でもう一度読む
できたかチェック
- 「はい/いいえで判定できる文にする」と指示できる
- 根拠付きのチェックリストを作った
- 作ったリストを1件通して直した
資料から手順書化
この項目でできること
自分だけが分かっている作業を、他人が再現できる手順書にできるようになります。
なぜこれをやるのか
自分の作業を手順書にしてください、と言われたら、たいてい書けません。頭では分かっているのに、書くと抜けます。
なぜかというと、自分が無意識にやっていることを書き忘れるからです。
だから、AIに書かせて、AIに突っ込ませます。
「初めてこの手順書を見た人が詰まる箇所はどこですか」
これを聞くと、自分が飛ばしていた前提が出てきます。
手順書に必ず入れる4つ
| # | 項目 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 前提 | 何が揃っていれば始められるか(権限・資料・道具・情報) |
| 2 | 手順 | 番号付き。1手順1動作。各手順に「終わったと分かる目印」 |
| 3 | 完了条件 | 何を見たら終わったと言えるか。連絡・記録まで含める |
| 4 | 失敗した時 | 詰まったらどうするか。戻し方も書く |
4を入れてください。 ほとんどの手順書には失敗時の記載がありません。だから詰まると作った人に聞くことになり、手順書の意味がなくなります。
今までのチャットとの違い
チャットで「手順書を作って」と言うと、AIが知っている一般的なやり方が出てきます。
作業場では、自分の資料をもとに作らせます。自分の環境、自分の様式に合った手順書になります。
やってみよう
- 自分がいつもやっている作業を1つ、口で説明する(3分でよい)
- その説明をそのままAIに渡して、4部構成の手順書にさせる
- 「初めてこの手順書を見た人が詰まる箇所」を聞く
- 出てきた指摘を読む。「あ、それ言ってなかった」が必ず出ます
- 抜けを埋めて、手順書を作り直す
- Smoke test をかける
演習
自分がいつもやっている作業を1つ選び、手順書を作らせてください。
- 前提・手順・完了条件・失敗した時の4部構成にする
- 「初めて見た人が詰まる箇所」を挙げさせる
- 抜けを埋めて作り直す
そのうえで、その手順書を他の受講者に渡して、読んでもらってください。
分からないと言われた箇所はどこでしたか?
あなたの現場での使い方
作るとよい手順書:
- 初回相談から請求書類提出までの手順書
- 書類を受領してから不備を返送するまでの手順書
- 電子申請の操作手順書(事務所の新人に渡すもの)
完了条件が特に重要です。
「提出した」ではなく、「受付番号を控えて、顧客に受付日を連絡した」まで書きます。ここまで書いて初めて他人に渡せます。
失敗時の書き方の例:
診断書の記載に不備があった場合 → 医療機関への照会文の雛形(◯◯)を使い、顧客に事前連絡してから送付する
作るとよい手順書:
- 実習の手技・検査手順の自分用まとめ
- レポート作成の自分の型(調べる→構成→執筆→引用整理→提出)
- 症例発表の準備手順
必ず入れる一文があります。
「実際の指導医の指示・施設のマニュアルが優先します」
AIが作った手順書を臨床でそのまま使うのは危険です。これは学習用の自分メモである、という線引きを手順書自体に書き込んでおいてください。
レポート作成の手順書は、安全に使えて効果も大きいので、まずこちらから作るのがおすすめです。
そのまま使えるプロンプト
以下の作業を、初めてこの作業をする人が一人で完了できる手順書にしてください。
構成:
1. 前提(開始前に揃っている必要があるもの:権限、資料、道具、情報)
2. 手順(番号付き。1手順1動作。各手順に「終わったと分かる目印」を書く)
3. 完了条件(何をもって完了とするか。連絡・記録まで含める)
4. 失敗した時(詰まりやすい箇所と、その時の対処。戻し方も書く)
条件:
- 「適宜」「必要に応じて」「適切に」は使わないでください
- 前提知識を必要とする語には、短い補足を付けてください
- 私の説明に含まれていない情報を推測で補わず、「要確認」として別枠に出してください
【作業の説明】
(ここに書く)
続けてこれを聞きます。
この手順書を初めて見た人が詰まる箇所を、詰まる理由とともに挙げてください。
私が無意識に省略している前提があれば、それも指摘してください。
仕上げに使うフレームワーク
Edge cases — 手順が通らないケース。
Edge cases. この手順がうまく当てはまらない例外ケースを挙げ、
それぞれの対処方法も出してください。
Misread test — 手順文の誤読。
Misread test. この手順書について、読み手が誤解しそうな表現を探してください。
該当箇所、誤解される可能性、修正案を出してください。
特に、順序・条件分岐・「〜してから」の関係が誤読される箇所を優先してください。
Smoke test — 手順書として成立しているか。
この手順書をスモークテストしてください。細かい改善ではなく、
最低限使えるかを確認してください。必須情報の抜け、矛盾、実行順序、
読み手が次に何をすればよいか、人間が確認すべき点を確認してください。
やりがちな失敗
- 「適宜」「必要に応じて」を残す。 他人が使えません
- 完了条件を書かない。 「終わった」が人によって違う状態になります
- 失敗時の記載がない。 詰まったら作った人に聞くことになります
- 自分で1回もやらずに配る。 必ず自分で通してから渡します
出す前の確認
- 自分で1回、手順書だけを見ながらやってみる。 メモを見ないでください
- 他人に読ませて「どこが分からないか」を聞く
- 「失敗した時」の項が空でないか確認する
- 正式なマニュアル・指導者の指示が優先することを、手順書に明記する
できたかチェック
- 4部構成で手順書を作った
- 「初めて見た人が詰まる箇所」を聞き出した
- 自分で1回通してから他人に渡した
Apps / Connectors
この項目でできること
外部ツールをつなぐ前に、何が読まれるかを判断できるようになります。
なぜこれをやるのか
これまでは、ファイルを手で入れていました。つないでしまえば、入れなくても読めます。
便利です。便利ですが、ここで一回止まってください。
つなぐということは、そこにあるものが読まれるということです。
ドライブをつなぐなら、そのドライブに何が入っているか、思い出せますか。
だから、つなぐ範囲は最小にします。 全部つなぐのではなく、必要なフォルダーだけ。
つなぐ前に自問する3つ
- そこに何が入っているか、全部言えるか
- 入っているもののうち、見られて困るものはないか
- 今回の作業に、本当にその接続が必要か
今までのチャットとの違い
チャットでは、必要なファイルを1つずつ手で貼っていました。手間ですが、何を渡したかが明確でした。
つなぐと、手間は消えますが、何が読まれたかが見えにくくなります。
便利さと引き換えに、把握が減ります。これは正直に受け止めてください。
やってみよう
- 接続の設定画面を開く。まだつながないでください
- つなげる先の一覧を見る
- 1つ選んで、権限の確認画面を開く。「何を許可しようとしているか」を声に出して読む
- つないでよいものか判断する
- つないだ場合は、参照させて「どのファイルを見ましたか」と聞く
- 使い終わったら外す。外し方も確認しておく
6を必ずやってください。外し方を知らないと、外しません。
演習
接続機能の設定画面を開いて、次を確認してください(実際につながなくても構いません)。
- 自分がつなげる先はどれか
- それぞれ、どんな権限を求めているか
- 自分がつないでよいものはどれか、つないではいけないものはどれか
つないではいけないものについて、なぜいけないかを1行で書いてください。
あなたの現場での使い方
| 内容 | |
|---|---|
| つないでよい可能性があるもの | 事務所の業務用ストレージのうち、様式・雛形・参考資料が入っているフォルダーだけ |
| 絶対につながないもの | 顧客の個人情報が入っているフォルダー、給与データ、マイナンバーを含む一切のもの |
現実的な運用はこれです。
参照用フォルダーだけをつなぎ、顧客ファイルは都度手で入れる(かつマスキングする)
手間ですが、この手間が事故を防ぎます。
必ず先にやること: 社労士は個人情報保護法上の義務を負う立場です。事務所としてのルールを文書化してから接続してください。
| 内容 | |
|---|---|
| つないでよい可能性があるもの | 自分の講義資料・ノートが入っている個人のクラウドストレージ、カレンダー(実習・試験の予定管理) |
| 絶対につながないもの | 実習で扱った患者情報を含むもの一切、大学から配布された外部持ち出し禁止の資料 |
必ず先にやること: 大学のポリシーで生成AIへの資料投入が制限されている場合があります。 接続する前に規定を確認してください。
「みんな使っているから大丈夫」は根拠になりません。規定を読んでください。
そのまま使えるプロンプト
つなぐ前の棚卸しに使います。
これから外部ツールをChatGPTに接続しようとしています。
接続前のリスク確認をしてください。
【接続しようとしているもの】(ここに書く)
【そこに入っているデータの種類】(ここに書く)
【私の立場・扱う情報】(ここに書く)
出してほしいもの:
1. この接続で読まれる可能性がある情報の種類
2. 接続してはいけない可能性があるデータと、その理由
3. 接続範囲を絞るとしたら、どこまでに絞るべきか
4. 接続前に、所属組織に確認しておくべきこと
5. 接続後に定期的に見直すべきポイント
仕上げに使うフレームワーク
What am I missing? — 接続前の確認漏れ。
What am I missing? この外部ツール接続の計画で見落としている情報、
確認事項、リスク、準備物を挙げてください。
特に、組織のルール・契約・法令の観点で確認すべきことを優先してください。
Edge cases — 想定外の読まれ方。
Edge cases. この接続設定がうまく当てはまらない、あるいは想定外の情報が
読まれてしまう可能性があるケースを挙げ、それぞれの対処方法も出してください。
やりがちな失敗
- とりあえず全部つなぐ。 最悪の運用です。範囲を絞ります
- 権限の確認画面を読まずにOKを押す。 読む習慣をここで作ります
- つなぎっぱなしにする。 使い終わったら外します
- 組織のルールを確認せずにつなぐ。 事務所規程・大学規定を先に読みます
- 「AIが勝手に見た」と思う。 見られる設定にしたのは自分です
出す前の確認
- 接続一覧を開いて、今つながっているものを全部言えるか確認する
- 言えないものがあれば、外す
- 参照させたら「どのファイルを参照しましたか」と聞き、想定外のものが混ざっていないか見る
できたかチェック
- 接続の権限画面を読んでから許可できる
- 「つないでよいもの・いけないもの」を自分の立場で線引きできる
- 使い終わったら外す運用ができる
Web検索
この項目でできること
「Webを検索して」と明示する癖が身につきます。
なぜこれをやるのか
この項目は、これだけです。言い方の癖を1つ、体に入れます。
AIは、聞かれたら答えます。調べたのか、覚えていたことを言っているのか、見た目では分かりません。
だから、毎回言います。
「Webを検索して」 「公式情報を確認して」
覚え方は簡単です。
変わるものは、検索させる。
制度の金額、ガイドラインの内容、バージョン、価格、担当者。全部変わります。
そして、検索させたらいつ時点の情報かを必ず言わせてください。 「2026年8月時点」と書かせる。書いてなければ聞く。
今までのチャットとの違い
チャットで何気なく聞くと、記憶ベースの回答が返ってきます。それらしく、自信を持って返ってきます。だから気づけません。
「Webを検索して」と言うと、検索結果を根拠に答えます。出典が出てくるので、自分で確認できます。
目的は、AIを信じることではありません。自分で確認できる状態にすることです。
やってみよう
- 変わりやすいことを1つ、何も指定せずに聞く
- 出てきた答えをメモする
- 同じ質問に「Webを検索して、出典URLと情報の日付も付けて」を足して聞き直す
- 2つを並べる。違っていたら大成功。同じでも「確認できた」ことに意味があります
- 「その出典は公式ですか、二次情報ですか」と聞く
- 「検索結果に書いてなかったことを、あなたの知識で補いましたか」と聞く
6を必ず入れてください。 検索させても、足りない部分を記憶で埋めることがあります。
演習
自分の仕事・勉強に関する「変わりやすい情報」を1つ選んで、2回聞いてください。
- 1回目:普通に聞く
2回目:「Webを検索して、出典URLと情報の日付も付けて」を足して聞く
内容は同じでしたか?
- 2回目の出典は、公式のものでしたか?
- もし1回目だけを信じていたら、どうなっていましたか?
あなたの現場での使い方
必ず検索させるもの: 年金額、保険料率、支給要件、認定基準の改正、様式の変更、提出先。
社会保険の制度は毎年動きます。AIの記憶で答えさせたら事故です。
言い方の型:
Webを検索して、2026年度の◯◯について調べてください。
出典は日本年金機構または厚生労働省の公式ページを優先し、
URLと更新日を明記してください。
公式で確認できなかった項目は「未確認」と書いてください。
「未確認と書いてください」を入れるかどうかで、実務での安全性が変わります。
そして検索させても、最後は公式ページを自分で開きます(項目18)。
必ず検索させるもの: 診療ガイドラインの最新版、薬剤の適応・用量、感染症の流行状況、出題基準。
言い方の型:
Webを検索して、◯◯について調べてください。
出典は学会の公式サイト、または公的機関のページを優先し、
URLと更新日を明記してください。
確認できなかった項目は「未確認」と書いてください。
そして、これは強く覚えておいてください。
検索した情報も、臨床判断の根拠にはしません。必ず一次資料(ガイドライン本体、添付文書、教科書)に当たります。
AIの検索は「どこを見ればいいかを探す道具」であって、「答えを得る道具」ではありません。
そのまま使えるプロンプト
Webを検索して、次のことを調べてください。
【調べてほしいこと】
(ここに書く)
条件:
- 必ずWeb検索を使ってください。あなたの記憶だけで答えないでください
- 各情報に、出典URLと、そのページの更新日(または情報の時点)を付けてください
- 公式情報(発行元・所管官庁・開発元)を優先してください
- 検索で確認できなかった項目は「未確認」と明記してください
- 検索結果になく、あなたの知識で補った部分があれば「※知識で補足」と明記してください
最後に、「この情報のうち、私が自分で公式サイトで確認すべきもの」を挙げてください。
仕上げに使うフレームワーク
Sanity check — 検索結果が常識的におかしくないか。
Sanity check. この検索結果の内容に、常識的な矛盾、前提ミス、抜け、
読んだときの違和感がないか確認してください。
特に、複数の出典の間で食い違っている箇所を指摘してください。
What am I missing? — 検索しきれていない論点。
What am I missing? この調べ物で見落としている情報、確認事項、リスク、
準備物を挙げてください。
特に、検索キーワードの選び方で漏れている観点があれば指摘してください。
やりがちな失敗
- 検索させたつもりで、させていない。 「Webを検索して」を書き忘れる。これが一番多いです
- 出典を確認しない。 URLが出ていても開かない。1つは必ず開きます
- 二次情報のまとめサイトを鵜呑みにする。 特に制度・医療は危険です
- 情報の日付を確認しない。 3年前の記事が上位に来ていることは普通にあります
出す前の確認
- 出典URLを最低1つ開く。 これを省いたら、検索させた意味が半減します
- 情報の日付を見る。古ければ、より新しいものを探させる
- 「未確認」と書かれた項目を、自分で確認する
できたかチェック
- 「Webを検索して」を毎回書ける
- 出典URLと情報の日付を出させられる
- 変わるものは検索させる、が習慣になった
Deep Research
この項目でできること
時間のかかる調査を、目的・範囲・形式を決めてから任せられるようになります。
なぜこれをやるのか
普通の検索が「1つ調べる」なら、Deep Researchは「調べて、突き合わせて、まとめる」まで一気にやります。数分〜数十分かかりますが、その間は他のことができます。
ただし、丸投げすると丸投げの答えが返ってきます。
だから、投げる前に3つ決めます。
| # | 決めること | 例 |
|---|---|---|
| 1 | 何を判断するための調査か | この方法を採用するかどうかを決めたい |
| 2 | どこまで調べれば十分か | 日本国内・直近3年・◯◯は除外 |
| 3 | どういう形で欲しいか | 比較表 → 論点整理 → 推奨案 → 未確認事項 |
書くのに5分かかりますが、返ってくるものの質が変わります。
そして、出典が付いていても、出典を開いて確かめるのは自分です。
今までのチャットとの違い
チャットで「◯◯について調べて」と聞くと、その場で答えが返ってきます。速いですが、浅い。
Deep Researchは、複数の情報源を横断して、突き合わせて、矛盾も報告してくれます。 時間がかかるのは、そういうことをしているからです。
やってみよう
- まず、わざと雑に投げてみる。 「◯◯について調べて」だけ
- 結果を見る。「間違ってはいないけど、使えない」ことを確認する
- 次に、3点セット(目的・範囲・形式)を書いて投げ直す
- 2つの結果を並べる。分量ではなく、使えるかどうかで比べる
- 出典を2つ開いて、書かれている内容と合っているか確認する
5を絶対に飛ばさないでください。 「出典付き=正しい」という誤解が一番危険です。
演習
自分の仕事・勉強に関する調査テーマを1つ決めて、次の3点を書いてから投げてください。
- この調査は、何を判断するために行うのか
- 調べる範囲(対象、期間、地域、除外するもの)
- 欲しい成果物の形(比較表/時系列/論点整理/推奨案)
結果が返ってきたら、出典を2つ開いて、書かれている内容と一致しているか確認してください。
一致していなかったものはありましたか?
あなたの現場での使い方
使いどころ:
- 特定の傷病について、認定基準・裁決例・実務上の論点を横断的に調査
- 法改正の影響を、複数の情報源から整理
- 顧問先の業種における労務管理の最新動向
裁決例・判例の調査では、必ずこう書いてください。
実際の裁決・判例として存在が確認できるものだけを挙げ、
出典(事件番号・裁決年月日・掲載元URL)を明記してください。
存在が確認できないものは絶対に挙げないでください。
AIが判例を創作する事故は実際に起きています。 これは最優先で覚えてください。挙がった裁決例は、自分で1件検索して実在を確認します。
使いどころ:
- ある疾患について、最新のガイドラインと主要な論文を横断して整理
- 診断基準の変遷を時系列でまとめる
- 抄読会用の背景調査
論文の引用では、必ずこう書いてください。
実在が確認できる論文だけを挙げ、DOIまたはPubMed IDと
掲載誌・発行年を明記してください。
確認できないものは挙げないでください。
そして、挙がった論文は自分でPubMedで検索して実在確認してください。
存在しない論文が、それらしいタイトルと著者名で出てくることがあります。レポートに書いてしまうと、指導教員には一発で分かります。
そのまま使えるプロンプト
以下のテーマについて、詳しく調査してください。
【調査の目的】
私は( )を判断しようとしています。その判断材料が欲しいです。
【調査範囲】
- 対象:
- 期間:(例)直近3年
- 地域・適用範囲:(例)日本国内
- 除外するもの:
【欲しい成果物の形】
(例)比較表 → 論点整理 → 推奨案 → 未確認事項、の順
【必須条件】
- 実在が確認できる情報源だけを使ってください
- 各記述に出典URLと情報の日付を付けてください
- 公式・一次情報を優先し、二次情報を使う場合はその旨を明記してください
- 情報源によって内容が食い違う箇所は、食い違いとして明示してください
- 調べきれなかった点は「未確認」として最後にまとめてください
仕上げに使うフレームワーク
Grill me — 調査レポートを叩く。
Grill me. この調査レポートについて、弱い点、反論されそうな点、説明不足、
確認不足を厳しめに指摘してください。
特に、出典が弱い主張、一般論で埋めた箇所、結論が飛躍している箇所を挙げてください。
最後に改善優先度を付けてください。
Fill the gaps — 調査を完成させるために足りないもの。
Fill the gaps. この調査を判断に使える水準に完成させるために足りない情報を
1問ずつ質問してください。各質問に、なぜ必要か、推奨回答例も付けてください。
最大5問でお願いします。
やりがちな失敗
- 目的を書かずに投げる。 教科書の目次のようなものが返ってきます
- 出典を開かない。 これが最大の事故です。必ず2つは開きます
- 存在しない判例・論文を鵜呑みにする。 「実在が確認できるものだけ」の指示を必ず入れます
- 調査結果をそのまま成果物にする。 調査は材料です。成果物は別の会話で作ります(項目06)
出す前の確認
- 出典を2つ以上開いて、記述と一致するか確認する
- 判例・論文・規格・製品名など、実在するかを自分で1件検索する
- 「未確認」欄が空なら疑う。完璧な調査はありません。空なのは書かせ忘れです
できたかチェック
- 目的・範囲・形式の3点を書いてから投げた
- 「実在が確認できるものだけ」の指示を入れた
- 出典を自分で開いた
公式情報確認
この項目でできること
AIが「確認しました」と言っても、自分で公式ページを開く習慣が身につきます。
なぜこれをやるのか
検索させました。出典も出ました。安心しましたか。
その出典、誰が書いたものですか。
まとめサイト、個人ブログ、3年前の記事。全部「出典」です。でも、公式ではありません。
だから、もう一言足します。
「公式情報を確認して」
そして最後に、自分でそのページを開いてください。
AIが確認した、は「確認した」ではありません。
今までのチャットとの違い
チャットでは、答えが返ってきたら終わりでした。出典という概念すらありませんでした。
ここで身につけるのは機能ではなく、仕事の作法です。
そして良いニュースもあります。AIを使うと、確認のコストが下がります。 「どこを見ればいいか」を教えてくれるからです。むしろ確認しやすくなります。
やってみよう
- ある数値・要件について「Webを検索して」と聞く
- 出てきた出典を、公式か二次情報かに分類させる
- 「公式情報を確認して」と言い直して、公式の情報だけで答えさせる
- その公式ページを、自分のブラウザで実際に開く
- AIが言った内容と、公式ページの記載を突き合わせる
- 言葉が変わっていないか見る(「原則」が消えている、など)
演習
自分の分野で「間違えたら困る数値・要件」を1つ選んでください。
- AIに「Webを検索して」で調べさせる
- 出典が公式か二次情報かを分類させる
- 「公式情報を確認して」と言い直す
- 公式ページを自分でブラウザで開いて、記載を確認する
AIの答えと公式ページの記載は、完全に一致していましたか?
あなたの現場での使い方
| 何が該当するか | |
|---|---|
| 公式 | 日本年金機構、厚生労働省、e-Gov法令検索、各都道府県労働局 |
| 公式ではない | 社労士の個人ブログ、まとめサイト、AIの記憶、3年前のセミナー資料 |
障害年金は、認定基準・様式・添付書類の要件が更新されます。
AIの答えを顧客に伝える前に、必ず公式ページを開いてください。 これを事務所のルールにしてください。
そして、公式でも判断が分かれる論点があります。2段階で考えてください。
公式で確認 → それでも判断できないものは、年金事務所へ照会
| 何が該当するか | |
|---|---|
| 一次資料(公式) | 各学会の診療ガイドライン本体、医薬品の添付文書・インタビューフォーム、標準的な教科書、原著論文 |
| 一次資料ではない | 医学系まとめサイト、国試対策サイトの解説、AIの説明、先輩のノート |
この言い方で覚えてください。
AIは、どの本のどのページを開けばいいかを教えてくれる道具です。本の代わりではありません。
レポートや発表で引用するのは、必ず一次資料です。AIの出力を引用元にしないでください。 これは学術的な作法の問題でもあります。
そのまま使えるプロンプト
次のことについて、公式情報を確認して回答してください。
【確認したいこと】
(ここに書く)
【私が公式とみなすもの】
(ここに、自分の分野の公式を書く)
条件:
- 上記の公式情報に記載がある内容だけを回答してください
- 各記述に、公式ページのURLと更新日を付けてください
- 公式に記載が見つからない項目は「公式に記載を確認できず」と明記し、
推測で補わないでください
- 二次情報しか見つからなかった項目は、その旨を明記してください
最後に、私が自分でブラウザで開いて確認すべきページを、優先順に挙げてください。
最後の1行が、この項目の核心です。必ず入れてください。
仕上げに使うフレームワーク
Sanity check — 公式情報の読み取りに無理がないか。
Sanity check. この公式情報の読み取りに、常識的な矛盾、前提ミス、抜け、
読んだときの違和感がないか確認してください。
特に、条文・基準の解釈を広げすぎている箇所を指摘してください。
Smoke test — 確認作業として成立しているか。
この確認作業をスモークテストしてください。細かい改善ではなく、
最低限使えるかを確認してください。必須情報の抜け、矛盾、
日付・数値・リンクの不整合、人間が確認すべき点を確認してください。
やりがちな失敗
- AIが「公式で確認しました」と言ったのを信じる。 開くまでは確認ではありません
- 出典が付いていれば公式だと思う。 URLのドメインを見る癖を付けます
- 公式ページの日付を見ない。 公式でも古いページは残っています
- 公式に記載がない部分を、AIが埋めたことに気づかない。 「記載を確認できず」の指示を入れます
- 確認前の情報を、顧客・先生・チームに伝える。 これが一番の事故です
出す前の確認
- 公式ページを1つ以上、自分のブラウザで開く。 これが「最後の確認」そのものです
- 開いたページの更新日を見る
- AIの記述と公式の記載で、言葉が変わっていないか確認する
- 人に伝える情報は、必ず開いてから伝える
できたかチェック
- 「公式情報を確認して」を毎回言える
- 自分の分野の「公式」が何かを列挙できる
- AIが確認したと言っても、自分で開く
AIに質問させる
この項目でできること
作らせる前にAIから質問させて、丸投げをやめられるようになります。
なぜこれをやるのか
「いい感じの資料を作って」と言うと、いい感じの資料が出てきます。でも、あなたが欲しかったものではありません。
理由は簡単で、足りない情報をAIが勝手に埋めたからです。推測は、それらしい顔をして混ざります。
だから、作らせる前にこう言います。
「作る前に、私に質問してください。5問まで。」
すると、AIが聞いてきます。「誰が読みますか」「いつまでですか」「何ページですか」。
この質問に答えているうちに、自分の頭が整理されます。
これが本当の効果です。AIのためではなく、自分のためなんです。
今までのチャットとの違い
チャットでは一方通行でした。指示を出す → 出力が返る → 違う → 直させる → また違う。この往復で疲れます。
質問させると、最初の1回で近いものが出ます。 往復の回数が減ります。
やってみよう
- わざと雑な指示を出す。「◯◯の資料を作って」だけ
- 出てきたものを見る。それっぽいけど使えない、を確認する
- 「この出力のうち、私が指定していない情報を推測で補った箇所を挙げて」と聞く。 大量に出てきます
- 次に「作る前に5問質問して」を付けて投げ直す
- 質問に答える。答えながら「あ、これ決めてなかった」と口に出す
- 回答後に作らせる。1回目との差を見る
3と5がこの項目の山場です。
演習
自分がAIに作らせたい成果物を1つ決めて、2回やってください。
1回目: 思いついたまま指示して、作らせる → 「推測で補った箇所」を自己申告させる
2回目: 「作る前に、私に5問質問してください」を付けて投げる → 質問に答えてから作らせる
- どちらが自分の意図に近かったですか?
- 質問に答えている時に「決めていなかったこと」がいくつありましたか?
あなたの現場での使い方
使いどころ: 顧客への説明資料、事務所案内、就業規則の説明文。
質問させると、こういうことを聞かれます。
- 読み手は誰か(顧客本人か、家族か)
- 相手の前提知識はどれくらいか
- 何を決めてもらうための資料か
- 使ってはいけない専門用語はあるか
障害年金の説明資料は、読み手が本人か家族かで書き方が全然違います。 質問させることで、そこを最初に決められます。
もう1つの使い方: 顧客ヒアリングの前に使えます。
「初回相談で聞くべきことを、私に質問する形で挙げてください」
そのままヒアリングシートになります。
使いどころ: レポート、症例発表の構成、勉強計画。
特に効くのが勉強計画です。
「勉強計画を立てる前に、私の現状について5問質問してください」
「今、何が分かっていて、何が分かっていないか」を答えさせられるので、計画の前に自己分析が終わります。
さらに強力な応用:
私がこの範囲を理解できているか確認するために、私に質問してください。
1問ずつ出して、私の答えを採点してください。
口頭試問の練習になります。 一人でできる勉強法として、これは本当に使えます。
そのまま使えるプロンプト
これから成果物を作ってもらいます。
ただし、いきなり作らないでください。
まず、この成果物を私の意図どおりに作るために足りない情報を、
1問ずつ質問してください。
- 質問は1回に1問だけ出してください
- 各質問には「なぜそれが必要か」と「推奨する回答例」を付けてください
- 最大5問までにしてください
- 5問終わったら、私の回答をまとめて確認を取ってから作り始めてください
【作りたい成果物】
(ここに書く)
「1回に1問だけ」が重要です。 5問まとめて出されると、人間が雑に答えます。
作らせた後は、必ずこれを聞きます。
この出力のうち、私が指定していないのにあなたが補った箇所を挙げてください。
仕上げに使うフレームワーク
Fill the gaps — この項目そのものを支えるフレームワーク。
Fill the gaps. この成果物を完成させるために足りない情報を1問ずつ質問してください。
各質問に、なぜ必要か、推奨回答例も付けてください。最大5問でお願いします。
What am I missing? — 質問が出尽くした後に。
What am I missing? ここまでの回答を踏まえて、この計画で見落としている情報、
確認事項、リスク、準備物を挙げてください。
やりがちな失敗
- 質問に雑に答える。 「任せます」と答えたら、丸投げに戻ります
- 5問まとめて出させる。 1問ずつのほうが、答えの質が上がります
- 質問に答えられず、そのまま作らせる。 答えられないなら、それが調べるべきことです
- 質問数を無制限にする。 20問聞かれたら疲れます。5問で区切ります
- 質問フェーズを飛ばして「早く作って」と言う。 結局やり直しになって遅くなります
出す前の確認
- 質問に答えた内容を、自分でもメモに残す。 それが要件のメモになります
- 「私の回答のうち、曖昧だったものはどれですか」と聞き返す
- 作らせた後、「補った箇所」を必ず自己申告させる
できたかチェック
- 「作る前に5問質問して」を口癖にできる
- 質問に答える過程で、自分の要件を言葉にできた
- 「推測で補った箇所」を自己申告させた
編集スペース(ライティングボックス)
この項目でできること
文書を部分だけ直せるようになります。
なぜこれをやるのか
今までは、直してほしい時にどうしていましたか。
「3段落目をもっと丁寧に」と言って、全部書き直されて、良かった部分まで変わっていた。ありますよね。
編集スペースを使うと、直したい部分だけを選んで直せます。
Wordの画面が横に出てくる、と思ってください。右側に文書があって、左側で相談しながら直していく。 これが一番近いイメージです。
この機能の正式名称は「Canvas」ですが、この研修では「編集スペース」「ライティングボックス」と呼びます。 名前より、文書がそこに残るという性質を覚えてください。
今までのチャットとの違い
| チャット | 編集スペース | |
|---|---|---|
| 文書の場所 | 会話の中に埋もれる | 独立して残る |
| 部分修正 | 全体が書き直される | 選んだ部分だけ直せる |
| 履歴 | どれが最新か分からなくなる | 1つの文書が育つ |
| 使い方 | 相談 | 相談しながら書く |
「どれが最新か分からなくなる」 — チャットで長文を扱った人は全員経験しています。
やってみよう
- まずチャットで長文を作り、「3段落目だけ直して」と頼む。全部書き直されるのを見る
- 編集スペースに切り替える。文書が右側に出るのを見る
- 3段落目だけを選択して、「ここをもっと具体的に」と指示する。そこだけ変わるのを見る
- 「全体の長さを2割減らして」と指示して、全体編集もできることを見る
- 一度直した後、元に戻す操作も試す
- 完成した文書をコピーして使えることを確認する
演習
自分が実際に書く必要のある文書を1つ選び、編集スペースで作ってください。
- まず全体を作らせる
- 一番気に入らない段落だけを選んで、直す指示を出す
- 「全体を2割短く」と指示する
- 完成版に Misread test をかける
部分だけ直った時、他の段落は変わっていませんでしたか?
あなたの現場での使い方
使いどころ:
- 病歴就労状況等申立書の文章を、段落ごとに練る
- 顧客向けの説明文書を、専門用語の多い段落だけ易しくする
- 事務所の案内文、契約書の説明パートの推敲
本命は申立書の推敲です。 日常生活の困難さを書く段落は、何度も練り直します。編集スペースなら、その段落だけを10回直せます。
ただし、絶対に守ること:
事実関係は資料に基づくこと。表現を練るのはよいが、事実を盛るのは禁止です。
「歩行が困難」と「歩行がやや不安定」は違います。表現を強めることと、事実を変えることの境目を、自分で持っていてください。
使いどころ:
- レポートの本文を、セクション単位で推敲
- 症例発表の原稿を、時間に合わせて削る
- 自分のまとめノートを、章ごとに書き直す
「全体を◯字に収めて」が効きます。 レポートの字数制限、発表の持ち時間。削る作業は人間がやると苦しいですが、ここは得意分野です。
ただし、削った結果、必要な条件が落ちていないか必ず確認してください。
医学的な記述は、削ると意味が変わります。「〜の場合に限り」が消えると、全く違う内容になります。
そのまま使えるプロンプト
文書を作る時
次の文書を編集スペースで作成してください。
【文書の種類】
【読み手】
【目的】(読んだ人に何をしてほしいか)
【分量】( )字程度
【入れる要素】
【使ってはいけない表現・用語】
作成後、私が部分ごとに修正を指示します。
指示した部分以外は変更しないでください。
部分修正の時
選択した部分だけを修正してください。
それ以外の箇所は、一切変更しないでください。
修正の方向:(例)専門用語を減らし、初めて読む人でも分かる表現にする
文字数:現状と同程度
「それ以外は変更しないでください」を毎回入れてください。 これが効きます。
仕上げに使うフレームワーク
Misread test — 文書を出す前の必須チェック。
Misread test. この文章について、読み手が誤解しそうな表現を探してください。
該当箇所、誤解される可能性、修正案を出してください。
Grill me — 文書の中身そのものを叩く。
Grill me. この文書について、弱い点、反論されそうな点、説明不足、
確認不足を厳しめに指摘してください。最後に改善優先度を付けてください。
やりがちな失敗
- 「それ以外は変更しないで」を書かない。 直したくない部分まで変わります
- 直しすぎて、元のほうが良かったことに気づく。 途中版をどこかに残しておきます
- AIの文体に引っ張られる。 自分の文章として出すなら、最後は自分の言葉に直します
- 事実を盛る。 表現の推敲と、事実の改変は違います
- 完成後にチェックをかけない。 必ず Misread test を通します
出す前の確認
- 通しで1回、声に出して読む。 部分修正を重ねると、つなぎ目が不自然になります
- 直した段落と、その前後の論理がつながっているか確認する
- 事実・数値・固有名詞が、推敲の過程で変わっていないか確認する
できたかチェック
- 編集スペースで文書を作り、部分だけ修正した
- 「それ以外は変更しないでください」を書けた
- 完成後に Misread test をかけた
メール文作成
この項目でできること
送る前にMisread testをかけて、誤解されないメールを出せるようになります。
なぜこれをやるのか
メール文をAIに書かせること自体は、誰でも思いつきます。大事なのはその先です。
「このメール、相手にどう読まれますか」
送る前に、読み手の目で読ませます。
- 「この一文は、催促に読めます」
- 「この表現は、責任を認めたと取られる可能性があります」
これ、人間が一番失敗するところです。 特に、急いでいる時。怒っている時。謝っている時。
メール作成の3点セット
書かせる前に、この3つを決めます。
| # | 決めること |
|---|---|
| 1 | 相手との関係(初めて/継続/目上/トラブル中) |
| 2 | 相手にしてほしい行動(返信?承認?日程調整?何もしなくていい?) |
| 3 | 書いてはいけないこと(約束できないこと、確定していないこと) |
3が抜けたメールが事故ります。
今までのチャットとの違い
チャットでメールを書かせると、無難な文が出ます。それをそのまま送って、微妙に空気を外す。よくあることです。
作業場では、過去のやり取りや関連資料を置いておけるので、文脈に合ったメールになります。さらに貼り紙に自分の文体ルールを書いておけば、毎回同じトーンになります。
やってみよう
- 少し厄介な状況を選ぶ(不備の指摘、断りの返信、遅れの連絡)
- 3点セットを書いてから、メールを作らせる
- Misread test をかける
- 出てきた指摘を読む。「これ、確かに嫌味に読めますね」が出たら成功です
- 指摘を反映して書き直す
- 「このメールを受け取った相手が、次にどう動くと思いますか」と聞く
6が隠れた本命です。 メールの目的は「相手を動かすこと」なので。
演習
自分が今週送る必要のあるメールを1つ選び、次をやってください。
- 3点セット(関係・してほしい行動・書いてはいけないこと)を先に書く
- メール文を作らせる
- Misread test をかける
- 「相手が次にどう動くか」を予想させる
- 予想が自分の意図と違っていたら、書き直す
3で出てきた指摘のうち、自分では気づいていなかったものは何件ありましたか?
あなたの現場での使い方
最重要のユースケース:書類不備の連絡です。
事実を伝えるだけのつもりが、顧客には「怒られた」と伝わることがあります。
必ず入れる指示:
相手を責める調子にならないようにしてください。
不備の原因を相手に帰属させる表現を避け、
次に何をすればよいかが明確に伝わるようにしてください。
医療機関への照会文では、これを守ってください。
診断の内容に意見を述べない。
照会は「記載の確認をお願いする」ものであって、「この診断はおかしい」と伝えるものではありません。貼り紙(項目05)に書いておくと安全です。
最重要のユースケース:目上の相手への初めてのメールです。
教授・指導医へのアポイント、質問、欠席連絡、研究室訪問の依頼。ここは失敗の代償が大きく、かつ経験が少ない領域です。
必ず入れる指示:
学生から教員への初回のメールとして、失礼がなく、
要件が3行以内で分かる構成にしてください。
相手の時間を取らせない配慮を含めてください。
所属・氏名を最後に明記してください。
そして、送る前に必ず確認してください。
- 宛名の敬称は正しいか(先生/教授)
- 添付を忘れていないか
- 大学のメールアドレスから送っているか
そのまま使えるプロンプト
次の状況でメールを書いてください。
【相手】(立場・関係性・これまでのやり取り)
【状況】
【相手にしてほしいこと】
【絶対に書いてはいけないこと】(例:確定していない原因、約束できない期日)
【トーン】(例:丁寧だが簡潔。謝罪しすぎない)
【分量】( )行程度
条件:
- 件名も作ってください
- 用件が最初の3行で分かる構成にしてください
- 相手が次にすべきことを、明確に1つ書いてください
続けて必ずこれをかけます。
Misread test. このメールについて、読み手が誤解しそうな表現を探してください。
該当箇所、誤解される可能性、修正案を出してください。
特に、次の観点で見てください。
- 責めている / 催促している / 嫌味に読める箇所
- こちらが約束したと受け取られかねない箇所
- 相手が何をすればよいか分からなくなる箇所
そのうえで、このメールを受け取った相手が次にどう行動すると予想されるか教えてください。
仕上げに使うフレームワーク
Misread test — この項目の主役。上記のとおり。
Sanity check — 事実関係と前提の確認。
Sanity check. このメールの内容に、常識的な矛盾、前提ミス、抜け、
読んだときの違和感がないか確認してください。
特に、日付・期限・金額・固有名詞の整合を見てください。
やりがちな失敗
- Misread test をかけずに送る。 この項目の意味がなくなります
- 確定していないことを断定で書く。 特に不備連絡・トラブル対応
- AIっぽい定型文をそのまま送る。 相手が読めば分かります。最後は自分の言葉に直します
- 氏名・個人情報を入れたまま作らせる。 「◯◯様」で作らせて、送る直前に自分で置き換えます
- 長いメールを作らせる。 「3行で用件が分かる」を指定しないと必ず長くなります
出す前の確認
- Misread test の指摘を全部読む。 反映するかは自分で決めてよいが、読まずに送らない
- 日付・期限・金額・宛名を、目で確認する
- 添付ファイルの有無と中身を確認する
- 送信前に1回、声に出して読む
できたかチェック
- 3点セットを書いてからメールを作らせた
- 送信前に Misread test をかけた
- 確定していないことを断定させない指示が書ける
PowerPoint資料作成
この項目でできること
構成案を先に作って自分で直してから、スライドファイルを作れるようになります。
なぜこれをやるのか
「資料を作って」と言うと、スライドが出てきます。ファイルで。 ここまでは、たぶん想像より驚きます。
でも、そのままでは使えません。
順番があります。
| # | ステップ |
|---|---|
| 1 | 伝えたいことを1行で決める |
| 2 | 構成(各スライドの見出しと、そこで言うこと1行)を作らせる |
| 3 | 構成をこちらが直す ← ここが人間の仕事 |
| 4 | それからスライドにする |
3を飛ばすから、使えない資料が出てくるんです。
そしてもう1つ、鉄則があります。
1スライド1メッセージ。
プロンプトに書いてください。書かないと詰め込まれます。
今までのチャットとの違い
チャットでは、スライドの「案」がテキストで出るだけでした。それを見ながら自分でPowerPointを開いて作っていました。
ここでは、pptxファイルが出てきます。 開いて、直して、使えます。
さらに、フォルダーに置いた資料をもとに作らせられるので、中身が自分の案件の話になります。
やってみよう
- フォルダーに入れてある資料を使う(項目08で読ませたものでよい)
- まず構成案だけを作らせる。「各スライドの見出しと、そこで言うこと1行だけ」
- 構成案を自分で直す。 削る・順番を変える・足す
- 直した構成をもとに、pptxを作らせる
- ダウンロードして、その場で開く。 文字化け・はみ出しを見る
- 「3枚目に図を入れて」など、部分的な作り直しをやってみる
演習
フォルダーに入れた資料をもとに、8〜12枚のスライドを作ってください。
- 先に構成案だけを出させる(見出し+1行)
- 構成案を自分で直す
- 直した構成でpptxを作らせる
- ダウンロードして開き、崩れていないか確認する
2で、いくつ削りましたか? 削れなかった場合、それはなぜですか?
あなたの現場での使い方
使いどころ:
- 顧客向けの制度説明資料
- 顧問先向けの法改正セミナー資料
- 事務所紹介・サービス説明資料
顧客向け説明資料では、必ずこう指定してください。
専門用語を使う場合は、必ずスライド内に一言の説明を付けてください。
制度の数値・要件については、出典(機関名と確認日)を
スライドの下部に入れてください。
出典をスライドに入れるのは、社労士の資料では必須です。 そして、その数値は自分で公式確認します(項目18)。
「AIが作った資料をそのまま顧客に見せた」は、絶対に避けてください。
使いどころ:
- 症例発表・抄読会のスライド
- 勉強会での説明資料
- 研究発表のドラフト
必ず入れるとよい条件:
1スライド1メッセージ。
発表時間◯分に収まる枚数にしてください。
各スライドに、口頭で話す内容をノート欄用に3行で書いてください。
ノート欄まで作らせるのは、発表練習に直結します。
注意: 図表は必ず原著から正しく引用してください。AIに図の内容を説明させることはできても、図そのものの扱い(引用の可否・出典表記)は自分でやります。
そのまま使えるプロンプト
ステップ1:構成案
このフォルダーの資料をもとに、プレゼン資料の構成案を作ってください。
まだスライドは作らないでください。
【聞き手】
【目的】(聞き手に何を持ち帰ってほしいか)
【時間】( )分
【この資料で一番伝えたいこと】(1行で)
出してほしいもの:
- スライド番号 / 見出し / そのスライドで言うこと(1行)だけの一覧
- 1スライド1メッセージにしてください
- 想定枚数は時間から逆算してください
ステップ2:スライド化
上の構成案(私が修正したもの)どおりに、PowerPointファイルを作ってください。
条件:
- 1スライド1メッセージ
- 1スライドの文字数は箇条書き5行以内
- フォントサイズは会議室の後ろから読める大きさ
- 数値・固有名詞は、フォルダーの資料に書かれているものだけを使ってください
- 資料に根拠がない内容は入れず、必要なら「要確認」のスライドにまとめてください
- 各スライドのノート欄に、話す内容を3行で書いてください
仕上げに使うフレームワーク
Grill me — 構成案の段階でかけるのが効果的です。
Grill me. このプレゼン構成案について、弱い点、反論されそうな点、説明不足、
確認不足を厳しめに指摘してください。
特に、聞き手から出そうな質問で、この構成では答えられないものを挙げてください。
最後に改善優先度を付けてください。
Make it actionable — 聞き手が動く資料にする。
Make it actionable. この資料を聞いた人が、明日すぐ実行できる手順、
準備物、チェックリストが分かる形にしてください。
最後のスライドに入れる内容として提案してください。
やりがちな失敗
- いきなりスライドを作らせる。 中身のない20枚が出ます。必ず構成案から
- 構成案を直さずに通す。 人間が構成を見るのが、この作業の価値です
- 枚数を指定しない。 時間に対して多すぎる資料になります
- 資料にない数値をAIが入れる。 「フォルダーの資料に書かれているものだけ」を指定します
- ダウンロードして開かない。 崩れていることがあります
出す前の確認
- 必ず開いて、全ページをスクロールする。 文字のはみ出し、文字化け、空スライド
- 数値・固有名詞を、元資料と突き合わせる
- 「資料に根拠がない記述はどれですか」と聞いて、自己申告させる
- 発表するなら、時間を計って1回通す
できたかチェック
- 構成案 → 自分で修正 → スライド化、の順で作った
- 「1スライド1メッセージ」を指定した
- 出てきたファイルを開いて確認した
Mermaid / Diagram
この項目でできること
文章の資料を図にして、文章では気づかなかった抜けを見つけられるようになります。
なぜこれをやるのか
20ページの手順書を読んで、全体像が分かりますか。分かりませんよね。
図にします。
図にすると、おかしいところが見えます。
- 「この条件で分岐した後、片方の行き先が書いてない」
- 「この手順、どこからも呼ばれていない」
文章のままだと、絶対に気づきません。
図は、理解のためだけではなく、検査のためでもあります。
最初に覚える3種類だけ
| 図 | 使う場面 |
|---|---|
| フローチャート | 手順、判断の分岐 |
| シーケンス図 | 誰が誰に何を渡すか(人・部署・機関) |
| 時系列 | いつ何をするか |
10種類覚える必要はありません。この3つで十分です。
今までのチャットとの違い
チャットでは、図を頼んでも文字で説明されるか、記号で描かれた読みにくいものが出ていました。
Mermaidという書き方で書かせると、そのまま図として表示されます。 しかも、その書き方はテキストなので直すのが簡単です。「この分岐を足して」と言えば、図が更新されます。
やってみよう
- 手順が書かれた文章資料を用意する(項目14で作った手順書でよい)
- 「これをMermaidのフローチャートにして」と頼む
- 図が表示されるのを見る
- 図を見て、おかしいところを自分で探す。 たいてい1つ見つかります
- AIにも「行き先が定義されていない分岐、到達できない要素」を挙げさせる
- 見つかった抜けを、元の文章にも反映する
4と6がこの項目の本体です。 図が綺麗に出ることではなく、抜けが見つかることが価値です。
演習
自分の手元にある「手順が書かれた文章」を1つ選んで、次をやってください。
- Mermaidのフローチャートにさせる
- 図を見て、おかしいところ・抜けているところを自分で探す
- AIにも「行き先が定義されていない分岐、到達できない要素」を挙げさせる
- 見つかった抜けを、元の文章にも反映する
文章では気づかなかった抜けが、いくつ見つかりましたか?
あなたの現場での使い方
使いどころ:
- 障害年金の請求フロー(初診日の特定 → 書類収集 → 作成 → 提出 → 決定 → 不服申立て)
- 顧客説明用に「あなたの場合はこのルートです」と示す図
- 事務所内の業務フロー図
2つ目が特に強力です。 障害年金の手続きは、文章で説明されても顧客には分かりません。図で「今ここです」と示せると、問い合わせが減ります。
さらに、隠れた効果があります。
判断分岐を図にすると、自分の理解の曖昧さが露出します。 「この条件に当てはまらない場合はどうなるんだっけ」が出てきたら、それは調べるべきことです(項目18へ)。
使いどころ:
- 疾患の病態生理をフローチャートにする
- 鑑別診断の考え方を図にする
- 代謝経路・シグナル伝達の関係図
病態生理の図は、暗記ではなく理解につながります。 「Aが起きるとBが起き、その結果Cになる」を図にすると、記憶に残ります。
ただし、必ず守ること:
AIが作った医学的な図は、必ず教科書・ガイドラインと突き合わせてください。
因果関係が単純化されすぎたり、間違っていたりします。図は自分の理解の整理に使い、正しさの根拠にはしません。
そのまま使えるプロンプト
以下の内容を、Mermaid記法の図にしてください。
【図にするもの】
(ここに資料の内容を貼るか、フォルダーの資料を指定)
【図の種類】
(フローチャート/シーケンス図/時系列 のいずれか。迷ったら提案してください)
条件:
- 元の資料に書かれている内容だけで作ってください
- 資料に書かれていない分岐・手順を推測で補わないでください
- 補わないと図がつながらない箇所は、図の中に「※資料に記載なし」と明示してください
図を出したあと、次を報告してください。
1. 行き先が定義されていない分岐
2. どこからも到達できない要素
3. 元資料が曖昧で、図にする時に判断に迷った箇所
最後の3項目が本命です。 図を描かせることより、この報告に価値があります。
仕上げに使うフレームワーク
Edge cases — 図に現れない例外。
Edge cases. このフローがうまく当てはまらない例外ケースを挙げ、
それぞれの対処方法も出してください。
図に追加すべき分岐があれば、その形も提案してください。
Misread test — 図の誤読。
Misread test. この図について、読み手が誤解しそうな箇所を探してください。
該当箇所、誤解される可能性、修正案を出してください。
特に、矢印の向き、条件の書き方、並列と順次の区別を見てください。
やりがちな失敗
- 図が出たことに満足して、中身を検査しない。 図の価値は検査にあります
- AIに分岐を推測で埋めさせる。 「※資料に記載なし」の指示を入れます
- 図が大きくなりすぎる。 30要素を超えたら分割します。読めない図は無意味です
- 医学的・法的な因果関係の図を、そのまま正しいと信じる。 必ず一次資料で確認します
- 図だけを渡して説明した気になる。 図には注釈が必要です
出す前の確認
- 図を目で追って、全部の線をたどる。 行き止まりがないか
- 「行き先が定義されていない分岐」の報告を必ず読む
- 元資料と突き合わせて、資料にない要素が図に混ざっていないか確認する
- 人に見せる図は、自分が中身を保証してから出す
できたかチェック
- 文章資料をフローチャートにした
- 「行き先のない分岐」「到達できない要素」を報告させた
- 図を検査の道具として使えた
自分専用の管理画面
この項目でできること
自分の管理したいものを、1ファイルのHTML画面にできるようになります。
なぜこれをやるのか
Excelで管理表を作りますよね。でも、見るために開くには重いし、人に渡すと崩れる。
ここでは、HTMLファイルを1個作ります。
ダブルクリックしたらブラウザで開いて、一覧が出て、絞り込みができて、チェックを付けられる。
これ、自分の仕事の形に合わせて作れます。 既製品に自分を合わせるのではなく、自分に道具を合わせる。
難しいことはしません。「こういう画面が欲しい」と言うだけです。
大事な制約
これは自分用の小さな道具です。 顧客データ・患者データを入れるものではありません。 チームで共有して更新するものでもありません。
見て把握するための画面、と割り切ってください。
今までのチャットとの違い
チャットでは、HTMLのコードがテキストで出てくるだけでした。それをどうすればいいか分からず、そのままでした。
ここでは、ファイルとして出てきて、ダウンロードして開けます。 そして、フォルダーに置いた資料の中身をそのまま画面に流し込めます。
やってみよう
- 項目07で作ったファイル一覧、または項目13のチェックリストを使う
- 「これを、ブラウザで開ける1ファイルのHTML管理画面にして」と頼む
- ダウンロードして、ダブルクリックで開く
- 絞り込み、並び替え、チェックを実際に操作してみる
- 「期限が近いものを赤くして」と追加で言う。その場で作り直されて、また開く
- 個人情報が入っていないか、ファイルの中身を確認する
演習
自分の管理したいものを1つ選んで、HTML管理画面を作ってください。
条件: 1. 一覧が表示される 2. 絞り込みか並び替えができる 3. 状態(未着手/進行中/完了)が色で分かる 4. 1ファイルだけで動く(他のファイルを必要としない)
作ったら開いて、自分が毎日見たいと思うかを確認してください。
思わないなら、何が足りませんか?
あなたの現場での使い方
作るとよい画面:
- 案件進捗ボード(案件ID・請求種別・現在の工程・次のアクション・期限)
- 書類の受領チェック画面(項目13のチェックリストを画面化)
- 期限管理画面(提出期限が近い順に赤くなる)
一番実用的なのは期限管理画面です。 障害年金は期限のある手続きが多く、Excelで管理していると開かなくなります。ブラウザで常に開いておけるのが強みです。
絶対に守ること:
顧客の氏名・生年月日・基礎年金番号は入れません。案件IDと工程だけで管理します。
中身が必要な時は、自分の手元の資料を見ます。この運用にすれば、ファイルが流出しても被害が限定されます。
作るとよい画面:
- 試験勉強の進捗画面(科目・範囲・理解度・最終確認日)
- 講義資料の既読管理
- 過去問の正答率ダッシュボード
理解度を色で表示する画面が効きます。 赤(分かっていない)が並んでいるのを毎日見ると、動きます。
項目09で作った「分野 × 正答率」の集計を、そのまま画面にできます。弱点が視覚化されると、勉強の順番が自然に決まります。
絶対に守ること: 実習・症例に関するものは作りません。自分の学習記録だけにします。
そのまま使えるプロンプト
次の内容を管理するための、自分専用のHTML管理画面を作ってください。
【管理したいもの】
【表示したい項目】(列)
【欲しい操作】
- (例)状態での絞り込み
- (例)期限順の並び替え
- (例)チェックを付けられる
【見た目の条件】
- 期限が近いもの、未対応のものが色で分かる
- 1画面で全体が把握できる
【技術条件】
- HTML1ファイルだけで動作すること(外部ファイルを読み込まない)
- ブラウザでダブルクリックして開けること
- スマホでも見られるように、画面幅に合わせて崩れないこと
- データは、ファイル内に直接書き込む形にしてください
【データ】
(ここに一覧を貼るか、フォルダーの資料を指定)
注意:個人情報は入れません。IDと状態だけで管理します。
仕上げに使うフレームワーク
Make it actionable — 画面が行動につながるか。
Make it actionable. この管理画面を見た私が、明日すぐ実行できる手順、
準備物、チェックリストが分かるようにしてください。
画面上で「次にやること」が分かる表示を提案してください。
Smoke test — 画面が最低限使えるか。
この管理画面をスモークテストしてください。細かい改善ではなく、
最低限使えるかを確認してください。必須情報の抜け、矛盾、
日付の不整合、操作の分かりにくさ、
私が次に何をすればよいかが分かるかを確認してください。
やりがちな失敗
- 凝りすぎる。 5分で作れるものが価値です。1日かけたら本末転倒です
- 個人情報を入れる。 HTMLファイルは平文です。 開けば全部見えます
- チームで共有して更新しようとする。 更新がバラバラになります
- 作ったきり開かない。 毎日開かない画面は、作った意味がありません
- 外部ファイルを読み込む作りにする。 ダブルクリックで動かなくなります
出す前の確認
- 実際に開いて、全部の操作を触る
- スマホでも開いてみる
- 個人情報が入っていないか、ファイルを開いて中身を検索する
- 1週間後にまだ開いているか。開いていなければ、作り直すか捨てる
できたかチェック
- 自分の管理したいものを、1ファイルのHTML画面にした
- 「1ファイル完結」「個人情報を入れない」を指定した
- 作った画面を実際に開いている
タスク分解(GitHub Issue風)
この項目でできること
大きい仕事を、今日着手できる大きさに割れるようになります。
なぜこれをやるのか
「あの案件をやる」「あの試験の対策をする」
これ、タスクですか。タスクではありません。プロジェクトです。
こういうのを抱えていると、着手できません。大きすぎるからです。
だから割ります。GitHubのIssueという形式を借ります。
GitHubを使う必要はありません。形だけ借ります。
大事なのは、1個が今日終わるサイズになっているかです。
そして必ず完了条件を書きます。
- ×「書類を依頼する」
- ○「依頼書を送付し、送付日を記録する」
どうなったら終わりかが書いてないタスクは、終わりません。
1タスクに必ず入れる5つ
| # | 項目 | 書き方 |
|---|---|---|
| 1 | タイトル | 動詞で終わる(「〜を作成する」「〜を確認する」) |
| 2 | やること | 3行以内 |
| 3 | 完了条件 | 何を見たら完了と言えるか。具体物で書く |
| 4 | 依存 | 何が終わってから着手できるか |
| 5 | 見積もり | 半日(4時間)以内に収める |
今までのチャットとの違い
チャットで「タスクに分けて」と言うと、箇条書きが出ます。でも粒度がバラバラで、依存関係もなく、完了条件もありません。
形式を指定することで、使えるタスクになります。そしてフォルダーに資料があるので、一般論ではなく自分の案件のタスクが出ます。
やってみよう
- 今抱えている一番大きい仕事を1つ選ぶ
- まず「タスクに分けて」とだけ言ってみる。粒度バラバラの箇条書きが出る
- Issue形式を指定して投げ直す(プロンプトは下)
- 出てきたタスクを1個ずつ見て、「これ、今日終わりますか?」と自問する。終わらないものはさらに割らせる
- 依存関係を出させて、今日着手できるものだけを抜き出す
- 1個選んで、今日やる
6がゴールです。分解が目的ではありません。今日の1個を決めるのが目的です。
演習
今抱えている一番大きい仕事を1つ選んで、Issue形式に分解してください。
各タスクに必ず含めるもの:タイトル(動詞で終わる)/やること/完了条件/依存/見積もり時間
そのうえで:
- 半日で終わらないタスクを、さらに割ってください
- 今日すぐ着手できるタスクを1つ選んでください
それは何ですか?今日やりますか?
あなたの現場での使い方
「A様の障害基礎年金の請求」を分解すると、こうなります。
#1 初診日を特定する
やること:ヒアリング記録と受診歴から初診日候補を洗い出し、証明可能性を判定
完了条件:初診日候補と、それぞれの証明方法をまとめた表ができている
依存:なし
見積もり:2時間
#2 受診状況等証明書の取得を医療機関に依頼する
完了条件:依頼書を送付し、送付日と担当者名を記録済み
依存:#1
見積もり:1時間
#3 診断書の作成を主治医に依頼する
完了条件:依頼書・記載要領を渡し、回収予定日を確認済み
依存:#1
見積もり:1時間
#4 病歴就労状況等申立書のドラフトを作成する
完了条件:初診日から現在まで途切れなく記載された下書きができている
依存:#1
見積もり:4時間
依存関係を出すと、「#1が終わらないと何も進まない」ことが見えます。 これが分解の価値です。
そして、依頼系のタスク(#2・#3)は待ち時間が発生します。 これを最優先で着手する、という判断が人間の仕事です。
「循環器の試験対策」を分解すると、こうなります。
#1 試験範囲を確定する
やること:シラバスと講義資料を突き合わせ、範囲の一覧表を作る
完了条件:範囲の一覧表ができ、未入手の資料が特定されている
依存:なし
見積もり:1時間
#2 過去問を解いて、弱点分野を特定する
完了条件:分野別の正答率表ができ、正答率60%未満の分野が抽出されている
依存:#1
見積もり:3時間
#3 弱点分野のまとめノートを作る
完了条件:抽出された分野それぞれについて、A4 1枚のまとめができている
依存:#2
見積もり:4時間(分野ごとに分割可)
#4 まとめノートで自己テストする
完了条件:各分野について、見ずに説明できる状態になっている
依存:#3
見積もり:2時間
「勉強する」を「◯◯ができている」に変えるのがポイントです。
学習は完了条件が曖昧になりがちなので、ここの効果が特に大きいです。「3時間やった」ではなく「正答率表ができた」で判定します。
そのまま使えるプロンプト
次の仕事を、GitHubのIssueのような形式でタスクに分解してください。
【仕事の内容】
(ここに書く。フォルダーの資料を参照してよい)
【分解の条件】
- 1タスクは、半日(4時間)以内で終わるサイズにしてください
- 各タスクに次を必ず含めてください
- タイトル(動詞で終わる)
- やること(3行以内)
- 完了条件(何を見たら完了と言えるか。具体物で書く)
- 依存(先に終わっている必要があるタスク番号)
- 見積もり時間
- 資料に書かれていない前提で作ったタスクには「※前提要確認」と付けてください
【出してほしい追加情報】
1. 依存関係の図(Mermaidのフローチャート)
2. 今日すぐ着手できるタスク(依存がないもの)
3. このタスク一覧で抜けている可能性がある作業
仕上げに使うフレームワーク
Make it actionable — この項目の主役。
Make it actionable. このタスク一覧を、明日すぐ実行できる手順、
準備物、チェックリストにしてください。
今日着手する1つを選んで、その最初の30分で何をするかまで書いてください。
What am I missing? — 抜けているタスク。
What am I missing? このタスク一覧で見落としている作業、確認事項、リスク、
準備物を挙げてください。
特に、他人・他部署・外部機関に依頼が必要で、待ち時間が発生するものを
優先して挙げてください。
Edge cases — 想定どおりに進まないケース。
Edge cases. このタスク計画がうまく進まない例外ケース
(依頼先から返答が来ない、資料が揃わない、前提が覆るなど)を挙げ、
それぞれの対処方法も出してください。
やりがちな失敗
- 完了条件を書かせない。 タスクが終わりません。最重要です
- 粒度がバラバラのまま使う。 「半日以内」を指定し、超えるものは割り直します
- 依存関係を出させない。 待ち時間のあるタスクを後回しにして詰みます
- 分解して満足する。 分解は手段です。今日の1個を決めるまでやります
- AIが推測で作ったタスクを、実態だと思い込む。 「※前提要確認」を出させます
出す前の確認
- 全タスクに完了条件があるか目で確認する。 抜けているものは書き直す
- 依頼・待ちが発生するタスクを最優先に並べ替える。 これは人間の判断です
- 「今日着手する1つ」を決めて、実際に着手する
- 1週間後に見直して、粒度が適切だったか振り返る
できたかチェック
- 大きい仕事をIssue形式に分解した
- 全タスクに完了条件を書かせた
- 分解の最後に「今日の1個」を決めた
段階的な自動化チェーン
この項目でできること
繰り返す作業を、人間の確認ポイントを埋め込んだ3〜5段階のチェーンにできるようになります。
なぜこれをやるのか
ここまでやってきたことを、並べてみてください。
読ませて、表にして、比べて、チェックリストにして、報告文にした。
これ、毎回同じ順番でやっていませんか。
だったら、つなげます。ただし、一気につなぐと事故ります。
1段階目が間違っていたら、2段階目以降は全部間違ったまま進みます。しかも、それらしい顔をして出てきます。
だから、1段階ずつ確定させます。
「ステップ1が終わったら、私に確認を取ってからステップ2に進んでください」
この一言を、必ず入れてください。
人間が確認するポイントを、チェーンの中に埋め込むんです。
今までのチャットとの違い
チャットでは、毎回ゼロから指示していました。来月も同じことをやるとき、また同じことを打ちます。
チェーンにすると、手順が固定されます。 手順が固定されると、品質が安定します。
そして、固定された手順は、次の項目27でSkillにできます。
やってみよう
- ここまでの研修でやった作業を、紙に並べる
- 「これ、毎回やってるな」というつながりを見つける
- わざと一気に投げてみる。 全部を1つのプロンプトに書いて実行する
- 出てきたものを検査する。後半ほど雑になっていることを確認する
- 段階分けして、各段階で確認を取る形で実行する
- 2つの結果を比べる
演習
自分が繰り返しやっている作業を1つ選んで、3〜5段階のチェーンにしてください。
- 各段階の「入力」と「出力」を書く
- 各段階の後に、人間が確認するポイントを1つずつ決める
- 実際に、1段階ずつ確認しながら通す
どの段階で、一番修正が必要でしたか?
そこが、あなたの作業で一番人間の判断が必要な場所です。
あなたの現場での使い方
請求書類作成チェーン
ステップ1:受領書類の一覧化と不備チェック(項目07・13)
→ 人間確認:不備の判定が妥当か
ステップ2:書類間の整合確認(項目12)
→ 人間確認:初診日・傷病名・時系列の一致を目で確認
ステップ3:申立書ドラフトの作成(項目20)
→ 人間確認:事実に基づいているか。盛っていないか
ステップ4:提出前チェックリストの適用(項目13)
→ 人間確認:全項目を自分で判定
ステップ5:顧客への説明文の作成(項目21)
→ 人間確認:Misread test の結果を確認
ステップ2と3の後の人間確認は、絶対に省略できません。
ここを飛ばす運用は作らないでください。事実確認と、盛っていないかの判断は、社労士本人にしかできません。
試験対策チェーン
ステップ1:講義資料の一覧化と範囲の確定(項目07)
→ 人間確認:範囲が合っているか(シラバスと照合)
ステップ2:範囲ごとの要点整理(項目08)
→ 人間確認:教科書と食い違っていないか
ステップ3:過去問の正答率集計と弱点抽出(項目09)
→ 人間確認:集計が合っているか
ステップ4:弱点分野のまとめノート作成(項目20)
→ 人間確認:一次資料と突き合わせ
ステップ5:確認問題の作成と自己採点(項目19の応用)
→ 人間確認:解説が正しいか
ステップ2と4の後の一次資料確認は必須です。
医学情報は、AIの出力をそのまま覚えると危険です。間違ったまま覚えると、直すのに何倍も時間がかかります。
そのまま使えるプロンプト
これから、複数のステップからなる作業をお願いします。
ただし、一度に全部やらないでください。
【全体の流れ】
ステップ1:( )
ステップ2:( )
ステップ3:( )
ステップ4:( )
【進め方のルール】
- 1つのステップが終わったら、そこで止まってください
- 止まったら、次を報告してください
1. そのステップの成果物
2. 判断に迷った点
3. 私に確認してほしいこと
- 私が「次へ」と言うまで、次のステップに進まないでください
- 前のステップの成果物を、次のステップで勝手に修正しないでください
では、ステップ1から始めてください。
「私が『次へ』と言うまで進まないでください」が、この項目の核心です。
仕上げに使うフレームワーク
Edge cases — チェーンが途中で壊れるケース。
Edge cases. このチェーンがうまく機能しない例外ケース
(入力データの形式が違う、前のステップの出力が不完全、
想定外の内容が含まれるなど)を挙げ、それぞれの対処方法も出してください。
Smoke test — チェーン全体が成立しているか。
このチェーン全体をスモークテストしてください。細かい改善ではなく、
最低限使えるかを確認してください。ステップ間の受け渡しの抜け、矛盾、
実行順序、人間が確認すべき点がどこかを確認してください。
What am I missing? — チェーン設計時に。
What am I missing? この作業チェーンで見落としているステップ、確認事項、
リスク、準備物を挙げてください。
特に、人間が確認しないと危険な箇所を優先して挙げてください。
やりがちな失敗
- 一気に全部投げる。 後半の品質が落ちます。しかも気づきません
- 人間確認ポイントを決めない。 チェーンの意味の半分がなくなります
- 途中の成果物を確認せずに次へ進む。 1段階目の誤りが最後まで残ります
- チェーンが長すぎる。 5段階までを目安に。長いなら分けます
- 前段階の成果物を、次で勝手に直される。 「修正しないでください」を入れます
出す前の確認
- 各段階の成果物を、それぞれ保存する。 後から「どこで間違えたか」を追えるように
- 人間確認ポイントで、実際に止まって確認したか振り返る。「次へ」を連打していませんか
- チェーン全体を通した後、最初の入力と最後の出力を突き合わせる
できたかチェック
- 繰り返し作業を3〜5段階のチェーンにした
- 各段階の後に人間確認ポイントを埋め込んだ
- 「私が次へと言うまで進まないでください」を書けた
Skill creator
この項目でできること
3回以上やった作業を、名前を付けて保存できるようになります。
なぜこれをやるのか
「これ、毎回やってますよね」
この一言のために、ここまでの26項目があります。
今日、何回同じことをしましたか。資料を読ませて、要点を出させて、表にして、チェックリストにして。毎回、同じプロンプトを打っていましたよね。
それ、保存できます。名前を付けて、「◯◯やって」と言えば、その手順で動きます。
今日あなたが打っていたプロンプトが、そのままSkillの中身になります。
だから、これを最初に教えなかったんです。中身がない状態でSkillを作っても、何を保存すればいいか分からないからです。
判定基準は1つだけ
3回やったら、Skillにする。
1回では分からない。2回では偶然かもしれない。3回やったら、それは定型作業です。
Skillに書く7つ
| # | 項目 |
|---|---|
| 1 | 名前(何をするものか一目で分かる) |
| 2 | いつ使うか |
| 3 | 必要な入力(不足していたらどうするか) |
| 4 | 手順(人間の確認が必要な箇所を明記) |
| 5 | 出力の形 |
| 6 | やってはいけないこと |
| 7 | 最後の確認(人間が確認すべきこと) |
6と7を書いてください。 ここが抜けたSkillは、事故を量産します。Skillは繰り返し使われるので、穴があると繰り返し事故ります。
今までのチャットとの違い
チャットでは、良いプロンプトを作っても、次の日には見つかりません。メモ帳に貼っておいても、探すのが面倒で結局打ち直していました。
Skillにすると、呼び出すだけになります。
そして本当の価値はここです。手順が固定されるので、忙しい日でも品質が落ちません。 疲れている時ほど効きます。
やってみよう
- 今日の研修で3回以上使ったプロンプトを1つ選ぶ
- Skillの7項目を書く
- 実際に呼び出して動かす
- 足りない指示を追加して更新する。1回で完成しません
- 入力が足りない状態で呼び出してみる。きちんと質問してくるかを確認する
演習
今日の研修で3回以上使ったプロンプトを1つ選んで、Skillにしてください。
7項目:名前/いつ使うか/必要な入力/手順/出力の形/やってはいけないこと/最後の確認
作ったら、実際に呼び出して1回動かしてください。
足りなかった指示は何でしたか?
あなたの現場での使い方
Skillにするとよいもの:
| Skill | 何をするか |
|---|---|
| 受領書類チェック | 書類一式を渡すと、不備一覧を出す |
| 申立書ドラフト生成 | ヒアリング内容を渡すと、決まった構成で下書きを作る |
| 顧客説明文の生成 | 制度名と状況を渡すと、専門用語を使わない説明文を作る |
一番効くのは受領書類チェックです。 案件ごとに毎回やる作業で、抜けが許されない作業だからです。
「やってはいけないこと」に必ず書く内容:
- 等級の判定・見込みを述べないこと
- 資料に書かれていない事実を推測で補わないこと
- 制度の数値・要件は、必ず「公式で要確認」と付記すること
- 氏名・生年月日・基礎年金番号を出力に含めないこと
Skillにするとよいもの:
| Skill | 何をするか |
|---|---|
| 講義資料まとめ | スライドを渡すと、決まった形式(結論→理由→試験で問われる形)でまとめる |
| 確認問題生成 | 範囲を渡すと、10問+解説を作る |
| 論文要約 | 論文を渡すと、目的・方法・結果・限界の形で要約する |
一番効くのは確認問題生成です。 範囲を渡すだけで演習ができるので、勉強のハードルが下がります。
「やってはいけないこと」に必ず書く内容:
- 治療方針・薬剤量について、必ず
「最新のガイドライン・添付文書で確認」と付記すること
- 実在が確認できない文献を挙げないこと
- 患者を特定しうる情報は扱わないこと
そのまま使えるプロンプト
Skillの中身をAIに作らせるプロンプトです。
これから、私が繰り返し使っている作業をSkillにしたいです。
以下は、私が実際に使っているプロンプトと、その使い方です。
【実際に使っているプロンプト】
(ここに貼る)
【この作業をする場面】
(ここに書く)
【うまくいかなかったこと・毎回追加で指示していること】
(ここに書く)
これをもとに、Skillの中身を作ってください。次を含めてください。
1. 名前(何をするものか一目で分かる短い名前)
2. 使う場面(どういう時に呼び出すか。判定できる書き方で)
3. 必要な入力(呼び出す時に渡すもの。不足している場合はどうするか)
4. 手順(ステップごと。人間の確認が必要な箇所を明記)
5. 出力の形(項目・順序・形式を固定)
6. やってはいけないこと(推測禁止、個人情報、断定表現など)
7. 最後の確認(人間が確認すべきこと)
条件:
- 曖昧な表現(適切に、必要に応じて)は使わないでください
- 私が毎回追加で指示していることは、必ずSkillの中に組み込んでください
仕上げに使うフレームワーク
Fill the gaps — Skillの穴を埋める。
Fill the gaps. このSkillを完成させるために足りない情報を1問ずつ質問してください。
各質問に、なぜ必要か、推奨回答例も付けてください。最大5問でお願いします。
Smoke test — Skillが動く状態か。
このSkillをスモークテストしてください。細かい改善ではなく、
最低限使えるかを確認してください。入力が不足した場合の動作、手順の抜け、
出力形式の矛盾、人間が確認すべき点が明記されているかを確認してください。
Grill me — Skillの設計を叩く。
Grill me. このSkillについて、弱い点、想定外の入力で壊れる点、
指示が曖昧で解釈が分かれる点を厳しめに指摘してください。
最後に改善優先度を付けてください。
やりがちな失敗
- やる前にSkillを作る。 中身がないSkillができます。3回やってから
- 一発で完成させようとする。 使いながら育てるものです
- 「やってはいけないこと」を書かない。 事故を量産します
- 人間の確認ポイントを書かない。 自動化したつもりが、確認なしで流れます
- Skillを作りすぎる。 使わないSkillが並ぶと、探せなくなります
出す前の確認
- 実際に1回呼び出して動かす。 動かないSkillは作った意味がありません
- 入力が足りない状態で呼び出して、きちんと質問してくるか確認する
- 「やってはいけないこと」が守られているか、出力を見て確認する
- 1か月使って、追加した指示があればSkillに反映する
できたかチェック
- 3回やった作業をSkillにした
- 「やってはいけないこと」と「人間の確認ポイント」を書いた
- Skillは育てるものだと理解した
個人情報・機密情報・入れてはいけない情報
この項目でできること
入れる前に、一瞬手が止まるようになります。
なぜこれをやるのか
便利になりました。だから、ここからが本番です。
大事なのは「絶対に使うな」ではありません。
「入れる前に、一瞬止まる」
止まって、3つ考えてください。
| # | 質問 |
|---|---|
| 1 | これは、誰のものか |
| 2 | 漏れたら、誰が困るか |
| 3 | 入れなくても、この作業はできないか |
3が一番大事です。 名前を消しても作業できるなら、消してから入れます。
そして、実際にやってみると分かります。「入れないとできない」と思い込んでいたことのほとんどが、実は不要です。
今までのチャットとの違い
チャットでも同じリスクはありました。違うのは、作業場では資料をまとめて置くので、量が増えることです。
1ファイルなら気づくものが、20ファイルまとめて入れると見落とします。
さらに、貼り紙に書いた情報は全会話に流れます。 便利さと引き換えに、影響範囲が広がります。
やってみよう
- 自分が普段扱っている資料を1つ思い浮かべる
- その資料に入っている情報を、種類ごとに全部挙げる
- そのうち、AIに入れなくても作業ができるものに印を付ける
- 印を付けたものを消した「マスキング版」の作り方を決める
- 自分のルールを3行で書く
- 書いた3行を、紙に書いて机に貼る
演習
自分が普段扱っている資料を1つ思い浮かべて、次に答えてください。
- その資料に入っている情報を、種類ごとに全部挙げる
- AIに入れなくても作業ができるものに印を付ける
- マスキング版の作り方を決める
- 自分のルールを3行で書く(何は入れない/何は加工して入れる/何は入れてよい)
書いた3行を、他の受講者に読み上げてください。
あなたの現場での使い方
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 絶対に入れない | 氏名/生年月日/住所/基礎年金番号/マイナンバー/健康保険証番号/電話番号/家族の氏名/勤務先名/医療機関名と担当医師名の組み合わせ |
| 加工して入れる | 病名・症状・生活状況 → 氏名は「A様」、日付は「初診日から◯年後」のような相対表現に |
| 入れてよい | 制度の一般的な内容/様式の記入方法/文章表現の相談 |
法的な立場を忘れないでください。
社会保険労務士法上の守秘義務と、個人情報保護法上の義務があります。
事務所として「AIに何を入れてよいか」の規程を、文書で作ってから運用してください。
「なんとなく気をつける」では、事故が起きたときに説明できません。
持ち帰りの宿題: 業務でAIを使うことを、契約書や重要事項説明でどう扱うか。これは今日結論を出さなくて構いませんが、必ず考えてください。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 絶対に入れない | 患者の氏名/ID/生年月日/入院日/検査日/住所/勤務先/家族構成/症例の詳細/実習先で見聞きしたこと |
| 入れてよい | 教科書的な内容/公開されているガイドライン/講義資料(大学の規定を確認したうえで)/自分のノート |
これだけは強く覚えてください。
症例は、名前を消しても特定されます。
珍しい疾患、特徴的な経過、日付、施設名。組み合わせると、その人だと分かります。
実習で見た症例は、AIに入れません。 ここは例外なしです。
「勉強のためだから」「匿名だから」は理由になりません。あなたが将来、患者から信頼される立場になるための練習でもあります。
必ず確認すること: 生成AIの利用について、大学が規定を定めている場合があります。 使い始める前に読んでください。
そのまま使えるプロンプト
入れる前のセルフチェックに使います。この確認自体には、本物の情報を貼らないでください。
これからAIに渡そうとしている資料の「種類」を説明します。
実際の中身は貼りません。
【資料の種類】(例:ある種類の証明書の写し)
【私の立場】(ここに書く)
【やりたい作業】(例:記載漏れのチェック)
次を出してください。
1. この種類の資料に通常含まれる、機微な情報の一覧
2. そのうち、上記の作業には不要な情報(=消してよいもの)
3. 消した場合に作業が成立しなくなる情報と、その代替手段
(例:氏名を「A様」に置換、実日付を相対日数に変換)
4. この資料を扱う際に、私の立場で確認すべき法令・規程・契約上の論点
5. マスキング手順のチェックリスト
仕上げに使うフレームワーク
Edge cases — 想定外の漏れ方。これは必ずやってください。
Edge cases. このマスキングルールがうまく当てはまらないケース
(氏名を消しても特定できてしまう、画像に情報が残っている、
ファイル名に個人名が入っている、
ファイルのプロパティに作成者名が残っているなど)を挙げ、
それぞれの対処方法も出してください。
What am I missing? — ルールの抜け。
What am I missing? この情報の取り扱いルールで見落としている情報、確認事項、
リスク、準備物を挙げてください。
特に、法令・所属組織の規程の観点で確認すべきことを優先してください。
Sanity check — ルールの妥当性。
Sanity check. この情報取り扱いルールに、常識的な矛盾、前提ミス、抜け、
読んだときの違和感がないか確認してください。
厳しすぎて業務が回らない箇所、逆に緩すぎる箇所の両方を指摘してください。
やりがちな失敗
特に見落としやすいものを挙げます。全部、実際に起きることです。
- ファイル名に個人名が入っている。 中身をマスキングしても、ファイル名で漏れます。盲点です
- 画像の隅に情報が写っている。 書類の写真の端、スクショの通知バー、ブラウザのタブ名
- ファイルのプロパティに作成者名・組織名が残っている。 WordやExcelでよくあります
- 「これくらいなら」と例外を作る。 例外は増えます。ルールは1つにします
- 急いでいる時に確認を飛ばす。 事故はここで起きます。急いでいる時ほど止まります
- 一度入れたものは取り消せないと理解していない。入れる前が全てです
出す前の確認
- 入れる前に、ファイル名を見る
- 画像は、隅から隅まで見る
- 資料のプロパティ(作成者・会社名)を確認する
- 自分のルール3行を、毎回思い出す
迷ったら
入れない。
迷った時点で、入れない理由が十分あります。
できたかチェック
- 自分の分野で「絶対に入れないもの」を即座に列挙できる
- マスキングして作業する方法を持っている
- 入れる前に一瞬手が止まる
外部ツール権限設定・承認・Human-in-the-loop
この項目でできること
「取り返しがつくか」で、AIに渡す権限の線を引けるようになります。
なぜこれをやるのか
ここまでは、AIが作ったものを人間が見て、人間が実行していました。安全です。間に人間がいるから。
権限を渡すと、AIが直接実行できるようになります。便利です。でも、間に人間がいなくなります。
だから、順番を守ってください。
| 段階 | やること |
|---|---|
| 1 | まず読むだけで使う |
| 2 | 慣れたら書き込みを許可する。ただし承認を必須にする |
| 3 | 承認なしの自動実行は、取り返しがつく操作だけ |
そして、取り返しがつかない操作には、絶対に権限を渡さないでください。
送信、削除、支払い、提出。この4つは人間がボタンを押す。
「確認」の本当の意味
「確認しますか?」と聞かれて「はい」を押すのは、確認ではありません。
確認とは、何が起きるかを読んで、判断することです。
だから、AIにはこう言います。
「実行前に、何をするかを具体的に列挙してから聞いてください」
列挙されたものを読んでから、はいを押す。 これが確認です。
今までのチャットとの違い
チャットでは、AIは提案するだけでした。実行するのは人間です。安全でしたが、手間もかかりました。
権限を渡すと、手間が減ります。同時に、間違いも自動で実行されます。
このトレードオフを、正直に受け止めてください。
やってみよう
- 権限設定の画面を開いて、「読み取り」と「書き込み」の違いを見る
- 読み取りだけの状態で、何ができて何ができないか試す
- 書き込み権限を付けて、承認を求められる場面を見る
- 承認画面を、声に出して読む。 「今、何をしようとしているか」を確認する
- わざと「望ましくない操作」を承認画面まで持っていって、そこで却下する
- 権限を外す操作も確認する
5をやってください。「止められる」という体験が、安心して使うために必要です。
演習
自分が使っている(または使いたい)外部連携について、次の表を埋めてください。
操作 取り返しがつくか AIに任せてよいか 承認が必要か 読み取り 新規作成 更新・上書き 削除 送信・提出 そのうえで、「絶対にAIに任せない操作」を3つ決めて、書き出してください。
あなたの現場での使い方
| 内容 | |
|---|---|
| 絶対に人間が実行する | 電子申請の提出、顧客へのメール送信、書類の郵送、料金の請求 |
| 読み取りだけなら検討可 | 様式・参考資料の参照、自分のメモの読み取り |
請求書類の提出は、一度提出すると取り消せません。 ここは絶対に人間がボタンを押します。
Human-in-the-loopの型:
提出用の書類一式を準備してください。ただし、提出は行わないでください。
提出前に、次を一覧で報告してください。
- 提出する書類名
- 宛先
- 記載した内容の要点
- 私が最終確認すべき箇所
私が確認した後、提出は私が行います。
学生が権限を渡す場面は多くありませんが、カレンダー、メール、クラウドストレージで発生します。
| 内容 | |
|---|---|
| 絶対に人間が実行する | 教員・実習先へのメール送信、提出物のアップロード、履修登録 |
| 読み取りだけなら検討可 | 自分のカレンダーの参照、自分のノートの読み取り |
メールの自動送信は設定しないでください。 相手が教員・医療機関なので、誤送信の影響が大きすぎます。
そして、将来を見据えて、これを覚えておいてください。
臨床の場では、AIの出力をそのまま実行することは絶対にありません。必ず指導医の確認を経ます。
今のうちから、その順番を体に入れておいてください。
そのまま使えるプロンプト
権限を渡す前の設計
外部ツールとの連携で、AIに操作権限を渡すか検討しています。
【ツール】
【そこで行いたい操作】
【私の立場・扱う情報】
次を出してください。
1. その操作を「取り返しがつく/条件付き/取り返しがつかない」に分類
2. 読み取りのみで実現できる範囲はどこまでか
3. 承認を必須にすべき操作
4. 絶対に権限を渡すべきでない操作と、その理由
5. 権限を渡す場合に、事前に設定・記録しておくべきこと
6. 事故が起きた場合に備えて、準備しておくべきこと
実行させる時(Human-in-the-loopの型)
この作業を進めてください。ただし、次のルールを厳守してください。
- 外部への送信、ファイルの上書き・削除、提出、購入に該当する操作は
絶対に実行しないでください
- それらが必要になった時点で止まり、次を報告してください
1. これから何をしようとしているか(対象・件数・内容を具体的に)
2. 実行した場合に元に戻せるか
3. 私が確認すべき点
- 私が明示的に「実行してよい」と言うまで、実行しないでください
- 実行してよいと言っていない操作を「ついでに」実行しないでください
「ついでに実行しない」— この一言を入れてください。
仕上げに使うフレームワーク
Edge cases — 承認の網をすり抜けるケース。
Edge cases. この承認ルールがうまく当てはまらないケース
(複数の操作がまとめて実行される、間接的に外部へ影響が出る、
承認済みの操作が繰り返し実行されるなど)を挙げ、
それぞれの対処方法も出してください。
Smoke test — 承認の仕組みが機能するか。
この権限・承認の設計をスモークテストしてください。細かい改善ではなく、
最低限安全に使えるかを確認してください。承認なしで実行されうる操作、
取り返しのつかない操作の扱い、人間が確認すべき点が明確かを確認してください。
What am I missing? — 設計の抜け。
What am I missing? この権限設定の計画で見落としているリスク、確認事項、
準備物を挙げてください。
特に、事故が起きた後の対応(気づく方法、戻す方法、報告先)について
準備が足りていない点を指摘してください。
やりがちな失敗
- とりあえず全権限を渡す。 最悪です。読み取りから始めます
- 承認画面を読まずに「はい」を押す。 承認の意味がなくなります
- 「ついでに」実行される操作に気づかない。 明示的に禁止します
- 削除・送信・提出の権限を渡す。 これは人間の仕事です
- 一度設定した権限を見直さない。 定期的に棚卸しします
- 組織のルールを確認せずに設定する。 事務所規程・大学規定を先に
出す前の確認
- 今、どのツールにどの権限を渡しているか、全部言えるか。 言えないものは外す
- 承認画面が出た時、書いてある内容を最後まで読んだか
- 取り返しのつかない操作を、自分の手で実行したか
- 迷ったら、権限を渡さない
できたかチェック
- 読み取り/書き込み/実行の違いを説明できる
- 「取り返しがつくか」で権限の線を引ける
- 承認は読んでから押す
モデル選択・利用枠確認
この項目でできること
作業に応じて設定を選び、長くなった会話を新しい会話に引き継げるようになります。
なぜこれをやるのか
最後は地味な話です。でも、これを知らないと明日詰まります。
覚えることは3つだけ
1. モデルは、作業によって使い分ける
速いモデルと、じっくり考えるモデルがあります。
| 作業 | 選ぶもの |
|---|---|
| 要約、整形、言い換え、一覧作成 | 速いモデル |
| 判断、設計、複雑な読解、分析 | じっくり考えるモデル |
迷ったら、重要な作業ほどじっくり考えるほうを選びます。
2. 利用枠には上限がある
使いすぎると制限がかかります。重い作業は、枠に余裕がある時にやります。
3. 答えが急に雑になったら、疑う
モデルが変わっているか、会話が長くなりすぎているかです。
長くなった会話は、新しい会話に移す。
これは項目06のセッション分けと同じ話です。
今までのチャットとの違い
チャットしか使っていないと、モデルを意識していません。デフォルトのまま使っています。
作業場で重い作業をするようになると、選択が結果を変えます。 100ページのPDFを読ませる時と、メールの一文を直す時では、必要なものが違います。
やってみよう
- モデル選択の画面を開いて、選べるものを見る
- 同じ質問を、速いモデルとじっくり考えるモデルの両方に投げる
- 時間と内容の違いを確認する
- 利用状況・残り枠が確認できる場所を見つける
- 長くなった会話で、出力が雑になっていないか確認する
- 引き継ぎプロンプト(下)を使って、新しい会話に移す
6を必ず試してください。実務で一番使います。
演習
自分の環境で、次を確認してください。
- 選べるモデルは何があるか。それぞれ、どういう作業向きと書かれているか
- 自分の利用枠と、現在の使用状況はどこで見られるか
- 同じ質問を2つのモデルに投げて、違いを確認する
そのうえで、自分の作業を3つ挙げて、それぞれどちらのモデルを使うか決めてください。
あなたの現場での使い方
| 作業 | 選ぶもの |
|---|---|
| じっくり考えるモデル | 認定基準の解釈、申立書の構成検討、複雑な事例の整理、複数資料の突き合わせ |
| 速いモデル | 文章の推敲、書類一覧の作成、メール文の下書き、用語の言い換え |
判断が絡むものは、じっくり考えるほうです。 障害年金は判断の積み重ねなので、重要な局面ではケチらないでください。
利用枠の計画: 繁忙期(決算期、算定基礎の時期)に枠を使い切らないよう、重い調査は余裕のある時期に回してください。
| 作業 | 選ぶもの |
|---|---|
| じっくり考えるモデル | 病態生理の理解、鑑別の整理、論文の批判的吟味、難しい概念の説明 |
| 速いモデル | 用語の確認、まとめノートの整形、暗記カードの作成、スケジュール調整 |
利用枠の計画:試験直前に枠を使い切らないでください。
一番使いたい時に使えなくなります。日常的に少しずつ使い、直前は仕上げに集中する配分にしてください。
そのまま使えるプロンプト
作業に応じた選択を相談する
これから行う作業について、どの設定で進めるべきか相談させてください。
【作業内容】
【扱うデータ量】(例:100ページのPDF 3本)
【求める精度】(例:人に出す資料なので高精度が必要)
【締め切り】
次を教えてください。
1. この作業は、速度重視と精度重視のどちらが向いているか
2. 一度にやるべきか、分割すべきか。分割するならどう分けるか
3. 会話を分けるべきポイント
4. 途中で出力の質が落ちた場合の対処法
会話が長くなった時の引き継ぎ(実務で一番使います)
この会話が長くなってきたので、新しい会話に移ります。
引き継ぎのために、次をまとめてください。
1. これまでに確定した事実・決定事項
2. 現在の成果物の状態
3. 未解決の課題と、次にやること
4. 新しい会話の冒頭に貼るべき前提情報
新しい会話にそのまま貼れる形で出力してください。
仕上げに使うフレームワーク
Sanity check — 出力の質が落ちていないかの確認。
Sanity check. この会話のこれまでの内容に、常識的な矛盾、前提ミス、抜け、
読んだときの違和感がないか確認してください。
特に、会話の前半と後半で言っていることが食い違っている箇所を指摘してください。
Make it actionable — 明日からの運用に落とす。
Make it actionable. 私の作業内容をもとに、モデルの使い分けと会話の分け方について、
明日すぐ実行できる運用ルール、準備物、チェックリストにしてください。
やりがちな失敗
- 常にデフォルトのまま使う。 重要な判断も、速いモデルでやってしまいます
- 長い会話を延々と続ける。 品質が落ちます。分けます
- 枠を使い切ってから慌てる。 締め切り前に限って起きます
- 出力が雑になったことに気づかない。 「なんか違う」と思ったら、まず新しい会話に移します
- モデルの違いを試さない。 一度比べれば分かります
出す前の確認
- 重要な成果物を作った時、どの設定で作ったかを覚えているか
- 出力が雑になったと感じたら、新しい会話でやり直す
- 締め切り前に、利用状況を確認する
- 最後は人間が確認する。 どのモデルを使っても、これは変わりません
できたかチェック
- 作業に応じてモデルを選べる
- 利用枠の確認場所を知っている
- 長くなった会話を、引き継いで新しい会話に移せる
演習用サンプルデータ
これは何か
項目09(Excel・CSV分析)の演習で使うデータです。手元に適当な表がない場合、これを使ってください。
すべて架空のデータです。実在の人物・団体・事案とは一切関係ありません。
使い方
- 下の枠の右上「コピー」を押す
- メモ帳などに貼り付けて、拡張子
.csvで保存する(文字コードはUTF-8) - または、Excelを開いて A1セルに直接貼り付け、「データ」→「区切り位置」でカンマ区切りにする
- 保存したファイルを、作業場(Project)に入れる
このデータには、わざと「表記ゆれ」と「空欄」が混ぜてあります。 項目09のステップ1(データの状態を確認する)で気づけるかどうかが、この演習の本当の狙いです。
データの内容:相談受付記録(架空)
| 列名 | 内容 |
|---|---|
| 受付番号 | R0001 形式の連番 |
| 受付日 | 2026年1月〜7月 |
| 相談区分 | 新規相談/継続相談/書類確認/照会対応/更新手続 |
| 傷病区分 | 精神/肢体/内部/聴覚/眼/その他 |
| 請求種別 | 認定日請求/事後重症/初診日照会/額改定/更新 |
| 担当者 | 担当A〜D |
| 流入経路 | 紹介/Web/電話/セミナー/既存顧客 |
| 想定報酬額 | 円。一部空欄あり |
| 対応時間分 | 分 |
| ステータス | 受付済/調査中/書類待ち/作成中/提出済/完了 |
全140行です。
演習の課題
課題1(必須):2条件の合計
「請求種別が事後重症」で、かつ「傷病区分が精神」の行の、想定報酬額の合計を出してください。 該当行数もあわせて出してください。
課題2:クロス集計
担当者別 × ステータス別の件数を、クロス集計表にしてExcelで出力してください。
課題3:気づけるか
このデータに含まれる「表記ゆれ」と「空欄」を全部見つけて報告させてください。 何件見つかりましたか?
答え合わせ
課題1の正解は、この下にあります。先に自分でやってから見てください。
該当件数:6件 / 想定報酬額の合計:528,000円
(想定報酬額が空欄の行は合計に含めていません。もしAIが空欄を0として数え、 件数が6件より多くなっていたら、それは「空欄の扱い」を指示していないからです)
データ本体
受付番号,受付日,相談区分,傷病区分,請求種別,担当者,流入経路,想定報酬額,対応時間分,ステータス
R0001,2026/2/9,継続相談,精神,認定日請求,担当B,電話,198000,45,作成中
R0002,2026/4/4,新規相談,肢体,事後重症,担当D,電話,110000,120,完了
R0003,2026/3/25,新規相談,眼,額改定,担当C,Web,132000,20,提出済
R0004,2026/5/14,書類確認,眼,認定日請求,担当B,既存顧客,176000,120,受付済
R0005,2026/4/10,照会対応,内部,初診日照会,担当C,電話,198000,90,受付済
R0006,2026/4/15,書類確認,聴覚,更新,担当A,既存顧客,88000,20,提出済
R0007,2026/7/4,照会対応,内部,認定日請求,担当C,セミナー,0,90,提出済
R0008,2026/5/19,照会対応,その他,更新,担当D,既存顧客,154000,90,作成中
R0009,2026/4/8,更新手続,内部,事後重症,担当D,紹介,198000,90,受付済
R0010,2026/2/25,照会対応,その他,事後重症,担当A,Web,132000,75,書類待ち
R0011,2026/4/12,更新手続,聴覚,額改定,担当C,Web,154000,45,完了
R0012,2026/5/12,更新手続,その他,初診日照会,担当B,電話,176000,30,完了
R0013,2026/7/5,照会対応,精神,初診日照会,担当D,セミナー,154000,30,書類待ち
R0014,2026/4/16,照会対応,精神,認定日請求,担当A,電話,0,120,提出済
R0015,2026/4/2,新規相談,眼,初診日照会,担当B,電話,0,120,作成中
R0016,2026/6/1,新規相談,その他,認定日請求,担当C,Web,88000,20,受付済
R0017,2026/4/1,照会対応,精神,額改定,担当D,セミナー,88000,60,受付済
R0018,2026/5/19,新規相談,その他,額改定,担当A,紹介,154000,75,提出済
R0019,2026/6/25,照会対応,眼,初診日照会,担当A,紹介,132000,90,調査中
R0020,2026/6/1,継続相談,眼,事後重症,担当D,Web,110000,60,提出済
R0021,2026/7/25,新規相談,聴覚,額改定,担当D,電話,132000,90,受付済
R0022,2026/4/23,更新手続,眼,額改定,担当B,紹介,132000,60,作成中
R0023,2026/4/26,新規相談,眼,認定日請求,担当A,電話,132000,120,作成中
R0024,2026/4/23,新規相談,眼,認定日請求,担当A,セミナー,132000,120,受付済
R0025,2026/7/9,書類確認,聴覚,更新,担当D,紹介,110000,60,作成中
R0026,2026/3/14,継続相談,精神,初診日照会,担当D,電話,88000,120,作成中
R0027,2026/6/2,書類確認,内部,事後重症,担当C,電話,154000,60,調査中
R0028,2026/4/24,照会対応,肢体,事後重症,担当B,紹介,176000,60,提出済
R0029,2026/4/18,照会対応,精神,更新,担当B,紹介,,30,作成中
R0030,2026/4/11,新規相談,聴覚,額改定,担当B,Web,88000,90,作成中
R0031,2026/2/20,新規相談,肢体,更新,担当D,既存顧客,88000,30,完了
R0032,2026/2/16,更新手続,内部,認定日請求,担当A,Web,198000,30,書類待ち
R0033,2026/3/18,更新手続,内部,初診日照会,担当B,電話,198000,45,調査中
R0034,2026/5/20,照会対応,眼,更新,担当D,Web,0,20,調査中
R0035,2026/7/20,新規相談,聴覚,認定日請求,担当D,既存顧客,154000,75,提出済
R0036,2026/4/5,照会対応,聴覚,事後重症,担当A,電話,154000,45,調査中
R0037,2026/4/15,継続相談 ,聴覚,額改定,担当D,紹介,154000,60,作成中
R0038,2026/4/23,更新手続,内部,事後重症,担当A,既存顧客,132000,30,調査中
R0039,2026/3/3,継続相談,精神,事後重症,担当A,既存顧客,198000,45,受付済
R0040,2026/5/13,照会対応,聴覚,認定日請求,担当B,紹介,132000,30,受付済
R0041,2026/7/18,書類確認,肢体,事後重症,担当C,電話,154000,90,調査中
R0042,2026/5/26,新規相談,眼,更新,担当A,紹介,198000,20,作成中
R0043,2026/2/26,新規相談,その他,初診日照会,担当D,既存顧客,88000,75,調査中
R0044,2026/1/26,継続相談,肢体,更新,担当C,電話,88000,90,完了
R0045,2026/5/12,継続相談,その他,初診日照会,担当D,Web,0,90,書類待ち
R0046,2026/1/12,更新手続,精神,初診日照会,担当A,電話,176000,30,完了
R0047,2026/2/26,照会対応,眼,認定日請求,担当C,セミナー,88000,30,提出済
R0048,2026/3/1,書類確認,聴覚,認定日請求,担当D,セミナー,88000,60,提出済
R0049,2026/7/23,書類確認,聴覚,認定日請求,担当C,電話,154000,120,調査中
R0050,2026/2/27,書類確認,精神,事後重症,担当B,電話,110000,20,作成中
R0051,2026/4/6,照会対応,精神,認定日請求,担当D,既存顧客,198000,45,作成中
R0052,2026/4/19,書類確認,精神,認定日請求,担当B,電話,198000,30,書類待ち
R0053,2026/4/27,継続相談,その他,初診日照会,担当B,既存顧客,176000,45,提出済
R0054,2026/1/14,更新手続,精神,認定日請求,担当C,セミナー,198000,20,作成中
R0055,2026/4/23,継続相談,眼,額改定,担当B,Web,132000,120,受付済
R0056,2026/1/19,新規相談,精神,初診日照会,担当D,紹介,154000,75,作成中
R0057,2026/6/16,照会対応,精神,事後重症,担当A,紹介,0,90,完了
R0058,2026/4/18,継続相談,聴覚,事後重症,担当B,Web,,120,受付済
R0059,2026/5/28,新規相談,眼,更新,担当C,セミナー,132000,75,調査中
R0060,2026/4/16,更新手続,内部,認定日請求,担当C,既存顧客,88000,120,提出済
R0061,2026/2/3,継続相談,肢体,認定日請求,担当C,Web,110000,20,作成中
R0062,2026/5/14,継続相談,肢体,認定日請求,担当B,電話,132000,20,受付済
R0063,2026/2/1,継続相談,聴覚,額改定,担当D,紹介,132000,75,提出済
R0064,2026/7/27,更新手続,その他,初診日照会,担当A,Web,176000,60,調査中
R0065,2026/2/7,更新手続,眼,初診日照会,担当C,既存顧客,110000,90,提出済
R0066,2026/3/6,継続相談,その他,事後重症,担当C,Web,110000,45,調査中
R0067,2026/4/23,照会対応,眼,額改定,担当B,Web,132000,60,作成中
R0068,2026/5/21,更新手続,眼,額改定,担当B,既存顧客,0,45,完了
R0069,2026/1/13,継続相談,聴覚,認定日請求,担当C,既存顧客,132000,45,提出済
R0070,2026/5/21,書類確認,肢体,額改定,担当B,既存顧客,110000,60,受付済
R0071,2026/7/5,新規相談,聴覚,額改定,担当B,Web,132000,90,作成中
R0072,2026/7/10,更新手続,精神,初診日照会,担当C,セミナー,0,20,提出済
R0073,2026/5/26,書類確認,内部,額改定,担当C,Web,176000,60,提出済
R0074,2026/4/22,書類確認 ,内部,事後重症,担当D,既存顧客,88000,90,調査中
R0075,2026/4/18,継続相談,その他,認定日請求,担当D,紹介,0,30,提出済
R0076,2026/4/14,継続相談,眼,認定日請求,担当B,セミナー,110000,30,完了
R0077,2026/1/10,新規相談,内部,認定日請求,担当C,セミナー,154000,45,提出済
R0078,2026/2/10,書類確認,眼,事後重症,担当A,紹介,176000,45,受付済
R0079,2026/2/16,更新手続,眼,認定日請求,担当A,電話,110000,90,書類待ち
R0080,2026/4/13,書類確認,その他,額改定,担当B,既存顧客,198000,45,受付済
R0081,2026/6/9,継続相談,聴覚,額改定,担当A,セミナー,154000,120,受付済
R0082,2026/3/2,照会対応,その他,額改定,担当B,紹介,132000,45,提出済
R0083,2026/5/25,更新手続,聴覚,初診日照会,担当D,Web,110000,45,作成中
R0084,2026/3/14,照会対応,内部,認定日請求,担当A,既存顧客,88000,45,書類待ち
R0085,2026/3/1,継続相談,精神,更新,担当B,電話,154000,45,受付済
R0086,2026/6/19,更新手続,内部,初診日照会,担当C,電話,154000,75,受付済
R0087,2026/4/8,書類確認,眼,額改定,担当B,既存顧客,,20,書類待ち
R0088,2026/7/3,書類確認,肢体,初診日照会,担当D,紹介,176000,90,完了
R0089,2026/5/24,更新手続,内部,事後重症,担当A,電話,88000,60,受付済
R0090,2026/2/19,継続相談,聴覚,更新,担当A,電話,110000,120,完了
R0091,2026/4/26,新規相談,その他,認定日請求,担当A,既存顧客,198000,20,作成中
R0092,2026/4/17,継続相談,眼,額改定,担当D,紹介,198000,20,完了
R0093,2026/4/21,継続相談,眼,認定日請求,担当B,Web,110000,45,完了
R0094,2026/5/22,照会対応,その他,事後重症,担当D,セミナー,88000,75,作成中
R0095,2026/1/20,継続相談,眼,初診日照会,担当A,電話,154000,60,完了
R0096,2026/4/17,照会対応,精神,額改定,担当C,セミナー,176000,120,完了
R0097,2026/4/22,書類確認,内部,額改定,担当C,Web,88000,75,調査中
R0098,2026/4/20,照会対応,肢体,初診日照会,担当C,紹介,176000,30,受付済
R0099,2026/7/4,新規相談,肢体,認定日請求,担当A,セミナー,132000,45,提出済
R0100,2026/6/3,継続相談,肢体,初診日照会,担当C,Web,88000,60,提出済
R0101,2026/4/25,更新手続,聴覚,更新,担当A,紹介,198000,120,書類待ち
R0102,2026/4/13,新規相談,肢体,額改定,担当C,セミナー,88000,45,提出済
R0103,2026/3/27,照会対応,精神,額改定,担当D,電話,110000,90,調査中
R0104,2026/4/10,新規相談,内部,事後重症,担当A,紹介,88000,90,受付済
R0105,2026/3/2,新規相談,内部,初診日照会,担当B,紹介,154000,90,調査中
R0106,2026/4/19,継続相談,内部,事後重症,担当D,電話,132000,30,作成中
R0107,2026/2/10,新規相談,内部,更新,担当C,電話,176000,75,調査中
R0108,2026/4/27,新規相談,その他,初診日照会,担当B,セミナー,88000,75,完了
R0109,2026/4/13,新規相談,精神,更新,担当D,既存顧客,176000,60,作成中
R0110,2026/4/12,書類確認,内部,額改定,担当C,セミナー,154000,60,調査中
R0111,2026/4/8,新規相談 ,肢体,事後重症,担当B,電話,132000,30,書類待ち
R0112,2026/7/11,照会対応,聴覚,更新,担当D,電話,154000,20,完了
R0113,2026/5/18,継続相談,聴覚,事後重症,担当A,既存顧客,176000,120,提出済
R0114,2026/1/17,更新手続,その他,初診日照会,担当D,電話,198000,30,完了
R0115,2026/3/5,更新手続,内部,初診日照会,担当C,既存顧客,198000,45,調査中
R0116,2026/4/28,照会対応,精神,初診日照会,担当B,紹介,,20,書類待ち
R0117,2026/4/17,更新手続,その他,認定日請求,担当D,電話,132000,20,調査中
R0118,2026/6/14,更新手続,内部,初診日照会,担当B,既存顧客,110000,60,作成中
R0119,2026/1/25,照会対応,聴覚,初診日照会,担当C,電話,88000,30,提出済
R0120,2026/5/16,継続相談,内部,更新,担当D,紹介,176000,20,作成中
R0121,2026/3/25,新規相談,肢体,額改定,担当D,Web,132000,60,完了
R0122,2026/2/15,更新手続,聴覚,額改定,担当D,セミナー,110000,20,提出済
R0123,2026/7/19,更新手続,精神,事後重症,担当B,紹介,0,75,受付済
R0124,2026/4/19,継続相談,聴覚,認定日請求,担当D,紹介,176000,30,提出済
R0125,2026/5/26,書類確認,精神,事後重症,担当D,既存顧客,132000,45,作成中
R0126,2026/4/26,照会対応,聴覚,認定日請求,担当B,電話,198000,90,受付済
R0127,2026/3/27,新規相談,内部,更新,担当B,既存顧客,198000,75,完了
R0128,2026/3/5,更新手続,肢体,事後重症,担当A,既存顧客,88000,120,提出済
R0129,2026/2/12,照会対応,その他,額改定,担当C,電話,198000,60,提出済
R0130,2026/4/2,新規相談,その他,事後重症,担当C,紹介,88000,30,作成中
R0131,2026/7/27,新規相談,その他,事後重症,担当A,紹介,0,120,書類待ち
R0132,2026/6/20,新規相談,内部,初診日照会,担当C,電話,0,75,調査中
R0133,2026/6/2,新規相談,その他,認定日請求,担当D,既存顧客,88000,20,調査中
R0134,2026/2/18,更新手続,その他,事後重症,担当C,既存顧客,198000,60,書類待ち
R0135,2026/4/6,照会対応,肢体,額改定,担当A,電話,88000,75,提出済
R0136,2026/4/27,書類確認,精神,事後重症,担当A,Web,88000,45,調査中
R0137,2026/5/23,継続相談,その他,更新,担当D,セミナー,110000,20,書類待ち
R0138,2026/3/19,照会対応,その他,更新,担当B,既存顧客,110000,60,受付済
R0139,2026/4/7,書類確認,内部,認定日請求,担当D,電話,154000,90,完了
R0140,2026/6/26,更新手続,眼,額改定,担当A,セミナー,0,90,調査中
データの内容:過去問の自己採点記録(架空)
| 列名 | 内容 |
|---|---|
| 問題番号 | Q0001 形式の連番 |
| 科目 | 循環器/呼吸器/消化器/神経/内分泌/腎泌尿器/血液 |
| 分野 | 科目ごとの下位分類 |
| 出題年 | 2022〜2025 |
| 形式 | 単純5択/多肢選択/計算問題/画像問題 |
| 正誤 | 正/誤 |
| 所要秒 | 秒 |
| 自信度 | 高/中/低 |
| 解き直し回数 | 0〜3 |
| 最終演習日 | 日付。一部空欄あり |
全150行です。
演習の課題
課題1(必須):2条件の抽出と集計
「科目が循環器」で、かつ「正誤が誤」で、かつ「解き直し回数が2回以上」の行を抽出し、件数を出してください。
課題2:弱点の可視化
科目別 × 分野別の正答率を、クロス集計表にしてExcelで出力してください。 正答率が50%未満のセルが分かるようにしてください。
課題3:気づけるか
このデータに含まれる「表記ゆれ」と「空欄」を全部見つけて報告させてください。 何件見つかりましたか?
課題4:ここまでできたら
この集計結果をもとに、来週1週間の勉強計画を立てさせてください。 ただし、立てる前に私に5問質問させてください(項目19)。
答え合わせ
課題1の正解は、この下にあります。先に自分でやってから見てください。
該当件数:5件
(科目の列には末尾に空白が入った行があります。「循環器」と「循環器␣」を 別物として数えると、件数がずれます。ここに気づけたかどうかが本題です)
データ本体
問題番号,科目,分野,出題年,形式,正誤,所要秒,自信度,解き直し回数,最終演習日
Q0001,内分泌,下垂体,2022,画像問題,誤,40,低,1,2026/6/15
Q0002,内分泌,糖代謝,2022,単純5択,誤,130,低,2,2026/7/25
Q0003,神経,脳血管,2022,計算問題,誤,85,高,0,2026/7/16
Q0004,消化器,肝臓,2024,単純5択,正,55,中,0,2026/7/17
Q0005,血液,リンパ腫,2023,画像問題,誤,85,高,0,2026/6/6
Q0006,呼吸器,肺炎,2023,画像問題,誤,100,低,2,2026/6/19
Q0007,血液,リンパ腫,2025,計算問題,誤,130,中,2,2026/7/28
Q0008,呼吸器,肺炎,2024,多肢選択,誤,70,中,1,2026/6/8
Q0009,消化器,腹膜,2023,多肢選択,正,100,中,0,2026/8/24
Q0010,循環器,虚血性心疾患,2023,計算問題,誤,160,低,0,2026/6/23
Q0011,循環器,心不全,2022,計算問題,正,40,中,1,2026/8/28
Q0012,消化器,腹膜,2024,単純5択,正,40,中,0,2026/5/13
Q0013,内分泌,甲状腺,2022,画像問題,正,160,中,0,2026/8/25
Q0014,血液,白血病,2024,単純5択,誤,100,中,2,2026/5/18
Q0015,血液,凝固,2024,計算問題,正,70,中,0,2026/6/24
Q0016,腎泌尿器,尿細管,2025,計算問題,誤,55,中,3,2026/6/6
Q0017,呼吸器,閉塞性肺疾患,2024,画像問題,誤,40,中,2,2026/5/21
Q0018,消化器,胆道膵,2024,計算問題,誤,40,中,2,2026/6/10
Q0019,呼吸器,閉塞性肺疾患,2022,画像問題,誤,70,中,1,2026/6/21
Q0020,内分泌,副腎,2025,多肢選択,正,40,低,0,2026/8/2
Q0021,内分泌,下垂体,2025,計算問題,誤,160,低,1,2026/5/26
Q0022,腎泌尿器,糸球体,2025,計算問題,誤,55,低,3,2026/6/13
Q0023,血液,貧血,2023,単純5択,誤,40,中,2,2026/7/3
Q0024,神経,てんかん,2025,画像問題,正,40,低,0,2026/6/23
Q0025,血液,貧血,2022,画像問題,正,70,高,1,2026/6/1
Q0026,循環器,心不全,2023,計算問題,誤,85,高,3,2026/4/13
Q0027,消化器,腹膜,2023,多肢選択,誤,100,中,1,2026/5/17
Q0028,内分泌,下垂体,2023,計算問題,正,55,高,3,2026/7/16
Q0029,神経,変性疾患,2023,多肢選択,正,55,低,0,2026/7/23
Q0030,循環器,不整脈,2023,計算問題,誤,100,低,0,2026/7/13
Q0031,腎泌尿器,尿細管,2025,計算問題,誤,55,中,2,2026/6/13
Q0032,血液,白血病,2025,計算問題,正,55,高,3,2026/7/16
Q0033,呼吸器,肺炎,2024,計算問題,正,70,中,1,
Q0034,腎泌尿器,電解質,2024,多肢選択,誤,160,低,1,2026/5/7
Q0035,内分泌,糖代謝,2024,画像問題,正,130,高,2,2026/6/9
Q0036,循環器,不整脈,2023,画像問題,正,70,高,1,2026/6/23
Q0037,神経,てんかん,2022,画像問題,誤,130,低,3,2026/7/2
Q0038,神経,末梢神経,2025,多肢選択,誤,160,中,1,2026/7/19
Q0039,内分泌,下垂体,2023,単純5択,誤,40,低,1,2026/6/6
Q0040,腎泌尿器,泌尿器,2022,単純5択,誤,160,中,1,2026/7/1
Q0041,循環器 ,不整脈,2022,単純5択,誤,55,高,0,2026/4/22
Q0042,呼吸器,胸膜疾患,2022,画像問題,誤,85,中,3,2026/6/11
Q0043,神経,変性疾患,2022,多肢選択,誤,70,中,0,2026/7/25
Q0044,循環器,不整脈,2022,計算問題,誤,160,中,0,2026/6/2
Q0045,神経,末梢神経,2024,多肢選択,誤,40,低,0,2026/7/1
Q0046,循環器,弁膜症,2023,単純5択,誤,40,高,2,2026/6/26
Q0047,消化器,胆道膵,2022,画像問題,正,100,高,3,2026/6/6
Q0048,神経,末梢神経,2024,画像問題,誤,85,高,0,2026/5/4
Q0049,消化器,腹膜,2022,画像問題,誤,40,低,1,2026/8/10
Q0050,呼吸器,肺炎,2024,多肢選択,誤,100,低,0,2026/8/25
Q0051,神経,末梢神経,2023,単純5択,正,85,中,2,2026/5/12
Q0052,呼吸器,肺炎,2022,単純5択,誤,100,中,0,2026/6/19
Q0053,消化器,腹膜,2022,画像問題,誤,70,中,2,2026/5/8
Q0054,血液,貧血,2022,多肢選択,誤,130,低,1,2026/5/4
Q0055,腎泌尿器,糸球体,2024,多肢選択,誤,70,中,2,2026/6/1
Q0056,内分泌,糖代謝,2022,計算問題,誤,85,中,2,2026/6/27
Q0057,血液,凝固,2023,多肢選択,誤,40,中,0,2026/4/15
Q0058,呼吸器,閉塞性肺疾患,2025,画像問題,誤,130,低,1,2026/5/7
Q0059,消化器,肝臓,2022,画像問題,誤,160,低,1,2026/5/9
Q0060,消化器,肝臓,2024,画像問題,誤,130,低,3,2026/8/27
Q0061,消化器,肝臓,2023,多肢選択,誤,70,高,0,2026/6/10
Q0062,内分泌,副腎,2023,多肢選択,誤,70,低,2,2026/8/3
Q0063,腎泌尿器,電解質,2023,単純5択,誤,130,高,0,2026/7/2
Q0064,循環器,心不全,2022,計算問題,誤,70,低,1,2026/6/19
Q0065,呼吸器,閉塞性肺疾患,2025,単純5択,誤,70,中,1,2026/6/1
Q0066,循環器,心不全,2022,画像問題,誤,160,低,1,
Q0067,消化器,消化管,2025,単純5択,正,70,中,1,2026/6/27
Q0068,消化器,肝臓,2024,計算問題,誤,55,低,1,2026/6/9
Q0069,内分泌,糖代謝,2023,単純5択,正,85,高,2,2026/6/14
Q0070,呼吸器,胸膜疾患,2025,多肢選択,誤,85,中,0,2026/5/6
Q0071,循環器,不整脈,2025,画像問題,正,70,低,1,2026/7/5
Q0072,神経,変性疾患,2025,画像問題,誤,40,低,1,2026/5/21
Q0073,循環器,不整脈,2025,単純5択,誤,85,中,3,2026/8/23
Q0074,血液,凝固,2024,多肢選択,誤,85,低,1,2026/8/6
Q0075,内分泌,副腎,2022,多肢選択,誤,100,中,3,2026/7/6
Q0076,呼吸器,間質性肺疾患,2022,画像問題,誤,40,低,2,2026/5/22
Q0077,内分泌,甲状腺,2025,多肢選択,誤,85,中,1,2026/5/10
Q0078,循環器,虚血性心疾患,2024,画像問題,誤,85,低,1,2026/5/3
Q0079,神経,末梢神経,2024,多肢選択,誤,100,低,2,2026/7/22
Q0080,血液,リンパ腫,2025,多肢選択,正,70,中,1,2026/4/27
Q0081,内分泌,甲状腺,2023,単純5択,正,160,中,1,2026/5/17
Q0082,循環器 ,不整脈,2023,画像問題,誤,130,高,0,2026/4/10
Q0083,内分泌,糖代謝,2023,計算問題,正,160,低,2,2026/6/27
Q0084,循環器,虚血性心疾患,2023,単純5択,正,85,中,2,2026/8/5
Q0085,腎泌尿器,泌尿器,2024,多肢選択,正,100,低,1,2026/7/18
Q0086,神経,末梢神経,2022,画像問題,誤,70,中,3,2026/8/21
Q0087,呼吸器,間質性肺疾患,2022,多肢選択,正,130,中,0,2026/8/12
Q0088,腎泌尿器,尿細管,2025,計算問題,誤,160,中,2,2026/4/5
Q0089,消化器,腹膜,2025,単純5択,正,100,中,2,2026/4/14
Q0090,消化器,胆道膵,2022,多肢選択,正,40,中,2,2026/7/14
Q0091,神経,脳血管,2023,単純5択,正,160,低,3,2026/5/24
Q0092,血液,白血病,2022,多肢選択,誤,85,低,1,2026/4/9
Q0093,神経,てんかん,2023,多肢選択,誤,85,中,0,2026/7/17
Q0094,循環器,不整脈,2023,画像問題,誤,55,低,0,2026/6/10
Q0095,神経,変性疾患,2023,単純5択,正,85,高,1,2026/4/10
Q0096,神経,脳血管,2023,画像問題,正,160,中,1,2026/7/8
Q0097,循環器,心不全,2024,画像問題,誤,100,中,0,2026/6/21
Q0098,消化器,腹膜,2022,画像問題,誤,55,中,3,2026/6/14
Q0099,循環器,虚血性心疾患,2025,計算問題,正,130,高,3,
Q0100,消化器,腹膜,2023,画像問題,誤,70,中,2,2026/5/7
Q0101,血液,白血病,2022,画像問題,誤,55,低,1,2026/7/20
Q0102,神経,脳血管,2023,多肢選択,誤,55,中,2,2026/7/8
Q0103,呼吸器,肺炎,2022,画像問題,正,55,中,1,2026/6/6
Q0104,腎泌尿器,電解質,2025,多肢選択,正,40,中,1,2026/6/6
Q0105,循環器,心不全,2024,計算問題,正,100,中,0,2026/7/1
Q0106,神経,末梢神経,2023,画像問題,正,130,中,2,2026/5/7
Q0107,血液,白血病,2024,単純5択,誤,70,低,0,2026/8/9
Q0108,内分泌,副腎,2025,単純5択,正,40,中,1,2026/8/18
Q0109,消化器,腹膜,2024,多肢選択,誤,70,低,1,2026/8/11
Q0110,神経,脳血管,2022,多肢選択,正,70,低,1,2026/7/17
Q0111,神経,変性疾患,2023,単純5択,誤,85,中,1,2026/5/23
Q0112,神経,変性疾患,2025,計算問題,正,100,中,1,2026/7/24
Q0113,循環器,弁膜症,2024,多肢選択,誤,160,中,3,2026/8/2
Q0114,消化器,消化管,2022,画像問題,誤,130,中,1,2026/8/22
Q0115,消化器,消化管,2024,単純5択,誤,130,中,0,2026/4/19
Q0116,消化器,消化管,2025,多肢選択,正,160,低,2,2026/8/19
Q0117,神経,てんかん,2022,単純5択,正,40,低,1,2026/4/8
Q0118,血液,貧血,2022,計算問題,誤,100,中,0,2026/5/5
Q0119,循環器,不整脈,2024,画像問題,誤,160,低,0,2026/7/11
Q0120,腎泌尿器,電解質,2022,単純5択,正,100,中,2,2026/7/15
Q0121,呼吸器,間質性肺疾患,2024,画像問題,誤,130,中,3,2026/5/20
Q0122,神経,脳血管,2024,計算問題,正,160,中,2,2026/6/26
Q0123,腎泌尿器 ,尿細管,2023,多肢選択,誤,85,低,2,2026/6/4
Q0124,内分泌,糖代謝,2024,計算問題,誤,55,中,1,2026/8/2
Q0125,内分泌,甲状腺,2022,単純5択,誤,85,高,3,2026/5/11
Q0126,循環器,弁膜症,2025,多肢選択,正,70,中,2,2026/4/21
Q0127,血液,凝固,2023,多肢選択,誤,160,低,1,2026/5/20
Q0128,呼吸器,肺炎,2023,単純5択,正,70,低,3,2026/7/5
Q0129,消化器,腹膜,2023,単純5択,正,100,高,0,2026/6/22
Q0130,消化器,消化管,2024,単純5択,正,70,中,0,2026/7/2
Q0131,内分泌,副腎,2023,単純5択,誤,70,高,1,2026/5/23
Q0132,内分泌,糖代謝,2024,画像問題,正,40,低,0,
Q0133,血液,白血病,2022,単純5択,誤,40,低,3,2026/6/13
Q0134,腎泌尿器,尿細管,2023,単純5択,誤,85,中,0,2026/8/4
Q0135,呼吸器,肺炎,2022,画像問題,誤,70,低,1,2026/5/18
Q0136,腎泌尿器,糸球体,2024,画像問題,誤,130,低,3,2026/6/2
Q0137,消化器,腹膜,2022,画像問題,誤,70,中,1,2026/5/24
Q0138,消化器,胆道膵,2023,多肢選択,誤,40,低,0,2026/4/17
Q0139,呼吸器,閉塞性肺疾患,2023,単純5択,誤,55,高,0,2026/7/15
Q0140,循環器,心不全,2025,多肢選択,誤,55,中,2,2026/7/13
Q0141,消化器,胆道膵,2022,画像問題,正,85,中,2,2026/6/26
Q0142,血液,凝固,2022,画像問題,正,55,中,0,2026/6/19
Q0143,循環器,心不全,2024,計算問題,正,55,低,1,2026/8/28
Q0144,神経,変性疾患,2025,計算問題,正,85,低,2,2026/5/16
Q0145,血液,白血病,2025,計算問題,誤,70,低,0,2026/6/1
Q0146,内分泌,糖代謝,2022,単純5択,誤,130,高,1,2026/5/11
Q0147,消化器,胆道膵,2022,多肢選択,正,70,中,2,2026/5/16
Q0148,血液,リンパ腫,2024,多肢選択,誤,40,低,1,2026/7/4
Q0149,消化器,胆道膵,2024,多肢選択,正,100,中,0,2026/7/23
Q0150,神経,変性疾患,2022,画像問題,誤,100,中,2,2026/5/21
変更前後比較の演習素材
これは何か
項目12(変更前後比較)の演習で使う、改定前・改定後の文書ペアです。
すべて架空の文書です。実在の規程・マニュアルとは一切関係ありません。
使い方
- 「改定前」と「改定後」を、それぞれ別のテキストファイルとして保存する
- 両方を作業場(Project)に入れる
- 項目12のプロンプトを使って、3分類(意味が変わった/細かい変更/注意点)を出させる
- 自分の目でも読んで、AIが見つけたものと突き合わせる
この2つの文書には、意図的に「意味が反転する変更」が仕込んであります。 見つけられるかどうかが演習の目的です。
改定前:◯◯事務所 業務取扱要領(架空・演習用)
第1条(適用範囲)
本要領は、当事務所が受任する障害年金請求業務に適用する。
第2条(受任の可否)
1. 初回相談の結果、受任が困難と判断される場合は、相談者にその旨を説明する。
2. 相談者が他の事務所に既に依頼している場合であっても、
相談者の同意があるときは受任することができる。
第3条(書類の保管期間)
受任案件に関する書類は、決定通知の受領日から5年以上保管する。
第4条(進捗の報告)
1. 担当者は、案件の進捗を月1回以上、相談者に報告する。
2. 報告は、電話または書面により行う。
第5条(診断書の取扱い)
1. 診断書の取得依頼は、初診日の特定が完了した後に行う。
2. 診断書の記載内容に疑義がある場合は、担当者の判断で
医療機関に照会することができる。
第6条(報酬)
1. 着手金は、受任時に申し受ける。
2. 成功報酬は、決定通知の受領後30日以内に請求する。
改定後:◯◯事務所 業務取扱要領(架空・演習用)
第1条(適用範囲)
本要領は、当事務所が受任する障害年金請求業務について適用するものとする。
第2条(受任の可否)
1. 初回相談の結果、受任が困難と判断される場合には、相談者に対しその旨を説明する。
2. 相談者が他の事務所に既に依頼している場合は、受任することができない。
第3条(書類の保管期間)
受任案件に関する書類は、決定通知の受領日から7年以上保管する。
第4条(進捗の報告)
1. 担当者は、案件の進捗を月2回以上、相談者に報告する。
2. 報告は、電話、書面または電子メールにより行う。
第5条(診断書の取扱い)
1. 診断書の取得依頼は、初診日の特定が完了した後に行う。
2. 診断書の記載内容に疑義がある場合は、所長の承認を得たうえで
医療機関に照会するものとする。
第6条(報酬)
1. 着手金は、受任時に申し受ける。
2. 成功報酬は、決定通知の受領後14日以内に請求する。
第7条(電子的手段による記録)
相談内容の記録は、電子的手段により保存することができる。
答え合わせ
先に自分でやってから見てください。
意味が変わったところ(全6件)
| # | 箇所 | 変更内容 | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 1 | 第2条2項 | 「受任することができる」→「受任することができない」(意味の反転) | 高 |
| 2 | 第3条 | 保管期間 5年以上 → 7年以上 | 高 |
| 3 | 第4条1項 | 報告頻度 月1回以上 → 月2回以上 | 中 |
| 4 | 第4条2項 | 報告手段に電子メールが追加 | 低 |
| 5 | 第5条2項 | 担当者の判断 → 所長の承認が必要(権限の変更) | 高 |
| 6 | 第6条2項 | 請求期限 30日以内 → 14日以内 | 高 |
新設: 第7条(電子的手段による記録)
細かい変更: 第1条・第2条1項の語尾の整え(「適用する」→「適用するものとする」など)。意味は変わりません。
注意点(AIに出させたいもの)
- 第5条の変更により、照会の手順書(項目14)を直す必要があります
- 第4条の頻度変更により、進捗管理の運用が変わります
- 第3条の保管期間変更は、既存案件にも適用されるのか(経過措置の有無)が読み取れません。要確認事項です
一番見落とされるのは #1 です。 「できる」が「できない」になっているだけなので、差分の羅列では埋もれます。
改定前:△△大学 臨床実習の手引き(架空・演習用)
1. 実習の目的
臨床実習は、講義で学んだ知識を実際の医療現場で確認することを目的とする。
2. 出席
2.1 全日程の出席を原則とする。
2.2 やむを得ない事情により欠席する場合は、事前に実習担当教員に連絡する。
2.3 欠席が全日程の3分の1を超える場合は、単位を認定しない。
3. 実習記録
3.1 実習記録は、当日中に記載する。
3.2 実習記録は、指導医の確認を受けたうえで提出する。
3.3 提出期限は、各診療科の実習終了後7日以内とする。
4. 守秘義務
4.1 実習で知り得た患者情報は、いかなる場合も外部に漏らしてはならない。
4.2 実習記録に患者氏名を記載する場合は、記号により記載する。
5. 評価
5.1 評価は、出席状況、実習記録、口頭試問により行う。
5.2 総合評価が60点以上の場合に単位を認定する。
6. 服装
実習中は白衣を着用し、名札を装着する。
改定後:△△大学 臨床実習の手引き(架空・演習用)
1. 実習の目的
臨床実習は、講義で学んだ知識を実際の医療現場において確認することを目的とする。
2. 出席
2.1 全日程の出席を原則とする。
2.2 やむを得ない事情により欠席する場合には、事前に実習担当教員に連絡する。
2.3 欠席が全日程の4分の1を超える場合は、単位を認定しない。
3. 実習記録
3.1 実習記録は、当日中に記載する。
3.2 実習記録は、指導医の確認を受けたうえで提出する。
3.3 提出期限は、各診療科の実習終了後3日以内とする。
4. 守秘義務
4.1 実習で知り得た患者情報は、いかなる場合も外部に漏らしてはならない。
4.2 実習記録に患者氏名を記載してはならない。記号により記載する。
4.3 患者情報を、生成AIを含む外部サービスに入力してはならない。
5. 評価
5.1 評価は、出席状況、実習記録、口頭試問および態度評価により行う。
5.2 総合評価が70点以上の場合に単位を認定する。
6. 服装
実習中は白衣を着用し、名札を装着する。ただし、感染対策上の指示がある場合は
当該指示を優先する。
答え合わせ
先に自分でやってから見てください。
意味が変わったところ(全6件)
| # | 箇所 | 変更内容 | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 1 | 2.3 | 欠席の上限 3分の1 → 4分の1(厳しくなった) | 高 |
| 2 | 3.3 | 提出期限 7日以内 → 3日以内 | 高 |
| 3 | 4.2 | 「記載する場合は」→「記載してはならない」(許可→禁止の反転) | 高 |
| 4 | 5.1 | 評価項目に態度評価が追加 | 中 |
| 5 | 5.2 | 合格ライン 60点以上 → 70点以上 | 高 |
| 6 | 6 | 感染対策上の指示が優先する旨を追加 | 中 |
新設: 4.3(生成AIを含む外部サービスへの患者情報入力の禁止)
細かい変更: 1・2.2 の語尾の整え。意味は変わりません。
注意点(AIに出させたいもの)
- 4.3 は、この研修の内容そのものに関わります。 項目28の「絶対に入れない」を、規程が明文で裏付けている形です
- 2.3 の変更は、すでに欠席している人にも適用されるのかが読み取れません。要確認事項です
- 3.3 の期限短縮により、自分の記録作成の手順(項目14)を組み直す必要があります
一番見落とされるのは #1 と #3 です。
1 は「3分の1」と「4分の1」で、数字が大きくなったのに条件は厳しくなっています。 ここを逆に読む人が多いです。
3 は「記載する場合は」が「記載してはならない」になっており、許可が禁止に反転しています。
プロンプト全集
研修中に使うプロンプトを、1ページにまとめました。この1枚だけ印刷しておけば、たいていの場面はしのげます。
作業を始めるとき
この作業場には、私が今扱っている案件の資料を置いています。
まず、置いてある資料の中身を確認して、次の3つを出してください。
1. この資料は何の資料か(1行ずつ)
2. 私がこれから作ろうとしている成果物として考えられるもの
3. 作業を始める前に、私に確認しておきたいこと(最大3つ)
作らせる前に質問させる(丸投げ防止)
これから成果物を作ってもらいます。
ただし、いきなり作らないでください。
まず、この成果物を私の意図どおりに作るために足りない情報を、
1問ずつ質問してください。
- 質問は1回に1問だけ出してください
- 各質問には「なぜそれが必要か」と「推奨する回答例」を付けてください
- 最大5問までにしてください
- 5問終わったら、私の回答をまとめて確認を取ってから作り始めてください
【作りたい成果物】
(ここに書く)
重い資料を要約させる
添付した資料を読んで、A4で3ページ相当の要約資料を作ってください。
構成:
1. この資料は何か(3行)
2. 全体像(見出し単位の構造)
3. 重要ポイント(10個以内、それぞれ2〜3行)
4. 数値・期限・条件など、間違えると困る情報の一覧(表)
5. この資料だけでは判断できないこと・要確認事項
条件:
- 資料に書かれていないことは書かないでください
- 推測が混じる場合は「※推測」と明記してください
- 最後に、この資料の何ページ目まで読めたかを報告してください
表を集計させる
添付した表を分析してください。
【ステップ1】まず、行数、列名、各列のデータ型、空欄・表記ゆれ・
日付の書式違いがある列を報告してください。
【ステップ2】次の集計を行ってください。
条件1:( )が( )
条件2:( )が( )
求めるもの:( )の合計
※空欄の行をどう扱ったかも明記してください
【ステップ3】該当行数、合計値、計算に使った条件を出してください。
【ステップ4】上記をExcelファイルで出力してください。
画像を表にする
添付した画像を読み取って、表にしてください。
列:日付 / 発行元 / 内容 / 金額 / カテゴリ / 読み取り信頼度
条件:
- 読み取れなかった箇所は空欄にし、推測で埋めないでください
- 自信がない箇所は、信頼度の列に「低(要確認)」と書いてください
- 画像1枚につき何行になったかを最後に報告してください
検索させる
Webを検索して、次のことを調べてください。
【調べてほしいこと】
(ここに書く)
条件:
- 必ずWeb検索を使ってください。あなたの記憶だけで答えないでください
- 各情報に、出典URLと、そのページの更新日を付けてください
- 公式情報を優先してください
- 検索で確認できなかった項目は「未確認」と明記してください
- あなたの知識で補った部分は「※知識で補足」と明記してください
最後に、私が自分で公式サイトで確認すべきものを挙げてください。
変更前後を比べる
2つの資料(変更前・変更後)を比較してください。
単なる差分の羅列ではなく、次の3つに分類してください。
【1. 意味が変わったところ】該当箇所 / 何がどう変わったか / 重要度 / 影響
【2. 細かい変更】件数と傾向だけ
【3. 注意点】他と矛盾を生む箇所 / あわせて直すべきもの
条件:
- 意味が反転する変更(できる→できない など)は必ず【1】に入れ、最優先で報告
- 判断に迷った変更は【1】に入れて「判断迷い」と付記
- 最後に、【1】が全部で何件かを報告
チェックリストにする
添付の資料をもとに、実務で使えるチェックリストを作ってください。
条件:
- 各項目は「はい/いいえ」で判定できる文にしてください
(「適切であること」のような判定できない表現は禁止)
- 各項目に、元資料の根拠箇所を付けてください
- 「必須」と「推奨」を分けてください
- 複数の資料をまたいで突き合わせる項目を必ず含めてください
出力形式:| No | 区分 | チェック内容 | 根拠 | 判定 |
手順書にする
以下の作業を、初めてこの作業をする人が一人で完了できる手順書にしてください。
構成:
1. 前提(開始前に揃っている必要があるもの)
2. 手順(番号付き。1手順1動作。各手順に「終わったと分かる目印」)
3. 完了条件(連絡・記録まで含める)
4. 失敗した時(詰まりやすい箇所と対処。戻し方も)
条件:
- 「適宜」「必要に応じて」「適切に」は使わないでください
- 私の説明にない情報を推測で補わず、「要確認」として別枠に出してください
【作業の説明】
(ここに書く)
タスクに割る
次の仕事を、GitHubのIssueのような形式でタスクに分解してください。
【仕事の内容】
(ここに書く)
【条件】
- 1タスクは半日(4時間)以内で終わるサイズに
- 各タスクに:タイトル(動詞で終わる)/やること/完了条件/依存/見積もり
- 資料にない前提で作ったタスクには「※前提要確認」を付ける
【追加で出してほしいもの】
1. 依存関係の図(Mermaid)
2. 今日すぐ着手できるタスク
3. 抜けている可能性がある作業
段階的に進めさせる
これから、複数のステップからなる作業をお願いします。
ただし、一度に全部やらないでください。
【全体の流れ】
ステップ1:( )
ステップ2:( )
ステップ3:( )
【進め方のルール】
- 1つのステップが終わったら止まってください
- 止まったら「成果物 / 判断に迷った点 / 私に確認してほしいこと」を報告
- 私が「次へ」と言うまで、次のステップに進まないでください
- 前のステップの成果物を、勝手に修正しないでください
では、ステップ1から始めてください。
実行させない(Human-in-the-loop)
この作業を進めてください。ただし、次のルールを厳守してください。
- 外部への送信、ファイルの上書き・削除、提出、購入に該当する操作は
絶対に実行しないでください
- それらが必要になった時点で止まり、次を報告してください
1. これから何をしようとしているか(対象・件数・内容を具体的に)
2. 実行した場合に元に戻せるか
3. 私が確認すべき点
- 私が明示的に「実行してよい」と言うまで、実行しないでください
- 実行してよいと言っていない操作を「ついでに」実行しないでください
会話が長くなったとき(引き継ぎ)
この会話が長くなってきたので、新しい会話に移ります。
引き継ぎのために、次をまとめてください。
1. これまでに確定した事実・決定事項
2. 現在の成果物の状態
3. 未解決の課題と、次にやること
4. 新しい会話の冒頭に貼るべき前提情報
新しい会話にそのまま貼れる形で出力してください。
補った箇所を白状させる(毎回使ってください)
この出力のうち、私が指定していないのにあなたが補った箇所を挙げてください。
また、資料に根拠がない記述があれば、それも挙げてください。
フレームワーク8枚
成果物を出す前に使う、8つの型です。この表をA4に印刷して、手元に置いてください。
いつ、どれを使うか
| 段階 | 使うもの |
|---|---|
| 作る前 | What am I missing? / Fill the gaps |
| 作っている途中 | Sanity check |
| 一応できた | Grill me |
| 他人に渡す文書 | Misread test |
| 手順・ルール | Edge cases |
| 抽象的で終わりそう | Make it actionable |
| 提出直前 | Smoke test |
一言で覚える
| フレームワーク | 一言 |
|---|---|
| Grill me | 殴らせる |
| Sanity check | 変じゃないか見せる |
| What am I missing? | 作る前 |
| Edge cases | 例外 |
| Make it actionable | 動く形に |
| Fill the gaps | AIに聞かせる |
| Misread test | 読み手の目 |
| Smoke test | 出す直前 |
8枚のカード
① Grill me 成果物の弱点を厳しく指摘させる
Grill me. この成果物について、弱い点、反論されそうな点、説明不足、
確認不足を厳しめに指摘してください。最後に改善優先度を付けてください。
② Sanity check 常識的な矛盾・前提ミス・違和感を確認する
Sanity check. この内容に、常識的な矛盾、前提ミス、抜け、
読んだときの違和感がないか確認してください。
③ What am I missing? 見落としている論点・準備物・リスクを出させる
What am I missing? この計画で見落としている情報、確認事項、リスク、
準備物を挙げてください。
④ Edge cases 例外ケース・特殊パターン・想定外を洗い出す
Edge cases. この手順や説明がうまく当てはまらない例外ケースを挙げ、
それぞれの対処方法も出してください。
⑤ Make it actionable 抽象的な内容を実行できる形に変える
Make it actionable. この内容を、明日すぐ実行できる手順、準備物、
チェックリストにしてください。
⑥ Fill the gaps 完成に足りない情報を質問形式で出させる
Fill the gaps. この成果物を完成させるために足りない情報を1問ずつ質問してください。
各質問に、なぜ必要か、推奨回答例も付けてください。最大5問でお願いします。
⑦ Misread test 誤解されそうな表現を探す
Misread test. この文章について、読み手が誤解しそうな表現を探してください。
該当箇所、誤解される可能性、修正案を出してください。
⑧ Smoke test 成果物が最低限使えるかを確認する
この成果物をスモークテストしてください。細かい改善ではなく、
最低限使えるかを確認してください。必須情報の抜け、矛盾、
日付・金額・名前・リンクの不整合、実行順序、
読み手が次に何をすればよいか、人間が確認すべき点を確認してください。
全部かけるとどうなるか(研修の最後にやります)
自分が作った成果物に、①〜⑧を順にかけます。
指摘が大量に出ます。圧倒されます。でも、こう考えてください。
全部直す必要はありません。 どれを直して、どれを直さないかを決めるのが、あなたの仕事です。
AIは指摘します。判断はしません。
ワークシート
印刷して、研修中に書き込んでください。 右下の印刷ボタンから、このページも印刷できます。
ワークシート1:作業の振り分け(項目02)
| # | 直近1週間にやった作業 | チャット / 作業場 | 作業場なら、その名前 |
|---|---|---|---|
| 1 | |||
| 2 | |||
| 3 | |||
| 4 | |||
| 5 |
ワークシート2:貼り紙を書く(項目05)
1. あなたは( )として回答してください。
2. 回答は( )の形式で出してください。
3. ( )は絶対にしないでください。
4. 分からないことは( )してください。
5. ( )を出力に含めないでください。
ワークシート3:3セッションの設計(項目06)
| セッション | 会話名 | 入れるもの | 出したいもの |
|---|---|---|---|
| 01 調査 | |||
| 02 作成 | |||
| 03 チェック |
ワークシート4:私の安全ルール(項目28)
この3行を、紙に書いて机に貼ってください。
① 絶対に入れないもの:
② 加工して入れるもの(どう加工するか):
③ 入れてよいもの:
ワークシート5:権限の線引き(項目29)
| 操作 | 取り返しがつくか | AIに任せてよいか | 承認が必要か |
|---|---|---|---|
| 読み取り | |||
| 新規作成 | |||
| 更新・上書き | |||
| 削除 | |||
| 送信・提出 |
絶対にAIに任せない操作を3つ:
1.
2.
3.
ワークシート6:今日の1個(項目25)
今抱えている一番大きい仕事:
分解して出てきた、今日すぐ着手できるタスク:
その完了条件(何を見たら終わりか):
着手する時刻: / かかった時間:
ワークシート7:Skillにする候補(項目27)
今日3回以上使ったプロンプトを書き出してください。
| # | どんな作業か | 何回使ったか | Skillにする? |
|---|---|---|---|
| 1 | |||
| 2 | |||
| 3 |
用語集
分からない言葉が出てきたら、ここに戻ってください。
| 言葉 | このマニュアルでの説明 |
|---|---|
| 作業場 | 資料を置いて作業する場所。ChatGPT Workのこと |
| Project | フォルダーと同じ。 資料と会話をまとめる箱 |
| 貼り紙 | Project instructions。そのフォルダー内で毎回守るルール |
| セッション | 1本の会話のこと。調査・作成・チェックで分ける |
| プロンプト | AIへの指示文。このマニュアルの枠に入っている文章 |
| Data Analysis | 表をプログラムで計算する機能。頭の中で足すのではなく、実際に計算する |
| Deep Research | 時間をかけて複数の情報源を横断調査する機能 |
| 編集スペース | 文書が独立して残り、部分修正できる場所(正式名称はCanvas) |
| Mermaid | 文字で書くと図になる書き方。フローチャートなどが作れる |
| Connectors / Apps | 外部ツールとの接続。つなぐと、そこの情報が読まれる |
| Skill | 繰り返し使う指示を名前を付けて保存したもの |
| Human-in-the-loop | 実行の前に人間の確認・承認を挟む仕組み |
| 一次資料 | 発行元そのものが出している資料。まとめサイトは一次資料ではない |
| 公式 | 所管官庁・発行元・開発元。個人ブログは公式ではない |
| マスキング | 個人情報などを消す・置き換えること |
| 和集合 / 積集合 | 和集合=両方を合わせたもの。積集合=両方に共通するもの |
| Grill me ほか8個 | 成果物をチェックさせる型。具材4を参照 |
研修後7日間
研修は、終わった後の1週間で決まります。 1日1つ、15分でできます。
| 日 | やること | できたら✓ |
|---|---|---|
| 1日目 | 自分のProjectを1つ作り、資料を入れて、貼り紙を書く | ☐ |
| 2日目 | 一番重い資料を要約させ、原文と数字を3つ突き合わせる | ☐ |
| 3日目 | 調査・作成・チェックの3セッションで、成果物を1つ通す | ☐ |
| 4日目 | 同じ質問を3つのAIに投げて、統合版を作る | ☐ |
| 5日目 | 作った成果物に、フレームワーク8個を全部かける | ☐ |
| 6日目 | 3回以上使ったプロンプトを1つ、Skillにする | ☐ |
| 7日目 | 安全ルール3行を紙に書いて、机に貼る | ☐ |
1週間後に自分に聞くこと
- 今週、AIに任せて楽になった作業は何でしたか
- 今週、AIに任せて失敗しかけたことはありましたか
- 来週、もう一度やる作業はどれですか(それがSkillの候補です)
持ち帰り1枚
このページだけ印刷して、机に貼ってください。
3つの合言葉
フォルダーイコールProject
調査・作成・チェックの3つに分ける
最後はAIにチェックさせる。ただし人間が確認する
入れる前に、一瞬止まる
① これは、誰のものか
② 漏れたら、誰が困るか
③ 入れなくても、この作業はできないか
迷ったら → 入れない
毎回言う2つのフレーズ
「Webを検索して」
「公式情報を確認して」
そして、公式ページは自分で開く。
AIが確認した、は「確認した」ではない。
人間がボタンを押すもの
送信 / 削除 / 支払い / 提出
この4つは、絶対に人間が実行する。
作らせる前に言う一言
「作る前に、私に5問質問してください。1問ずつお願いします。」
出す前に必ず1回
この成果物をスモークテストしてください。細かい改善ではなく、
最低限使えるかを確認してください。必須情報の抜け、矛盾、
日付・金額・名前・リンクの不整合、実行順序、
読み手が次に何をすればよいか、人間が確認すべき点を確認してください。
最後に
AIは指摘します。判断はしません。
判断するのは、あなたです。